勝福寺 Gikoohの日替わり法話

山寺の住職、Gikoohが日々感じたことを綴っております。
(プロフィール用の落款は天野こうゆう僧正さま彫刻)

高潔な葬儀

2020-02-14 23:45:35 | Weblog
画像はGikoohが尊崇させて頂いてる興行大師・覚鑁様(真言宗豊山派の始祖)が臨終の際に用いられたという覚鑁臨終曼荼羅。(勝福寺蔵)本記事を書くにあたって、イメージにこの曼荼羅をと思った。

梅の花が清らかに香る新春の今日、高校時代から深い法縁を頂いている先輩の御尊父様の葬儀並びに告別式が厳粛に執り行われ、Gikoohも参列させて頂いてきた。

御尊父様はGikoohが高野山大学在籍中に学長を務められており、碩学な学者として遺された御功績も著しく、一人の僧正様としても非常に尊敬に値する模範的な先生だった。先生との懐かしいエピソードもあるけれども、ここでは割愛したい。

2歳年長の先輩は、様々な分野に対しての鋭い見識力があり、また謙虚で人脈も厚い。前々から先生同様の雰囲気を感じ、今日は総社の自坊から現地のお寺に向かう車中で、今までの出来事に思いを巡らせた。

お寺に着くとすぐ、先生最期の御尊顔を拝謁させて頂くことが叶った。清浄潔白、本当に高潔で、清らかな表情に圧巻された。内面の心の美しさが外へ滲み現れているのを目の当たりにし、Gikoohも最期はこうなりたい、少しでも近づきたいと身の引き締まる思いがした。

葬儀も荘厳も想像以上に凛としており、あるべきところにはあるべき雰囲気ありと感じた。ご家族や檀信徒様、関係者様のご準備も大変だったと思う。そして御導師様を始め、何十人もおられた僧侶方の拝む力も全体的に高いものを感じ、Gikoohもお大師様の一弟子の端くれとして、先生の菩提と感謝を念じつつ拝ませて頂いた。この度は、一期一会の貴重な場面に立ち合わせて頂けたことを本当に有難く思う。

南無大師遍照尊 南無大師遍照尊 南無大師遍照尊
コメント
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