9日ぶりの日替わりになった。先週1週間は法要、葬儀、結集寺院の先師忌法要、大人茶道に子ども茶道(中学生)と多用な日々を過ごしていたけれども、久々に今日は檀務もなく草刈りや畑の耕運を行った。玉葱の苗を植える前の土づくりだ。
先日のご葬儀でお亡くなりになられた年配の御夫人は、お盆の棚経等でご自宅へお伺いすると、露地への打ち水、玄関先には季節の生花でおもてなしを頂くなど、淑やかで気品に溢れた御夫人だった。導師作法を滞りなく終えて祭壇の棺から離れる際に、心中で感謝の意を申し上げ、故人様の頓生菩提を懇ろに念じさせて頂いた。
結集寺院の先師忌では、先代の御住職がご健在の折に、四国88カ所霊場の写し霊場である「吉備四国88カ所霊場」を何ヶ寺かお連れ頂いたり、勝福寺の行事にもご来寺頂いたり、慈悲に満ちた和尚様で随分とお世話になった。様々な思い出を巡らしながら感慨深くお勤めをさせて頂いた。
週末の土曜日の子ども茶道。現代は、家の中に花を生ける優しい心、床の間のしつらい、神様や御先祖への畏敬の念、急須でお茶を淹れるような和比の心…、以前とは生活様式も人の考え方も何もかも変わりつつある。勝福寺に通ってくるお子さん達の環境も様々だけで、Gikoohは未来に文化をどう繋げばよいか常々考えながら会を重ねている。「室閑にして茶味清し」という禅語のように、閑かな部屋で凝縮した美の世界に触れながら一服のお茶を通して、社会に奉ずる立派な人間になって欲しい。