五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ 今月の『恋愛ラボ』 特別編

2013年10月08日 | ◆4コマ誌② まんがタイム

まんがタイム 2013年11月号より

 

 

 

 

以下、ネタばれあります。 (未読の方はご注意ください)

 

 

 

 

 

●恋愛ラボ・特別編 (宮原るり 先生)

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 今回の主役は・・・ エノ兄!

 何やら深夜に、ノートパソコンを抱えながら、妹の部屋の前で待機していますが・・・?

 と始まりました特別編ラストエピソード。

 アニメ版でも、異様なまでの存在感を発揮していた彼が、

 まんがタイムに掲載されてきた『恋愛ラボ』特別編、そのシメの主役となります。

 

 

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 サヨからの依頼を受けるエノ兄。

 容赦ないサヨの一言がきっついですけども、2人にとっては挨拶みたいなものですね(ぇ

 サヨの要件は、エノにサプライズを仕掛けたいというもの。

 以前、マキの誕生日サプライズがありましたけど、それと同様に、ということですね。

 (エノの誕生日が10月9日ということで、実際の日付と重なるエピソードになっていると)

 

 そのため、エノ兄に協力を頼むサヨですが、

 兄は「フツーの中学生なら家族のお祝いなんて別にいらねーだろ」と、乗り気でない。

 けれど、ここでのサヨの一言が、エノ兄に響いている様子は良い感じでしたね。

 「フツーの中学生がどーなのかしんないけど」という言葉は、

 フツーを言い訳にして物事を一定の枠に閉じ込めてしまう

 思考の怠慢をとがめているようで、好感触でありました。

 

 

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 エノがサプライズ好きになったのは誰のせい?

 以前、“魔法使い”になったこともあるエノ兄。

 妹のために何かすることにかけては、なかなか良い兄っぷりを発揮する彼は、

 小さい頃のエノに、誕生日サプライズを仕掛けて喜ばせていたのだとか。

 まあそれも、エノの“先走ってしまう”性格に対抗するためだったようですが、

 それでも手の込んだことをするあたり、兄の妹思いは本物だと、しっかり伝わってきます。

 

 

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 そして、サプライズ!

 生徒会メンバーの仕掛けた見事な祝福は、エノを大喜びさせることに。

 涙を浮かべて嬉しそうにするエノが、可愛らしい。

 

 ここで、その顔を見ながら兄が考えていたことは、とても素晴らしかったですね。

 彼がサプライズを仕掛けてきたのは、エノを喜ばせるためではない・・・

 なんて聞くと、「おや?」と思ってしまうわけですが、

 それにつづく言葉が、「俺が結子の驚く顔を見たかったからだ」となると、なるほど納得。

 

 「エノを喜ばせるため」だと、ある意味、恩着せがましくもあるのですが、

 「自分が驚く顔を見たい」とすると、自分を主体にしている点で、イヤミなく好感をもてます。

 この「誰かのために」ではなく、「自分が何をしたいのか」という意識の持ち方は、

 本作品でよく見かけるもので、宮原先生の思考の軸になっているのかもしれませんね。

 そして、これはとても大事な考え方だと、私は思っています。

 

 

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 エノ兄のやさしさと・・・

 エノに祝福の言葉をかけようとする兄。

 なんだかんだで妹思いのイイ兄だ・・・ なんて思っていたら?

 

 唐突に、最後のサプライズ!

 生徒会メンバー最高の仕掛けがラストに待っていて、

 兄様の存在がどこかに消し飛んでいたのは、申し訳ない、笑ってしまいました゜(*゜´∀`゜)゜

 兄妹のイイ話で終わるかと思いきや、この仕打ち! 酷い!! 酷いよ、サヨさん!!!

 

 エノの今までにないほどの喜びように、取り残される兄・・・ 哀愁(;;)

 んー、でも、これも妹離れの第一歩なんですかね。

 エノの兄離れと、エノ兄の妹離れについては、ちょっと語りたいのですけど長くなるので・・・

 あ、私はエノ兄、面白くて好きですよ~。

 

 などなど、まんがタイムの特別編は、今回のエノ兄エピソードで幕となりました。

 次回からは、いよいよ『みそララ』の再開?

 (追記) 次回からとは書いてありませんでしたね、しばらくタイムではお休みのようです

 『恋愛ラボ』も、まんがタイムスペシャルにて連載中という事で、今後も楽しみです!

 

 

◆ まんがタイム 感想①