どこぞのCMに出てくる欧米坊やのように、「ザッソウリキ~~!!」とでも
歌いたくなるような、実家堺のCat's Forehead Garden.。猫の額庭園。
ターシャの庭に影響を受けて、一切雑草を抜いたりせずに、放任主義で育てた
野趣あふれる庭園が近所でも評判をよんでいる。
というのは真っ赤なウソで、なにがターシャなものか。
愛情をもってハーブを育てて…どこがだ。
実家の老人を覗くついでに、庭の手入れもしたいのはやまやま。
「ああ~伸びてしもたなぁ、でも暑いから草抜きはまたにしよう…」が続き、このザマだ。
手がつけられぬ。しかし、千載一遇のチャンス。台風の雨上がり。これだ!
つわものどもが風雨で横倒しになっている隙に、根がゆるんでいるタイミングにやっちまおう。
写真は、庭にやってきたシルバー人材センターの人。ちがわい。
改心して庭師になった、白昼の川俣軍司。お久しぶり。ちがう!
川俣軍司知らん? 知らない奴は置いていくで。義務教育やないので。
ちがわい、ワシだ、オレだ。
手に持ってるのは万田酵素の宣伝でもチェルノブイリで採取した野草でもない。
育ち過ぎた、オオアレチノギクか、セイタカアワダチソウ。
とりあえず、どっちゃでもよろしい。3メートル近くでかくなってやんの。
雑草魂!といいたいところだが、雑草もなかなか始末に悪い。
近所で園芸に凝ろうと思っても、うちみたいなのがあると、種が飛んでくる。
こりゃ金魚迷惑というものだ。
身体じゅうに虫よけふりかけ、蚊取り線香を炊き、
とにかくでかいのから引っこ抜いたのだった。
ジャージの下は汗みずく。
おまけにマスクまでしているので、頭がモウロウとしてきた。
雑草などというものはない。どの草木にも名前がちゃんとあるのだとおっしゃったのは、昭和天皇とか。
雑草もいちいち眺めていれば、情が移りそうな気がするが、そんな悠長なこと我ら下々は言うておれません。
とにかく引っこ抜き、ヘクリカズラか、そこらじゅうの木々に蔓で寄生するヤツをひっぺがし、
対決姿勢で強制代執行である。しかし、ここまで手強い相手だとは思わなんだ。
わてら人間サマだが、この先、雑草力に勝てないかもしれない。
この場合、人間が比喩として使う雑草ではない、ほんまもんの雑草にだ。
我々が行方不明になったら、実家の猫額庭をお探し下さい・・・