勝福寺 Gikoohの日替わり法話

山寺の住職、Gikoohが日々感じたことを綴っております。
(プロフィール用の落款は天野こうゆう僧正さま彫刻)

初代・藤原楽山(備前焼の陶工)に思う

2012-12-20 22:02:16 | Weblog
年内の余白も少なくなり、残すところ10日ほどになった。大掃除とか、正月に向けて忙しくなってくるので日替わりも思うように書けないかもしれないが、なるべくupしたいと思っている。先ほど「忙しい」と滅多に使わない表現を使ったが、この字は心を亡くした状態を指すから、あまり好ましい言葉ではない。

明日21日は息子の通う小学校で終了式があり冬休みに入るから、遊びと共に大掃除も頑張ってもらおうと思っている。習い事とかゲーム遊びも良いけれど、親の手伝いをすることは子供自身の情操に少なからず影響を及ぼすから一期一会の時間を大事に過ごしたいと思う。そして最近、息子は山遊びに夢中になっているから、時には子供の基地作りも手伝ってやるかな。

今日は少し余裕があるので茶器の話を。写真は初代・藤原楽山氏の抹茶茶碗(勝福寺蔵)。初代楽山氏は茶器、香炉を得意としたが、食塩窯を考案し、青焼(塩焼)に成功した。この茶碗は、窯を密閉して還元焼成させ、酸化部分がこのような美しい朱色になっている。並々ならぬ存在感と魅力がある。

道具が本物だと、その気品が放つ雰囲気に背筋が伸びて心が閑かになる。
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