GRASSの日々折々

馬好きフォトグラファーが綴る日々の1ショット。

無事是名馬

2006年09月20日 | 馬徒然
久々に船橋競馬場へ。ライターの友人と一緒にレース前、知り合いの厩務員さんを厩舎に訪ねた。
彼が担当する3頭の馬の中で、先日7歳にして特別レースを勝ち、昇級した牝馬がいる。決して大柄ではない、目の大きな、「美少女」だ。先日「徹子の部屋」に出演していた29歳のグラビアアイドル、ほしのあきさんのイメージ。でも彼女は普段は大人しいのに、レースではキレてしまうそうだ。見開いた瞳が、いつも緊張を強いられているのかもしれない。
2歳の牝馬は、遠野で育成された馬だという。まだまだ甘えん坊、彼がいなくなるとヒヒヒーンと不安げに声をあげていた。
もう1頭は、鹿毛の牡馬。こちらもやんちゃ坊主だった。決してゼイタクとはいえない厩舎、でもおだやかな、暖かな空気感が心地よかった。
馬たちが、少しでも長く、気持ちよく競走馬生活を送ることができますように。
本日のメインレースは日本TV杯。武豊騎乗のシーキングザダイヤが同厩舎のスターキングマンをおさえて優勝。ロンシャンでも船橋でも、しっかり仕事をする武豊騎手は、やっぱりすごい。
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女王蜂

2006年09月19日 | 馬徒然
我が家のベランダにある小さな蜂の巣は、13匹に増えた蜂がびっしりはりついている。昼間に近づくと、巣にとまったまま蜂が羽根を広げて威嚇してくる。でも、攻撃はしてこない。自分たちの仕事に夢中だ。
蜂の群れの中に、ひときわ大きな蜂を見つけた。女王蜂ではないかと思う。都会の9月、蜂たちは繁殖シーズンを迎えるという。今まで雌だけだった家族に、この時期は雄が生まれ、次の世代への準備をするそうだ。そして11月、蜂は巣から姿を消すという。
スズメバチに刺されて亡くなった女性のニュースが流れた。女性が倒れていたすぐ近くに、スズメバチの巣があったそうだ。そうと知らずに、巣の領域を侵してしまったのだろうか。50箇所以上も刺された跡があったという。
我が家のアシナガバチさんたち、トラブルなく巣立ってくれますように。
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2006年09月18日 | 馬徒然
10月1日の凱旋門賞を見に行く日本人は、5000人と推定されているそうだ。どこかの旅行社は、パリ行きのチャーター便まで用意しているというが、それでも飛行機のチケットがとれないらしい。もちろん報道章をとるのも困難な状況で、パリ行きを諦めたカメラマンが何人もいる。
5000人と一口で言うけれど、13万人以上収容できる東京競馬場とはちがい、フランスの競馬場は、コースはとても広いが、スタンドは、多分日本のどこの地方競馬場よりも小さくてこじんまりしている。もちろんロンシャン競馬場も例外ではない。ヨーロッパでも由緒あるレース凱旋門賞、今年はきっと、観客の半数が日本人で埋まるのだろう。
日本で行なわれる国際レース、スプリンターSは、もしかしたら、香港やニュージーランドの人たちであふれるのかも。
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無心の境地で

2006年09月17日 | 馬徒然
感じた瞬間を切り取ってレンズに収める。被写体に恵まれることもあるが、自分が被写体を作り出すという作業が、写真の楽しさだと思う。感受性が敏感なときは、なかなかおもしろいものが撮れる。被写体に対して無心になることができる。逆に、周りに気をとられたり、雑念が多い時は、まったくだめ。100%被写体に助けられる。
写真を撮るという作業は、私の場合は、自分の心と向き合うこと、かな。

セントライト記念は、尾花栗毛のトーセンシャナオーが優勝。小柄でちょっと美少年タイプ。「シャナオー(遮那王)」と名付けられた理由が、わかる気がする馬だ。人気はまったくなかったが、父馬はサンデーサイレンス、母父トウショウボーイ、出世しても不思議はない。
久々に、競馬場写真を楽しんだ。
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一眼デジカメ始動

2006年09月16日 | 馬徒然
競馬場には、購入したばかりの一眼デジカメを持っていく。今日で2回目。
フィルムを換える必要がない、ISOを自由に変えることができる、何より従来のレンズが露出はそのままで1.5倍になるという利点(ニコンなので・・・)。300mmのレンズをつけても400mm以上になるのだから、便利である。フィルムを持ち歩かないので、荷物が軽い。競馬場には最適だと思う。
でも、撮影日や馬の名前がわからなくなるので、撮影したその日にパソコンに落として、CDに書き込んで保存する。縦写真は修正し、画像のひとつひとつに名前を記入する。その手間はなかなか面倒くさい。それに、フィルムで味わっていた、現像があがってチェックするあの瞬間のときめきが、ない。露出の度合いも、ネガよりラティテュードが広いのは有難いが、光の重厚さなどに欠ける。
何より、デジカメから取り込んだ写真を、なぜかブログにアップロードできない私。とほほ・・・。
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神保町ぶらり

2006年09月15日 | 馬徒然
神田神保町界隈を歩くと、何か発見があってとても楽しい。
今日は、ある画材屋さんで、スウェーデンの民芸品だという馬のマグネットを見つけた。画材屋さんとはいっても、雑貨が豊富で楽しく、つい買い物をしてしまう。
文房堂神田店(TEL:03-3291-3441)、他に池袋店もある。
美術書や写真集などの古本屋さんにも立ち寄る。時々、思いもかけぬ本がある。今井寿恵さんの「通りすぎるときー馬の世界を詩う」、中村正也さんの「サラブレッド」などの写真集は、この店(源喜堂)で購入した。
インターネットの買い物が盛んな昨今ではあるが、歩きながら出会う発見も、捨てがたい魅力。
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秋の写真展めぐり

2006年09月14日 | 馬徒然
昨日につづき、今日はコニカミノルタプラザへ。
知り合いのグループ「せせらぎ」の写真展を拝見する。ひとつのテーマを、個性的な視点で表現する写真展で、いつも楽しみにしている。今回のテーマは「私の・・・別世界」。今までも「水」「こころ」など難しいテーマに取り組んでこられたグループだが、いつも多彩な視点で表現されていて、様々な人が持つ豊かな感性、表現力を勉強させてもらっている。
詳細は、コニカミノルタプラザのHPで御覧下さい。
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獣医さん

2006年09月13日 | 馬徒然
小林義男氏の写真展「下北牧歌」の初日、オープニングパーティーに参加させていただく。お客様の中に、秋田で馬一筋35年以上という獣医さんがいらした。麻酔などせずに、あばれる馬を上手に捕まえて採血した経験談など、非常に興味深い話を伺うことができた。馬のどこをどのように捉えれば、馬が大人しくなるかという話は、とても貴重だと思った。さらに、馬相手にケガをしたことは、一度もないとおっしゃる。すっかり馬が少なくなった昨今ではあるが、地元秋田で馬が病気になれば、今でも駆けつけるという。
とにかく馬が好きでたまらない、そういう獣医さんだった。

小林氏の作品は、四季の光の中に遊ぶ寒立馬を表現した美しい映像。写真集、ポストカードの販売もしています。
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秋の長雨

2006年09月12日 | 馬徒然
霧雨だったのに、夕方から本降りとなった。この先一週間の天気予報を見て、あぜん。ずーっと雨マーク。週末のセントライト記念も雨マーク。
そんな中、案内を頂いている写真展がいくつかスタートする。
芸術の秋は、雨模様から。
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黒馬

2006年09月11日 | 馬徒然
ニューヨークの同時多発テロから5年。首謀者とされる人の映像が映し出された。どこから入手したのか、その人が漆黒の馬にまたがった写真だった。従えた部下らしき人は芦毛の馬に乗っていた。たった一瞬の映像だったが、光る馬の身体、騎乗の人の笑顔が印象に残った。
競馬の世界は、アッラーもキリストも釈迦もない。おなじ土台で、幾多の人が数分のレースにすべてをかける。それをつなぐのは、馬。日本の在来馬が大陸にルーツを持つ。漢の武帝が汗血馬を求めてシルクロードを越えた。マケドニアの王アレクサンドロスが、モンゴルのテムジンが愛馬とともに遥かな地へと駆け抜けた。
あの漆黒の馬にまたがったラディン氏が、アレクサンドロスやテムジンと戦ではなく、馬術競技大会などで出会ったら、友人になれたかもしれない。偉大な騎手レスター・ピゴットや、デットーリやデザーモと出会ったら、馬の話で盛り上るだろう。
馬って、そんな不思議な魅力を持っているのではないかと思う。どんなに文化がちがっても、どの地域でも、人の歴史の中に、馬は必ず存在するではないか。
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