GRASSの日々折々

馬好きフォトグラファーが綴る日々の1ショット。

馬事公苑の遠野馬(2)~ホワイトワンボーイ~

2008年09月20日 | 遠野の馬
御馴染み、演技馬を務めるホワイトワンボーイ。
瀬口さんと一緒に、23日愛馬の日に向けて練習中です。撮影するたびに、両者の動きが大きくダイナミックになるように感じます。
ちなみに、ボーイの背はどんな乗り心地なのだろう?
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馬事公苑の遠野馬(1)~コクリコ~

2008年09月19日 | 遠野の馬
世田谷馬事公苑には、数頭の遠野出身馬がいる。そのおかげで、馬事公苑を訪ねる機会が多くなった。

そのうちの一頭、コクリコは、元オリンピック選手の布施さんを背に先日の神奈川ホースショーで障害馬術のデビューを果したばかり。ところがひと月ほど前、せん痛を起こして、あわやという事態になった。けれど関係者の判断が素早く、美浦に運ばれて開腹手術を受け、今は順調に快方に向かっているとのことだ。

せん痛で開腹手術をした場合、助かる確率は五分五分、と聞いた。コクリコは、幸いにも程度が軽く、さらに他の内臓が丈夫だったために、獣医さんも「こんなに回復の早い馬はめったにいません」とおっしゃる。
すでにウォーキングマシンなどで運動はしており、来月からは、人を乗せて練習再開とのことだった。

それにしても馬とは、人との縁がその生死さえも分けるのだとつくづく感じる。
人に好かれる馬を育てるのもまた、遠野馬産の大切なポリシーである。

写真は、コクリコ(牝5)& 担当の嶌田幹也さん
父・フリーデンスラート(ウェストファーレン)
母・クリコ(ア・ア)
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秋競馬開幕

2008年09月16日 | 競馬場
中山に競馬が戻ってきた。
最初の重賞京成杯AHで、アイルラヴァゲインに騎乗した津村騎手。
この秋競馬も、是非がんばってください!
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厩務員さんと競走馬

2008年09月14日 | 競馬場
競走馬は、生まれたときから人と共にある。出産、育成、競走馬となってからも常に人が関わっている。日本全国、競走馬以外の馬たちを見て歩くと、サラブレッドがおかれた状況が、馬としては特殊なものだということを感じる。

そういう目をもって競馬場で撮影しているうちに、厩務員さんと馬のツーショットが多くなった。現役の競走馬にとって、厩務員さんとの関係は何よりも重要なファクターなのではないだろうか。
パドックで、そしてレースが終った後で、馬と厩務員さんの会話が聞こえてくる。

今日の京成AHで優勝したキストゥヘブンは、レース後もなかなかテンションが下がらなかった。でも厩務員さんが一生懸命なだめて、ずっと話しかけていた。少しずつ馬が落ち着きを取り戻しているのがわかった。
厩務員さんの、本当に嬉しそうな笑顔が印象的だった。
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続けること

2008年09月13日 | 馬徒然
つい最近、週2日の仕事先で、ある女性が定年退職された。その会社では、女性の定年は初めてのことだろうと思う。多くの社員から祝福を受けて辞めていかれた。

今の会社は昔と違って、新卒から定年まで勤めることがとても困難になっている。彼女とて例外でなく、在籍時代は不本意に部署を移動させられたり、思うような仕事をさせてもらえなかったり、不安な時期も多々あったと聞いている。それでも、いつも明るい笑顔で困難を乗り切った。男性はもとより、女性社員たちが賞賛を惜しまなかったのが、印象的だった。

ひとつの事を長く続ける、というのは大変な努力がいることだ。楽しいことばかりではないし、時になんらかの犠牲をともなうこともある。でも止めてしまったら終り。
そう思いながら、カメラをもつかたわらで、ピアノに向かう今日このごろである。
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原生馬の鰻線

2008年09月10日 | 馬徒然
上野動物園の木曽馬、幸泉の背に、鰻線(まんせん)とよばれる黒いラインがある。それは、改良されていない原生の馬に見られる特徴だという。

東大付属牧場にいるアルゼンチンの馬クリオージョ(クリオーロ)の背に、くっきりと描かれた鰻線を見たことがある。
ドイツで出会った野生馬デュルメン馬や、フィヨルドホースなどにも、きれいな鰻線があった。
アルゼンチン、ドイツ、北欧、そして日本、地球上でこんなに離れた国の馬たちなのに、一様に鰻線があるのが、なんとも不思議。馬の祖先は皆どこかでつながっているのかもしれない。そういえば、毛色こそ違えど、デュルメン馬もフィヨルドホースもクリオージョも、そして木曽馬も、どこか似ているように思う。
たとえ先祖が同じでも、今ある彼らの姿は、土地の人や風土が長年かけて作り上げたわけで、馬は土地を象徴する大切な存在だといえる。
いろいろな国の、いろいろな在来馬に会いたい。そして彼らを通じて様々な国の歴史や文化にふれてみたい。

馬の鰻線を見ながら、そんな夢を膨らませている。
写真は、ドイツの野生馬「デュルメン」。どの馬にもきれいな鰻線(独語・Aalstrich)が見られる。
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上野動物園の幸泉&えりか

2008年09月09日 | 日本の馬
上野動物園にいる日本在来馬の木曽馬「幸泉」と野間馬「えりか」は、女同士ということもあって、いつも一緒にいる。トカラ馬の「琥太郎」は男馬(正確には去勢を済ませているのでセン馬)だし、年も若いので彼女たちに馴染めない様子。でも野生馬のハーレムにおいては、若い牡馬が群れの中にいることはほとんど許されないので、琥太郎にはかわいそうだけれど、仕方のないことだと思う。

琥太郎同様、幸泉やえりかも「日本在来馬の活用」という使命を背負って上野動物園にやってきた。故郷を離れ、家族とも別れ、新しい土地で新しい仲間との暮らし。さぞやいろいろ心に思うことがあるだろう。

でも彼らが今の生活を少しでも楽しめるようになるのは、やっぱり人との関わりが大切だと思う。(実際彼らには、それが全てではないだろうか)
上野動物園で在来馬の担当をされているHさんは、本当に愛情を持って馬たちに接していらっしゃる。Hさんのような人が、馬たちのまわりにもっとたくさんいれば、きっと馬たちももっと楽しい日々を過ごせると思う。

そういう人たちのための研修が、全国乗馬倶楽部振興協会により、今年も遠野で開催される。
馬に携わる人というのは、「乗馬」や「馬術」それに「競馬」という範疇だけではない。また、「生産者」「育成者」「厩舎関係者」だけではない。Hさんのように動物園の職員さん、それに畜産や農業関係の研究者の方々も馬に携わっている。
遠野では、彼らのような立場の人たちを対象に、馬の扱い方などの研修が行なわれる。それは馬をとりまく環境に新しい風を吹き込むことになると思う。

幸泉、えりか、そして琥太郎の存在が、今まで以上に馬に関わる人の範囲を広げるチャンスをもたらしているのかもしれない。それだけでも、上野動物園にやってきた馬たちは、使命を果しているのではないだろうか。

そんな背景うんぬんはともかく、上野動物園にいる3頭の在来馬は本当に愛くるしく可愛い。是非足を運んでみてください。

写真左(芦毛馬):野間馬 えりか 写真右(鹿毛馬):木曽馬 幸泉
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上野動物園の琥太郎

2008年09月08日 | 日本の馬
上野動物園には、日本の馬が3頭飼育されている。
鹿児島のトカラ馬「琥太郎(こたろう)」、長野の木曽馬「幸泉(さちいずみ)」、そして愛媛の野間馬「えりか」。
一番最初に上野動物園にやってきた琥太郎は、当時まだ生後8ヶ月の子馬だった。タテガミはボウボウなのに、体は小さくて、どこか淋しげな坊や、といった印象だった。

琥太郎の故郷は、鹿児島大学付属入来牧場である。今年4月に訪問させていただいた。ほとんど人の手をかけない半野生状態の黒馬の群れは、不思議な魅力があった。「決して人がさわれない馬」と牧場の人たちも言う。「都井岬の野生馬」より、「野生馬」かもしれない。もちろん、子馬の誕生も人が手を貸すことは一切ない。その時も2頭の子馬がいたが、そのうちの1頭が生まれていたのを、職員の人も知らないほどだった。
そんな群れで生まれた琥太郎は、「在来馬の活用」というプロジェクトのもと、馴致調教のために生後3ヶ月で離乳、職員の方によって育てられ、そして上野動物園にやってきた。

あれから11ヶ月、琥太郎はとてもきれいな「馬」になったと思う。人の手が加わると、馬は変るもんだと感じた。
動物園を訪れるお客さんたちは、この小さな日本の馬たちを見て「あ!ポニーだ」と言っていた。一般の人にとってサラブレッド以外の小さな馬は、みんな「ポニー」に見えるようである。洋種のポニーだけでなく、日本の「ポニー」にも活躍してほしい。十分活躍できると思う。
すっかり垢抜けた琥太郎を見て、そんなふうに感じた。


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第35回遠野乗用馬市場

2008年09月06日 | 遠野の馬
今年も、セリの話が遠野から聞こえてくるようになった。
気がつけば、セリまであとひと月と少し。残暑が続く東京にいると、実感しづらいが、遠野はお盆が過ぎればもう秋。9月中旬に秋最大のイベント「遠野まつり」があり、その後は生産者の人たちが楽しみにしている年に一度の乗用馬のセリがある。全国から大勢の馬関係者が集る。

第35回遠野乗用馬市場
日時:平成20年10月18日(土)1歳馬共進会
   平成20年10月19日(日)1歳・2歳馬セリ
場所:「遠野馬の里」覆馬場
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馬と千葉の名産

2008年09月01日 | 馬徒然
バードのおかげで、貴重な施設の見学ができた。

吉田牧場の場長さんから、帰り際に千葉産の梨をたくさん頂いた。幸水が終ってすでに豊水が出荷されているという。
秋の中山競馬開催が始まると、船橋法典駅から競馬場へむかう道の途中、梨の直売所がある。千葉は梨の名産地、白井の競馬学校付近は、梨農家が軒を並べる。

お昼は、成田山新勝寺参道にある有名なうなぎ屋「川豊」へ。店頭で裁いたばかりのうなぎは、新鮮でフワフワ。さすがに冷凍うなぎとは違う。
おせんべい屋さん、竹細工屋さんなど土産物が並ぶ参道は、空港ができてから外国人に喜んでもらえるように、と景観が保たれているそうだが、日本人の旅行者も十分楽しめると思う。

印旛沼周辺の米どころ、成田近郊のさつまいも畑、今まで知らなかった土地の姿。
大雨の予報にもかかわらず、天気に恵まれた。
馬たちのおかげで、日帰りの小旅行を満喫。新しい発見がたくさんあった。
やっぱり馬に関わっていると良いことがあるもんだ。

帰宅したら、米子の友人から東伯の梨が届いていた。鳥取の梨は20世紀がメイン。
毎年送ってくれる。ありがたや!
もう夏も終わりに近づいている。
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