クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

10-11 No.25-1

2010年11月27日 13時43分31秒 | Weblog
<Signum Classics>
SIGCD 219 特価 \1250
マーラー:交響曲第4番ト長調
サラ・フォックス(ソプラノ)、
チャールズ・マッケラス(指揮)
フィルハーモニア管弦楽団
ヤナーチェクを初めとするスラヴ音楽から、モーツァルト、ベートーヴェンの
ピリオド・アプローチ、そしてマーラーの精密で清新な解釈など、幅広いレパ
ートリーのアカデミックな演奏が持ち味のマッケラス。
オーケストラ都市ロンドンを堅実に支える屋台骨フィルハーモニア管を巧み
に動かし、マーラーの芳醇なシンフォニーを花開かせます。
録音:2006年2月16日、クイーン・エリザベス・ホール(ロンドン/ライヴ)




<C Major>
70 4008(DVD-Video) \3500
70 4104(Blu-ray) \5180
モノクロ
字幕(ボーナスのみ):独(モーツァルト)英(ドヴォルザーク)
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調K.219「トルコ風」
イェフディ・メニューイン(Vn)
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)ウィーン交響楽団
収録:1966年1月ウィーン、ローゼヒューゲン
監督:アンリ=ジョルジュ・クルーゾー
撮影:クルト・ユーネック
録音:ギュンター・ヘルマンス
プロデューサー:オットー・ゲルデス
ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調Op.95「新世界より」
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
収録:1966年1、2月ベルリン、ユニオン・スタジオ・アトリエ
監督:アンリ=ジョルジュ・クルーゾー
撮影:アウグスト・カーニエル、クルト・コーダル
録音:ギュンター・ヘルマンス
プロデューサー:オットー・ゲルデス
[ボーナス]
カラヤンの『ジ・アート・オブ・コンダクティング』
=モーツァルトのヴァイオリン協奏曲第5番=
・カラヤンとメニューインとの対談(16:38)
・リハーサル(6:21)
=ドヴォルザークの「新世界より」=
・カラヤンとヨアヒム・カイザーとの対談(14:55)
映像監督:アンリ=ジョルジュ・クルーゾー
収録:1966年
カラヤンがフランスの映画監督アンリ=ジョルジュ・クルーゾーと共同制作し
た映像作品のうち、ドヴォルザークの「新世界より」と、メニューイン独奏に
よるモーツァルトの「トルコ風」が初DVD&ブルーレイ化されます。
1965年、来る映像時代の到来を予見して“メディアの寵児”カラヤンは、ユニ
テルの前身である映画フィルム・プロダクション「コスモテル」を設立してい
ます。カラヤンが「コンサート作品の映像化」を意図して協力を求めたのがフ
ランスの映画監督アンリ=ジョルジュ・クルーゾーで、映画「恐怖の報酬」
「情婦マノン」で知られる名匠です。
メニューインをソリストに迎えたモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第5番は、
1966年1月の収録。前年の11月から12月にかけて収録されたシューマンの第4交
響曲につづくもので、同じくウィーン交響楽団を起用して制作されました。
ウィーン響とは、戦後からカラヤンがベルリン・フィルの芸術監督・常任指揮
者に就任する1950年代半ばまで共演を重ねていた間柄として知られ、カラヤン
の溌溂とした指揮ぶりと久方振りの共演に湧くメンバーの真摯な姿を確認する
ことができます。
メニューインとカラヤンのやりとりも克明に捉えられ、また、カラヤンあるい
はクルーゾーのアイデアからか、ここでは通常のコンサート配置ではなく、指
揮者とソリストをオケが円周状に囲むような楽器配置が採られていて、このあ
たりはスタジオ映像作品ならではの面白さです。
つづくベルリン・フィルとの「新世界より」も同時期に並行してスタジオ収録
されていますが、音楽の進行にしたがって、各演奏パートに迫ってゆく忠実な
カメラ・ワークは、今日のコンサート映像作品の基本スタイルといえるもの。
ドヴォルザーク、モーツァルトとも本編の収録には35ミリフィルム(本編のみ)
が使用され、モノクロながら画質は今日でも十分通用する水準が保たれていま
す。さらに、ボーナスとしてカラヤンのインタビューが収められています。
ピアノに向かったカラヤンが弾き始めると、合わせてメニューインが「美しき
青きドナウ」を弾きながら登場する冒頭部分も楽しいモーツァルト。また、
同じ演出でピアノに向かうカラヤンに高名な音楽評論家ヨアヒム・カイザーが
語りかける、ドヴォルザークのインタビュー・パートはおそらく初ソフト化と
おもわれます。




<ACCENT>
ACC 24217 \2300
ヨハン・アダム・ラインケン(1643-1722):「音楽の園」Vol.1
パルティータ第1番イ短調、第2番変ロ長調、第4番ニ短調、第6番イ長調
スティルス・ファンタスティクス
【パブロ・バレッティ(Vn) フリーデリケ・ホイマン(ヴィオラ・ダ・ガンバ、
芸術監督) エドゥアルド・エグエス(リュート) ディルク・ベルナー
(ハープシコード)】
録音:2009年9月25-28日サン・ジャン寺院、ミュルーズ(フランス)
ラインケンは17世紀後半から18世紀初めにハンブルクで活躍した作曲家、オル
ガン奏者。当時ハンブルクはドイツで最も栄えていた街で、ドイツ初のオペラ
・ハウスが建設され、公開演奏会が行われるなど、音楽、芸術も盛んでした。
ラインケンはそのハンブルクを象徴するような音楽家でありました。ラインケ
ンはオルガンの即興を得意とし、その作品の殆どは残されておりません。その
代り彼を代表する作品として上げられるのは、今回録音された2本のヴァイオ
リン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、通奏低音のための6つのパルティータのセット
「音楽の園」です。
MA recordingsから発売されているアルバムも評価の高いリュートのエドゥア
ルド・エグエスをはじめ、ヴィオラ・ダ・ガンバのフリーデリケ・ホイマン率
いる名手揃いのスティルス・ファンタスティクス。彼らの演奏は、バロック音
楽の自由な即興スタイルで、古楽アンサンブルの妙技を堪能することができます。

ACC 24201 \2300
モーツァルト:
フォルテピアノと管楽のための五重奏曲変ホ長調K452、
アダージョ ロ短調K540
ベートーヴェン:フォルテピアノと管楽のための五重奏曲変ホ長調Op.16
ヤン・ヴァーミュレン(フォルテピアノ:アントン・ワルター1795)
イル・ガルデリーノ
録音:2007年
モーツァルトの五重奏曲K452はフォルテピアノと4本の木管楽器という珍しい
編成。室内楽と協奏曲の間を行き来する絶妙なバランスを保った形式。モー
ツァルト自身にとっても自信作であったようで、フォルテピアノと各楽器の
対話が美しく、陰影に富み色彩豊かな傑作です。この作品以前にはピアノと
管楽器の組み合わせの作品は例がなく、ベートーヴェンはモーツァルトの作品
をモデルとしフォルテピアノと管楽のための五重奏曲を作曲しました。マルセ
ル・ポンセール率いるイル・ガルデリーノの管楽器陣とフォルテピアノを担当
するヴァーミュレンの軽快で小粋な節回しが魅力的な演奏。




<COVIELLO>
COV 21012 \2350
14世紀-18世紀のヨーロッパのクリスマス・キャロル
1.Veni veni Emmanuel(France 15th c.)
2.O Heiland, reiss die Himmel auf(Germany 17th c.)
3.Riu riu chiu(Villancico from Spain)
4.Nova! nova!(England 15th c.
5.Marien wart ein bot gesant(Germany 14th c.)
6.Es kommt ein Schiff geladen(Germany 17th c.)
7.Weihnachtsapfel I(Spanish-Moorish tune)
8.Der Morgenstern ist aufgedrungen(Setting after Michael Praetorius)
9.On Christmas Night(English Folk-Carol)
10.Ein Kind geborn(Setting after Lucas Lossius)
11.Entre le boeuf et l'ane gris(France 17th c.)
12.Masters in this Hall(17 th c. )
13.Weihnachtsapfel II
14.Playford Christmas Medley
15.Coventry Carol(England 16th c.)
16.Fum fum fum(Catalonia 17th c.)
17.Noel Nouvelet(France 15th c.)
ザ・プレイフォーズ
【ビョルン・ヴェルナー(Vo)アンネグレート・フィッシャー(Rec)
クラウディア・メンデス(バロック・ヴァイオリン) 
エリック・ヴァルケンティン(バロック・ギター) 
ベンジャミン・ドレスラー(Viol)ノラ・ティエレ(Perc)】
14世紀-18世紀頃からヨーロッパで伝わるクリスマス・キャロルを集めたアル
バム。ザ・プレイフォーズはルネサンスとバロック時代の音楽を中心に活動し、
このアルバムでは14世紀から18世紀のクリスマス・キャロルを再発見。ドイツ、
イギリス、フランス、スペインのクリスマス・キャロルをヴォーカル、リコー
ダー、ヴァイオリン、ギター、パーカッションで色彩豊かにアレンジしてい
ます。




<harmonia mundi>
HMC 902064 \2450
J.S.バッハ:「フーガの技法」
(1)コラール「深き悩みの淵より、われ汝に呼ばわる」(BWV 38)
『フーガの技法』
(2)コントラプンクトゥス(以下CP)1(4声-2つのVnによる
(3)CP2(4声-チェンバロによる)
(4)CP3(4声-Ob, テノールOb, Trb, Fgによる)
(5)CP4(4声-トゥッティによる)
(6)8度のカノン(2声-チェンバロによる)
(7)CP5(4声-トゥッティによる)
(8)CP6(4声-トゥッティによる)
(9)CP7(4声-チェンバロ、2つのVn、Vla, Vcによる)
(10)10度のカノン(2声-VnとVlaによる)
(11)CP8(3声-Vn, Vla, Vcによる)
(12)CP9(4声-トゥッティによる)
(13)CP10(4声-2つのVn, Vla, Vcによる)
(14)CP11(4声-トゥッティによる)
(15)12度のカノン(2声-Vn, Vcによる)
(16)CP12-a(4声-トゥッティによる)(
17)CP12-b(チェンバロソロによる)
(18)CP 13-a(Ob, tenor oboe, Fgによる)
(19)CP 13-b(Vn, Vla, Vcによる)
(20)反行形による拡大カノン(Vn, Vla, Vcによる)
CP18/ 3つの新主題による未完フーガ
ベルリン古楽アカデミー
(BWV 38コラール演奏:ラファエル・アルパーマン(オルガン))
録音:2009年10月、テルデックス・スタジオ(ベルリン)
「フーガの技法」というと、ついしかめっ面でバッハが築いた対位法の複雑な
砦に頭から突っ込んで迷ってしまいそうになりますが、ベルリン古楽アカデミ
ーの面々の手にかかると、なんとエキサイティングに響くことでしょう!もち
ろん、バッハが知の限りを尽くした線と線、点と点のからみあいが織り成す堅
固な形式はもちろんまったく損なわれておりません。「ああ、これが主要主題
でこちらが対旋律だな」とわかる演奏は多々あれど、これだけ主要主題と対旋
律の双方が拮抗しながらお互いの効果を高め合い、緊張感とエキサイティング
性、そして崇高なまでの「美」を保った演奏は他ではなかなか得難いものとい
えるでしょう。バッハが残した知の迷宮にメンバーも全力で応え、楽器の編成
もそれぞれの曲が効果的に響くように考えられていることがよくわかります。
BWV 38のコラールが最初に収録されていますが、これは原調ではなく、ニ短調
で演奏されており、聴き手にとって「フーガの技法」のよき導入になるので
は、というメンバーの考えに基づくもの。メンバーの意見によると、バッハが
このフーガの技法を書くときにこの主題が頭の中にあったかどうかはわかりま
せんが、主題の構造に類似性が認められるといいます。また、メンバー全員、
実際の録音の時にもまずこの曲を聴いてからでないとフーガの技法に入れない
こともあったとか。古楽界の雄、ベルリン古楽アカデミーの面々が真剣勝負
で挑む、バッハが残した「知」の果てることなきゲームの目撃者となってくだ
さい!




<ORFEO>
ORFEO 832101 \2450
チャイコフスキー:幻想序曲「ロメオとジュリエット」
録音:2009年6月17、18日バーミンガム、シンフォニー・ホール(セッション)
チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調Op.74「悲愴」
録音:2010年6月2、3日バーミンガム、シンフォニー・ホール(セッション)
アンドリス・ネルソンス(指)
バーミンガム市交響楽団
2010年秋、ベルリン・フィルへのデビューを果たしたのに続いて、ウィーン・
フィル来日公演にも帯同して、いま話題沸騰の若きマエストロ、アンドリス・
ネルソンス。手兵バーミンガム市響との最新アルバムは、交響曲第5番ほか
(ORFEO.780091)以来となる得意のチャイコフスキーで、『悲愴』交響曲と幻
想序曲『ロメオとジュリエット』いう、注目度満点の組み合わせになります。
本格的デビューとなった交響曲第5番のリリースに際して、ネルソンスは「地
理的にも若いころにつねに強い影響を受けていたのがロシアの音楽、なかで
もチャイコフスキーだけは特別」と語り、その演奏にかける強い意気込みを窺
わせていました。
このたびも、ネルソンスは『悲愴』交響曲について「チャイコフスキーが自身
の人生のダイジェストを表そうとしたもの」であると述べ、また、「チャイコ
フスキーの音楽とはすべて人生における感情的な瞬間から出来ている」とも熱
く語っています。
いっぽう、「『悲愴』がチャイコフスキーのもっともパーソナルな作品である
のに対して、もっとも情熱的な作品である」という、カップリングの『ロメ
ジュリ』については「シェイクスピアに題材を採りながらも、ここにはチャイ
コフスキーが当時、激しい恋に落ちていたヴァイオリニスト、ヨシフ・コテク
への抑えきれない感情が背景にあり、どれほど強く激しく深く愛しても、現実
の人生では決して到達し得ない幸福を悟っていたのです」とネルソンスはユニ
ークな持論を展開しています。
そして、「前作のハムレットもそうでしたが、チャイコフスキーのいかなる作
品といえどもその人生に密接に関連しており、このような自身の実体験なくし
てはかくも美しく激しい音楽を書けないと思うのです」と結んでいます。
じっさい、こうした言葉どおりに、ネルソンスのアプローチは両作品ともたい
へん情熱的で、心を揺さぶるスケールのゆたかな音楽づくりが印象的。一作ご
とに格段の成長を遂げていることを実感させる内容で、オケとのよりいっそう
の良好な関係を物語る出来ばえとなっています。

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