お稽古の記録としてつけている出席簿です。
月に通われる稽古日数によっても違いますが、
1~2年で一枚がいっぱいになります。
そうすると新しいものを重ねていきます。
重なっている枚数が、経験の年月として厚みを増していきます。
ここにはお稽古したお点前がすべて記録されています。
10枚以上重なっている方もいらっしゃれば、
そろそろ一枚が終わるかしらという方も。
ここに燦然と輝く?記録がありますから、
「このお点前は、初めてですよね・・」とおっしゃっても、
「今回が三回目ですよ」ということにもなりますが。
そう、時には、皆さんにとっては恐ろしい出席簿。
先日、ある方の出席簿がどうしても見つかりませんでした。
この出席簿、お持ち帰りになると忘れてくることもあるので、
お稽古の時には所定の場所から取り出して、
帰るときにはおいていきます。
時々うっかり持ち帰る方もいらっしゃるので、
もしかしてお持ち帰りかしらと思っていたのですが。
でも最近、こういう時は、私に原因があることも多いので、
もしやと考えられるところを一心に探したところ、
私がまとめてしまっておく場所の奥の奥に、
ちゃんとくっつくように、納まっていました。
その出席簿の持ち主さん、
「積み重ねて来た経験は、身体に染み込んでいますが、
目に見える記録と出席簿の厚み、見つからなかったら残念と!少し思っていました。
でも、きっと見つかるとも思っていましたが…。」と。
ご心配をおかけしました。
その翌日には、稽古の道具の一つが、
午前中に、確かに使ったのに、
午後に使おうとしたら、見つからず、
「どうしてないのかしら・・また私の責任?」と思いながら、
時々思いもよらないところに置き忘れていることもあるので、
その日の行動経路をひとめぐり。
結局は、いつも置く場所とは違うところに、
どなたかきちんと片付けてくださっていたのでした。
「良かった。今度は私のせいではない」と思いましたが、
まったく茶人とは思えない、探し物生活。
どんどんと進行することはあっても、
改善されることはないのでしょうね・・・。