勝福寺 Gikoohの日替わり法話

山寺の住職、Gikoohが日々感じたことを綴っております。
(プロフィール用の落款は天野こうゆう僧正さま彫刻)

お彼岸

2012-09-20 21:31:09 | Weblog
9月19日-25日まで秋のお彼岸。彼岸の話は彼岸明けまでには書きたいと思っているが、今回はこのカラフルな旗のお話を。全日本仏教会のホームページを参照しながら進めたい。この仏旗も同会のHPより転載させて頂いた。

これは「仏旗」といって仏陀の教えを象徴するものだ。『小部経典』の中に書いてあるというが、仏陀(お釈迦様)が説法をされる時、お釈迦様のお体からは青・黄・赤・白・樺及び輝きの六色の光が放っていたという。そのお釈迦様の御姿と御教えを表しているのが仏旗だが、どこかで見る時にお釈迦様の威光を感じて頂ければ有難い。早速見てみよう。

○青色は「定根(じょうこん)」。仏陀の頭髪の色を表すという。定根は禅定ともいうが、平素から心を鎮める習慣を持し、その落ち着いた心で物事を考え、正しい行動をせねばならない。
○黄色は「金剛(こんごう)」。仏陀の輝く身体の色を表すという。仏陀の身体は豊かで金剛石のように揺るぎない。強い精神の大切さを説く。
○赤色は「精進(しょうじん)」。仏陀の血液の色を表すという。仏陀の慈悲心は止むことがないように、私達は両極端に偏ることなく、中道を歩んで努力をせねばならない。
○白色は「清浄(しょうじょう)」。仏陀の歯の色を表すという。白は清浄潔白で、社会がどのように淀んでいるとしても、清純でいなければならない。
○樺色は「忍辱(にんにく)」。仏陀の身体を包む袈裟の色を表すという。忍辱は、如何なる中傷や迫害にも耐え忍ぶという意味がある。

勝福寺ではお彼岸の1週間は山門に仏旗を掲げ、仏教の教えが1人でも多くの人に届くことを願っている。
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