勝福寺 Gikoohの日替わり法話

山寺の住職、Gikoohが日々感じたことを綴っております。
(プロフィール用の落款は天野こうゆう僧正さま彫刻)

1月13日は成人の日

2020-01-12 23:24:46 | Weblog
『話の大事典』によると、成人式は一人前の大人になったことを自覚し、自ら生き抜こうとする青年男女の前途を祝福し、且つこれを励ます儀式のことをいい、古来の元服式を新しくしたもの。昭和23年の春から各地において行われ始めたが、7月20日に国民の祝日法が公布され、24年の春から国民の祝日として毎年1月15日にこれを行うように定められた。

その後、成人の日は改定され、平成12年より正月第二月曜日となって現在に至る。従って令和2年は1月13日が「成人の日」だが、多くの市町村では本日成人式が行われたことだろう。

勝福寺では、旗日には、「日の丸」を掲げているから思うのだが、「成人の日」に「成人式」を行ってくれれば、町のそここに国旗が掲げられる風景が見られるのに、1日前だと旗なしで調子が狂う…という感じになってしまう。

冒頭で書いたように、「成人式は一人前の大人になったことを自覚し、自ら生き抜こうとする青年男女の前途を祝福し、且つこれを励ます儀式」なので、本来の意味を重要視するならば旗日に行って欲しい。日本人であることに誇りと自覚を持って欲しい。と、50歳前のGikoohは思う。

とはいえ、新成人の皆様方には、心からお祝いを申し上げたい。これからの日本は、自然災害、外交問題、人口減少、治安の悪化、自分本位等々、恐らく多難な時代になってくるだろう。成人を迎えるに当たり先祖や親、周辺の人々への懺悔と反省と感謝は勿論のことだが、「智恵」と「慈悲」のバランスを考えてみて欲しいと思う。

智恵の方だが、Gikoohの1つの案として、活字を読む。つまり新聞や読書をして様々な世界に対する見識を広めて欲しいと思う。スマホ、ゲーム、ライン等に翻弄されて大切な10代を過ごした世代だと思う。振り返ってみて、どうだったろうか。スマホの検索で上面の知識は増えたが、智恵は身についただろうか。世の中の浅深は少し見えただろうか。

慈悲の方、つまりハートはどうだろうか。家族や他人を思いやる心、物を大切にする心、礼儀はどうだろうか。学校の先生は人生で大切な処世術を説いてくれただろうか。

今後の世の中は、良くも悪くも現代人が背負っていかなければならない。今はとにかく知識ばかりが先行する風潮だが、慈悲の欠落した社会に明るい未来はない。「智恵」と「慈悲」のバランスは本当に大切なのだ。

Gikoohの文章に何か感じてもらえる人が1人でもいて下さると良いが…。
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