2013年11月号
表紙は、勢ぞろいのつぐみさん一家。
さらに『よっけ家族』のご一家もいて、なんだか大所帯に(^^;
そして、新連載の『先生ロックオン!』や、ゲスト『橋本さんのガラパゴス世界』も!
今月の「その道は険しく深いで賞」は、『はるまち・ダンス』より、尾瀬遙さん!
修学旅行に来ているトメさんたちですが、今回の主役は、尾瀬遙さん。
「普通にBとかLとか大好き」な彼女は、かの蘭陵王ですら、その道へと引きずり込みます。
ただでさえ女子高生の会話など、おじさんにはよくわからんのに、
そこに「腐る」だの「攻め」だの「受け」だののワードが加わって、混乱を増しているのは笑!
しゃもじについて語るトメさんたちを、「素人どもが!!」と一喝する遙さん、本物やで・・・
【11月7日、コミックス1巻発売!】
●だから美代子です (むんこ 先生)
義父・義母と暮らす未亡人の笑顔な日々!
みょー子さんと呼ばれる美代子さん。
夫を亡くしたものの、彼との約束を胸に、笑顔で楽しくすごしています。
そんな彼女の義父・義母と生活する姿が、元気を感じさせる4コマ作品です。
今回は、スポーツ・読書・食欲・芸術、さまざまな秋を堪能します。
話題の推理小説を借りた義父さんが、さっそく禁断の一言を述べていたのは笑゜(*゜´∀`゜)゜
【てめえ今何つった】のタイトルが、美代子さんと義母さんの怒りを伝えてますねえ。
留造さん80歳の家出は、食事が原因でしたけど、
あまりのわがままに【ふざけんな】だったのは(;´∀`)
まあ、その点では、義父さんも変わらなかったですけども。
そして何より面白かったのは、芸術の秋!
辞書をめくって、そこに書かれた言葉をテーマに絵を描くことになりますが、
そのテーマが可笑しすぎ! 「シャバのウマい空気をイメージ」って(´▽`;)
などなど、秋を堪能する美代子さんたちが楽しい今回。
ついにコミックス1巻が、11月7日発売ということで、今後も楽しみです!
●MEDIGIRL (道端千揺 先生/原案・監修:有好從桜 先生)
医学部の女子大生たち、その医学な日々を描く4コマ作品です。
相沢きょうこさん、空手部のしほさん、天才なのっちさんをはじめとする
医学部の変わった人たちが、医学関連の話や普通?の女子大生トークで盛り上がります。
今回は、細菌学の実習!
鼻から取り出した綿棒を、寒天をしいたシャーレにこすりつけ、
しばらく放置することで、菌が増殖するのを観察しています。
きょうこさんの女子を捨てた思い切りのよいつっこみぶりが清々しい(^^;
医大生ともなると、「ばいきんたくさん生えるといいね」なんて言っちゃうようになるんですね。
よっしんのシャーレには大腸菌が生えていて、その混入経路については、
さすがにみんな警戒していますけど(´▽`;)
細菌に愛着を覚えるようになるのっちさんも面白かった!
などなど、医学部でおこなわれる講義や実習の様子が、面白おかしく描かれる4コマ作品。
もちろん女子大生たちの日常も、面白味になっています。
私の注目作品でもありますが、ついにコミックス1巻ということで、今後も楽しみです!
【新連載!】
●先生ロックオン! (神堂あらし 先生)
歳の差カップル、じつは教師と元教え子で・・・
ゲストを経ての連載スタート、待ってました!
小学校教師の門倉京子さん(33)、元教え子の大和一樹くん(20)とお付き合い。
そんな歳の差のある2人の様子が、初々しかったり面白かったりの4コマ作品です。
今回は、1週間ぶりのデートですが、
かなり年上なうえに元教え子が相手となっては、
「待ち遠しかった」なんて、恥ずかしくて言えないのが可愛らしい33歳。
それに対して、一樹くんは堂々と言ってしまうのが、面白い対比になっています。
デートの場所は、水族館!
そこで、子供の頃の一樹くんを思い出す先生を見ると、
やっぱり世代が違っているな~と思うと同時に、歳の差カップルということが
実感として伝わって来ますね・・・ まるで保護者視点だ(^∇^;
腕を組みたがったり、ぬいぐるみをほしがったりするけど、照れる京子さん。
本当に可愛いなあ、もう!
などなど、教師と元教え子、歳の差カップルの物語。
注目していましたし、ついに連載スタートということで、今後も楽しみです!
【ゲスト作品】
●橋本さんのガラパゴス世界 (藤真タケシ 先生)
友達がいない・・・けど、平然とすごす少女のお話。
橋本さんは高校に入学して2ヶ月たっても、友達ができない。
のですが、とくに気にする様子もなく、ひとりの思考世界でいろいろ完結させています。
そんな彼女のモノローグや言動が、妙な面白味を醸し出す4コマ作品です。
これは面白い!
タイトルの「ガラパゴス」は、橋本さんの閉鎖された世界を意味しているのでしょうね。
その閉じられた空間で、ひとり思考している彼女の様子が、妙に味のある雰囲気。
体育の時間に、2人1組をつくれなくとも動じない橋本さんですが、
そこでは友達の必要性について疑問に思っていたり、
男子のどーでもいい会話には、ある種の“暴力”を感じていたり、
手紙を渡すことを頼まれた男子にモヤモヤする理由を分析しつつ、
小難しい理屈に仕上げてしまったりと、その思考モノローグが、かなり興味深い面白さ。
後半は、同じクラスで、やはり友達がいない谷川さんとの交流が描かれますが、
谷川さんが友達をほしがっているのに対して、橋本さんは気にしてもいないという、
そんな食い違いも可笑しな所。
これは、あなどれない作品かもしれませんので、ぜひともつづきに期待です!
【最終回!】
●よこしまゼミナール (松田円 先生)
コミックス2巻が11月27日発売・・・ですが、最終回!
最後は、北先生と元嫁さんのバトルによって、「よこしま」と「金剛石」の対決となりました。
・・・ほとんどプライベートの因縁というのがアレですけども(;´∀`)
なんだかんだで、講師としての実力だけは評価されている北先生。
それが幸いしてか、よこしまゼミの生徒たちは、ずいぶんと頼もしい。
おかげで、あっさりしてましたが勝負も一安心な方向へ。
あとは、北先生の問題だけでしたが・・・
それにしても、顔を覚えない男と、名前を覚えない女て、考えてみればいいコンビなのかも。
似た者同士的な意味ですが(^^;
などなど、最後は北先生の事情をめぐってのお話となりましたが、
一応、ほかの面々のフォロー(?)もしつつの最終回。
本作品は、個性的な講師がそろう予備校を舞台にした4コマ作品で、
その「個性」がそれぞれ面白さとなっていたわけですが、
最後に北先生のエピソードが来たのは、やはり彼の個性が際立っていたからでしょうかね。
いずれにせよ、楽しませていただきました!
●大カラスヤサトシの大発明大王 (カラスヤサトシ 先生)
コミックスは、10月23日発売・・・ですが、最終回!
最後の大発明は、記憶媒体!?
「ハードディスクやCD-Rに入れたデータは20年もたない」と知った大発明大王。
そこで、人類が滅んでも、その痕跡を伝えることができる発明を考えますが・・・
たしかに、デジタルデータといえども、永続的に保存可能なわけではない
ということを知った時には、わりとショックでしたね~。
だからこそ、その不備を補える発明という発想自体はよいのですが、
そんなもの、実用的なアイデアを出すだけでも大変(^^;
大発明大王も、データを石に刻みこむための発明を考えていますが、
手元にあるもので、そんな難しいものは作れませんよねえ。
徒労感はありますけど、その発明の“思考”錯誤が楽しかったです。
などなど本作は、カラスヤサトシ先生の持ち味である
ひとり芝居的に空回りする様子に、発明という要素を加えることで、
「興味を引かれる」部分が強調されていたように思えます。
たまに、発想はすごく良いという感触を得られることもありましたね~。
いつか、アイデアのどれかで発明がなされたら面白いのに・・・
なんて考えつつ、楽しませていただきました!