マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

本日開店!新大阪にだるま

2015-07-17 01:15:44 | 






7月16日(木)は「串かつだるま」の新店、アルデ新大阪店がオープン。


立派な花が店頭にデデ~ン! よかった…しょうもない小っこい花贈らなくて






今まで新幹線駅ナカの、なにわ味めぐりいう場所で、「ねぎ焼きやまもと」や

「うどんの今井」、「たこ焼きくくる」、「焼き肉屋のカレーたむら」などと

軒を並べて来たが、手狭で落ちつかない印象はあった。

だからまぁ、こっちができて格段に使い勝手がよくなった。

御堂筋線から来ると割に近い、2階フロアにある。








特急レーンで串カツが届く。 昔堅気な客は眉をひそめるだろうが、

そんなもん、串かつなんか難しいこと言う食い物ちゃいますねん。

ちょっと前まで、女性など手が出せない、労働者の食い物。

一杯やる間に、合いの手として2,3本つまんで、足元に串落として

ごまかしたりするもんだった。 

決して安倍首相がSP付きで食べに来て

庶民性をアピールするような食べ物ではなかった。


まったくこの出世ぶりは、幼稚園からジャンジャン町で食ってた人間として考えられない。

正直、ちょっと落ち着かない有り様。

けどね、叩かれようがどないしようがポキッと折れない、雑草のごとき強靭な食べもんにほかならぬ。










その頃のならい性で、まず「串5本!」とか頼んでしまう。

串カツは料理自体を指すが、おもに牛カツのことを示す。

二度づけ禁止とか言うが、齧って眺めたりするから二度浸けたくなるので、

このサイズなら十分ひとくちでイケる。 一度しっかりソースをつけたら十分!









こいつはハモ。ハモは落としやお椀にもなるし、照り焼きや湯引きにして

梅肉でやるもんだが、俺はカツでソースが美味いと思う。

京都の割烹屋などでもハモカツあるが、想えばこれ食ってたんだな、ご幼少のみぎりより。









調子よく食ってると、ずいぶんとソースが減った。

向こうは手つかずのソース。手前は私どものソース。

つまりはこれだけ、ソースを飲んだということになる。

それだけに、美味くて清潔で安全なソースでなければいけないということ。


躍進する「串かつだるま」。

店長は近畿大学応援部OB、この日も近大節に校歌を斉唱。








「身体を悪くしてもう閉めよと思う」、と先代主人に相談された赤井英和が

「それはあきまへん」と引き留め、後輩である上山会長に「おまえやれ!」と繋いだ。

あれから幾星霜。 ここまでになるとは誰が分かっていただろう。


とりあえず、みんながみんな狙う東京進出だけは避けているのが賢明。

首都圏とび越えて、バンコク・韓国、今年、台北・マニラを射程圏内に入れているのが痛快。


大向こうが何を言おうが、Go Straight Ahead !  

まっすぐ、まだまだヤンチャやったんなはれ。



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洋食とは白飯に寄り添うもの

2015-07-07 22:47:08 | 





この店がある限り、この街は大丈夫だという安心感。

創業80年の老舗、「洋食ふじ家」にはそういう役割もある。





     

白金豚とんかつ定食¥1200

とんかつの揚げ上がりで、洋食屋のグレードがわかるってもの。

      
      



人気のハンバーグ定食¥1000 ナイフを入れると肉汁が溢れだす。

牛乳に浸したパンをつなぎに使うのが、この店の特徴。

この少し軽いデミグラスソースと最も合うのが…白いめし!







ご飯が上出来、ハマグリ入り赤だし、小皿の漬け物も美味い

めしが美味い店はほんとに間違いない。

サラリーマンにはちょっと贅沢だが、たまにはこんな洋食食って、

午後からがんばろうってなもんだ。


こっちが撮影用に作ってもらった、夜のメニュー。

ハンバーグステーキFujiya風 ¥1400  玉ネギリングの中に半熟玉子がいい。

ガルニも丁寧だ。



       



藤原さん一家のホスピタリティもさりげなく素晴らしい。

さすが、三ツ星のモダンスパニッシュ「Fujiya1935」のご両親の店。






月替わりのコースがあり、これは鱧のフライ、生ハム巻き。

 

         

 

バツグンの安定感。ベタの大阪らしからぬ、大阪にもこんな店がある!

と言いたくなる洋食屋である。

ま、詳しくは「あまから手帖」8月号、谷町特集をご覧いただいて!


ぢぇぢぇぢぇ!!(今さらながら使う) 宣伝かい !!




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上方割烹の情

2015-06-26 16:56:59 | 

  
 

 横長の半紙に品書きがズラリ。 だが、焦って注文するこたぁない。

 何か一杯もらって、ゆっくり眺めるに限る。

 しち面倒という方は、料理人に尋ねればいい。







ここの主人は、喜川有尾の出身。  喜川の大将に聞くと、

昔は今日入荷の魚を書いた木札を縄で綴じてあるだけ。 

あとは客と板前の話し合いで献立が決められた。

食べ手もそれだけで経験値が丸わかり。 値踏みされたという訳。

片身は造りで、片身は焼いてもらおか、アラは骨蒸しでいこか…と、客がイニシアチブを握った。

時代を経て、遊び慣れたる旦那衆の姿すでになく、墨痕鮮やかにズラリと書くようになったのは

喜川の大将あたりからだろう。






造り5種盛り
サヨリ(加太)・ハリイカ(泉州)・アマテガレイ(泉州)・カツオ(紀州)・イズミダコ(泉州)



  



酒も好みのイメージを伝えれば、選んでもらえる。 ツウな銘柄が揃う。







飯だことタケノコ煮

    





鳥貝のぬた



       






 

サエズリと水菜の焚き合わせ。

大阪らしい料理やなぁ。  








本メバル煮つけ 見事やなぁ

ちゃんと料理屋のそれになったぁる



       







ちょっと贅沢だけど、和牛イチボのビフカツ。

こいつを塩で。







ここの名品である、梅干しの茶碗蒸し。

針で刺して酸っぱさを抜いてある。

ほんのりとした梅色、穏やかな梅の風味が、ちょっと一息という感じでよろしい。








桜飯蒸し茶づけ





タケノコご飯、浅蜊汁で満ち足りた。

去年できたばかり。若いスタッフも気合いが感じられて新鮮。

こんな店の常連になれたらなぁ。

一発当たらなきゃムリだけど。



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南地周防町、洋食三昧

2015-05-10 23:55:13 | 

           



いやはや、しばらくの放置プレイ…お許しあれ。

ここはミナミ、南地と呼ばれ、大人が遊ぶ町もすっかり様変わりしてしまった。

道頓堀など、目をつむり耳を押さえて歩きたいようなありさまとなっている。

こちら心斎橋に近い、周防町。 景気のいい時分、ヨーロッパ通りなどと言われた。

ここ「乃呂」は昭和33年開店。 筆者とほぼ同い年。

この夜は友人の娘の入学祝でやってきた。








大衆洋食にあらず。値段を下げればもっと客は押し寄せるだろうが、

そこはそれ。値段によってお客を選んでいるきらいがあり、それはそれで見識である。







さてポタージュスープから。 胃の腑が温まると、猛烈に食欲が湧いてくる。







沸き立ったソースのまま供されるハンバーグステーキ。 たぶん1890円

リング型にして真ん中に生卵をポトリ。

濃厚なデミグラスソースに黄身が合わさって、何をかいわんや。







ビーツカツレツ ¥3150  これは酸味と甘みのあるトマトソースであっさりと。

関西はカツレツといえばビーフ、東京も洋食のそもそもはビーフカツだったが、

すっかりポークカツにお株を奪われている。

若者諸君、ビフカツを見直そうではないか。







野菜サラダ¥1500ぐらい?  洋食屋のサラダは高いと思う。

サラダが今みたいに当たり前になる以前だから、無理もないのであるが、

洋食屋全般、特にオールドファッションな店に限って、サラダ高い傾向がある。


その辺は柔軟に変えてもらいたい。







牛肉の網焼き ¥3150たぶん

独自の和風タレで焼いた、焼肉風。

いろいろ食べ尽くした人がちょっと色変わりのメニューが欲しくて、

そんな常連のために先代主人が出した。

我々俗な人間にはめしが欲しくなっていけない。







タンシチュー¥3150

え~い、ご飯をもらってソースも食べ尽くしたのだ。







カニピラフ カニの身がどっちゃり!






こっちは断ち落としのビーフが入ったドライカレー うまし。


こういうお漬物もきちんと出すあたり、やっぱり日本の洋食だなぁ。


かつて高校入学時、銀行勤めの年上のオネーサンに、周防町の洋食店でご馳走してもらった。

そうして、ぐるっと回って、私がやる番である。

正確には、私と友人の二人で。





こうして美味しいもので祝ってくれたことは、たぶん一生涯記憶に残る。

ボクみたいにクチ卑しい人間は尚更。







そうしてまた、その子がいつか何処かの若造を連れて、

そうした「美味しい思い出」をお裾分けしてくれる日が来たら、そんな嬉しいことはない。



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十三、もち肌むすめにとろけるのダ

2015-04-30 22:17:24 | 

十三西口は再開してだいぶ経つが、まだまだしょんべん横丁の

復活という訳には行かず。ようやく全店の足並みは揃ったと聞くも

復興には大分時間がかかりそうである。

十三トミータウンのランドマークともいえるのが、喜八洲総本舗。

昔は酒饅頭の喜八洲として聞こえた店だった。 今は…








みたらし団子が主力商品である。

店頭で直火で炙って出すのだが、その際に

「よく焼き」か「普通」かを聞いてくれる。 こいつはよく焼き。

ちょいと焦げのあるスモーキーさがまたオツなもの。

タレにトプンと浸けて、手早く包んでくれる白衣の娘さんたちの

感じのいいこと、手さばきの鮮やかなこと。


見ると、もうソフトクリームを販売していたので、

ここの小倉ソフトが美味しくて、オッサン一人、

店内でやってしまった。







けっこう食べ進んでから、思い出してパチリ。

う~~むむむ…うまいのなんの!


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