勝福寺 Gikoohの日替わり法話

山寺の住職、Gikoohが日々感じたことを綴っております。
(プロフィール用の落款は天野こうゆう僧正さま彫刻)

弘法大師の智慧と慈悲

2019-07-14 22:32:11 | Weblog
5日ぶりの日替わりになった。総社はしばらく梅雨らしい天候が続いているが、寺の裏山では朝夕に蜩がなき始めている。Gikoohは1度だけ蜩を捕まえて、観察したことがあるのだが、小さなカラタでカナカナカナ~カナカナカナ~という特徴ある声はとても美しく不思議だ。

さて、7月9日にお亡くなりになられたジャニー喜多川さん。ジャニーさんの御尊父は、真言宗米国別院の第3代主監で開教師の喜多川諦道僧正様(和歌山出身)のご子息であることが話題になっている。開教師といえば、この春に特別法話会に講師として一時帰国、ご来寺頂いたのは「真言宗・シアトル高野山」の今中太定僧正様。

今中僧正様と接して感じたのは、弘法大師(お大師様)への熱き信仰心と、人々への深い慈悲心。高い資質と語学力を求められる開教師だが、喜多川諦道僧正様のご苦労も拝察出来る。その父の背中を見て成長したジャニー喜多川さんが、数々の素晴らしい功績を残された背景には、御尊父方やお大師様の智恵と慈悲、仏教の思想がきっと影響しているのではなかろうか。

Gikoohは、学生時代に高野山米国別院へ寄せて頂いたことがある。リトル東京や米国別院の歴史はかなり深いものがあるので、関心のある方は是非調べられたい。当時、米国別院の歴史の片鱗ではあるけれど学ばせて頂いたGikoohは、この度の訃報のニュースを見ながらふと、光と影など様々な情景が頭を過った。衷心よりご冥福をお祈り申し上げます。

ともあれ、仏教の平和と安寧を願うメッセージを、映像の分野から、音楽の分野から、エンターテイメントなどショービジネスの分野から情報発信することも貴いことだと思う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする