勝福寺 Gikoohの日替わり法話

山寺の住職、Gikoohが日々感じたことを綴っております。
(プロフィール用の落款は天野こうゆう僧正さま彫刻)

山門の修繕工事(15)鬼飾り瓦

2022-08-21 21:53:19 | Weblog

今日のNHK「のど自慢」は、石垣島からの生放送で、最後に夏川りみさんがBEGINの生演奏で「芭蕉布」を歌い、BEGINは「島人ぬ宝」を熱唱し、Gikoohは車を運転中だったのだけれど、思わず車を停めて2曲聴き入った。そして夜には、NHK-FM「反田恭平のピアノ・ジャム!」第6弾のゲストに小曽根真さんが迎えられて、こちらも聴き入った。どちらも素晴らしく、音楽に感化された1日だった。

さて、毎月21日は弘法大師(お大師さま)の日。勝福寺では常の如く、朝7時より御影供を勤修し世の安寧を念じた。日々生活出来る事に感謝しつつ、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻の事、新型コロナの感染状況の事、8月に入って立て続く豪雨被害の復旧など、心配事が少しでも早く解消することを念じた。みんなが平和であって欲しい。

お盆が過ぎてはや1週間、朝7時前後の本堂内は24℃位になる時もあれば、今朝は27℃とまだ蒸し暑い。それでも、夕方になれば松虫たちの音が清らかに響き、自然界は次第に秋の気配を醸し始めている。

久々に山門の修繕工事の続きを。現在も引き続き瓦葺作業が行われている。瓦は9割方まで新瓦になるが、主棟鬼飾り(所謂鬼瓦)を始め、降り棟鬼飾り、稚児棟鬼飾りなどは既存材を焼き直して再利用している。

まず1枚目の写真。これは5月に撮影したもので、飾り瓦の焼き直し前の状態。屋根上で100年近く鎮座していただけに、さすがに見た目に老朽化が目立つようになっていた。よく見ると割れや欠けもあり、コンクリートで大きく補修された箇所も確認された。本来はすべて新瓦にするのが理想なのだけど、第一に費用面の都合と、このデザインに愛着があったので、そのまま再利用することにしていた。それに飾り瓦は、雨漏り等の影響はないとも聞いた。

しかし、今後100年先を考えて、Gikoohは生き続けたいけれど、それは叶わないので、焼き直し試みることにした。そして、戻ってきたのがこの瓦たち。想像以上に見事だった。

 

写真は19日の様子。鬼瓦を東側に阿形、西側に吽形で設置。主棟に鬼飾りがくれば、凄く全体が締まった感じがした。

コメント
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