勝福寺 Gikoohの日替わり法話

山寺の住職、Gikoohが日々感じたことを綴っております。
(プロフィール用の落款は天野こうゆう僧正さま彫刻)

勝福寺の音空間

2016-03-30 23:25:37 | Weblog
10日ぶりの日替わりになった。一昨日、28日(mon)に客殿で開催された第15回「勝福寺ライヴ」は無事に終わった。お陰なことに多くの来場を頂ことが出来、盛況となった。ご来山の皆様、本当に有難うございました。

今回お迎えしたゲストは、JAZZヴァイオリニストの牧山純子さんと、ジャズピアニストのマナミモリタさんによるDUO編成で、とてもクオリティの高い一夜となった。

マナミさんはテレビ朝日「報道ステーション」のOPテーマ曲『I am』(~2016年3月31日迄)を手掛けられた素敵な実力派ピアニスト、牧山さんはテレビ番組のコメンテーターを務められた経験があったり、共演者ではJAZZ界の巨匠、ゲイリーバートン氏(Vib)やーブライアン・ブレイド氏(DS)、国内では小曽根真氏(pf)、coba氏や平井堅氏等、その実力は特筆されるべきものがある。

そんなお二人を勝福寺ライヴにお招きすることが出来てGikoohは感無量なのだが、今回、送迎からずっと接していて感じたことは、プレイヤーとしては勿論、人としての魅力に尽きない方達だなと感心させられることが多かったように思う。

勝福寺の会場は約40畳ほどで、客席は基本的に座布団上という何とも和の空間だ。Gikoohの知るところによると、勝福寺の客殿は100年以上も前に隣村の民家を移築した古い建造物で決して良い環境とは言えないけれども、お客様に少しでも快適に過ごして頂ければとこの15年間試行錯誤しながら現在の形式で落ち着いている。

そんなところへ、一流のプレイヤーをお招きすることに若干引け目を感じながらも、本物の音楽をお寺という聖域で行いたいという拘りが常々あった。

お寺という仏様のおられる空間にひと時でも身を置き、牧山さんやマナミさんのような第一線で活躍される音楽を聴くことが、日常生活の活性にどれほどの影響があるのかはかり知れないけれど大きな魅力がある。今回はヴァイオリンもピアノも完全生音だったが、プレイヤーと客席が一体になり感動ものの演奏だったように思う。

音楽は世代も国も何もかも超えて、聴き手の心に伝わる魅力があるから、Gikoohもまだ当分は勝福寺ライヴを提供していければと思っている。
コメント
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