「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

絶対に読めません!

2011年01月25日 | お茶三昧

初釜の小間席の床に「関」( かん)を掛けました。
以前はじめて掛けた時のこと。
皆さんには当日のお軸は「関」を掛けますからと言っておいたところ、
「先生お軸が違います~」と飛んできた方がいましたっけ。
「私がこれでいいのよ。」というと、
「へえ・・全然違う字みたいで、絶対読めません。」と関心していました。
さすがに今年は初めてでないので、
「例のよく読めないお軸ですね~」と慣れたものでしたが。

その軸がこれです。


皆さんに説明するために、
久しぶりにこんな本を持ち出してきました。



感じの崩し方の例が載っている字典です。
掛け軸の読めない字などを確かめるのに使ったりしています。

そして「関」の旧字を探し出しました。
とても私も、イメージとしては覚えていますが、
ちゃんと書ける自信はありませんでしたから。

 

これがその字です。
まずこの字が思い浮かばなくては読めませんね。
そしてその字の崩し方はこんなにあるのですよ。



昨日の初釜にいらした方も、「関所の関」ですよと説明しても、
首をひねっていらっしゃいました。
初めてご覧になる方はそうかもしれませんね。

年の初めに「関」を掛けて、
気持ちを入れ替えて又新しい一年を踏み出したいものですね。