GRASSの日々折々

馬好きフォトグラファーが綴る日々の1ショット。

怒る馬

2011年11月14日 | 競馬場
レースのゴール前。

直前かわした栗毛の馬、かわされた黒鹿毛の馬、どちらも耳をふせている。
黒鹿毛の馬は、自分の前に出た栗毛馬を見ている。
相手を強く意識しているんだなと思う。

馬は、本来臆病で、かつやさしい。
けれどレースでは、こんなにも激しく「怒る」。
ヒトも怒れば、ストレスがたまる。
競走馬に胃潰瘍が多いのも、うなずける。

写真は、日曜日、東京競馬場で行われた武蔵野S。
優勝したナムラタイタンは、レース後爪から出血があったらしく
口取り写真撮影は中止。
2着になったダノンカモンは、またもおしいところで初重賞制覇を逃した。
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富士山

2011年11月12日 | 日々折々
昨日は、大学の友人の刺繍教室作品展を見るために、仲間4人が集って浜松へ。
新幹線の窓から見える富士山を期待しての道中だったが、あいにくの雨で富士山は雲の中。

本日は、富士山のふもとにある裾野市で開催されている清王朝末裔の画家・王昭氏の作品展&パーティーへ、両親とドイツ人の友人とともにでかけたが、やはり富士山は雲の中だった。

裾野市は両親の故郷でもあり、子供の頃から富士山を近くで見ることが多かったが、
今年は、いろいろなことが重なって、例年になく何度も御殿場や裾野に足を運んでいる。
けれど、富士山の全景を眺めることができたのは、御殿場で開催された全日本馬場馬術大会で遠野の馬たちを撮影したときだけだった。

写真は、今年元日の富士山。
地元では、「富士山は美人がくると隠れる」という言い伝えがあるそうだ。
どうやら今年は、一緒にいた友人たちが美人揃いだったらしい。
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2011年11月10日 | 馬徒然
遠野乗用馬のセリの時期、現地の天気予報を見ていると
「湿度100%」という表示が出てくる。
雨ではなく、正体は「霧」である。

早朝、ホテルの窓から見える街中が霧で覆われていたら、その日はよく晴れる。
逆に、曇っているのに視界がはっきりしていたら、一日そのままのことが多い。

1歳馬共励会の日の朝、会場となる「馬の里」へ向う途中、
田んぼから霧がわきたっていた。
朝早くから畑仕事をする人たちがトラクターを動かしている。
そう遠くない昔、そこにはトラクターではなく、馬がいたにちがいない。

私が遠野で最初に会った馬も、
霧の中にいた。




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対岸の風景

2011年11月07日 | 馬徒然
粟島の馬に関する資料を読み直している。
また粟島の風景が甦る。

内浦地区の浜辺を歩くと、対岸に本州の山並みが見える。
近いように見えて、海は確実にふたつの土地を隔てている。
対岸の風景は、限りなく大きく広かった。

海が荒れない時期は、粟島は観光客でにぎわっているそうだ。
そんな島に、再び駆ける馬の姿が甦りますよう。
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過ぎ行く秋

2011年11月06日 | 遠野の馬
東京は、妙に暖かな日が続いている。

遠野市内の紅葉も、例年とちがって紅葉の彩りが冴えなかった。
これまでに3度ほど霜が降りて、木々が参ってしまったのだという。

けれど、荒川高原に残るわずかな木の葉は、碑に透けて鮮やかだった。
山の秋は、足早に過ぎていく。
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脱柵名人

2011年11月05日 | 遠野の馬
セリの合間に、晩秋の荒川高原へ。

まだ里に降りていない25頭ほどの馬がいた。
ポニーが2頭、柵をくぐって外の草をほおばっていた。
いつもは、同じ厩舎の牝馬たちのボディガードをしているゴローくんも、
この日、初めて脱柵した。

「早く戻ってきてよ」と言っているのか、
「私達も、そこの草を食べたいわー」と言っているのか、
見守る「家族」を横目に脱柵を楽しんでいるゴローくんであった。
脱柵しているポニーたちは、自分で柵の中に戻るそうである。

セリが終れば、馬たちはすべて里に降り、遠野はまもなく、冬を迎える。
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遠野の名牝血統

2011年11月04日 | 遠野の馬
エトワール乗馬クラブでがんばっている遠野馬の「しずか」。
21歳という年齢にもかかわらず、初心者の方々を背に大活躍だ。

彼女の姉妹には、今年の全日本馬場馬術PartⅡ3課目で優勝したジヴェルニーの母ジュンハナミや、先ごろの遠野のセリで14頭目の子を出した現役母さんの野菊がいる。競技会などで、地道ながら息の長い活躍しているところがすごい。

「無事是名馬」とは、よくいったもの。
「しずか」も、21歳にして立派な仕事ぶりだった。
中島トニアシュタールさんから移動になったそうである。

父 トモスガタ(ア・ア)
母 コーハナミ(乗半血)
平成2年生まれ
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ととちゃん

2011年11月03日 | 遠野の馬
茨城牛久市に、今日オープンしたエトワール乗馬クラブを訪ねた。

「と」印の馬が2頭、そして「と」印はついていないけれど、遠野生れのミニチュアポニー「とと」がいる。
彼女は、少し大きくなって、お客さんのアイドルになっていた。
ととちゃんに遊んでもらうと、本当に癒される!!
オーナーさんがよく面倒をみているので、ととちゃんの毛はフワフワだった。

乗馬クラブの手作りのお赤飯もいただき、
穏やかで賑やかなオープニングとなった。

乗馬クラブ エトワール
茨城県牛久市奥原町3728-1
TEL 029-830-9181
水曜定休



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遠野のセリに思う

2011年11月02日 | 遠野の馬
遠野乗用馬のセリが終った。
懸念されていたことだったが、震災・津波の影響に大きく左右される結果となった。

地震で壊れた附馬牛の馬頭観音石碑群は、補強をされて
もとの形に戻り、季節の花が植えられていた。
被災をしていないとして、沿岸地に多くの支援をしている遠野にも、
爪跡は残る。

「一度は津波の跡を見ておかねばなんね」
遠野の人にそう言われて、釜石に連れて行ってもらった。
釜石では、山火事と津波に見舞われ、逃げ場を失った人が多かったそうだ。
津波は川を遡り、かなり奥地まで爪跡を残していた。
そうかといえば、新日鉄釜石周辺は、ほとんど被害を受けておらず、
製鉄所の煙突からは、瓦礫燃焼の蒸気がもうもうとあがっていた。
釜石は、瓦礫処理を自治体で行っているそうだ。

今後は、直接被害を受けていないとして声をあげない二次的被災者も増加するのではないだろうか。



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