勝福寺 Gikoohの日替わり法話

山寺の住職、Gikoohが日々感じたことを綴っております。
(プロフィール用の落款は天野こうゆう僧正さま彫刻)

香合シリーズ(2)

2011-10-30 22:32:10 | Weblog
午前中は法事があった。法事の後にはお斎(おとき)といって、施主が参列者に対して食事の席を用意される慣習がある。近年は時代の流れで料亭へ出向くことが多くなった。

Gikoohが勝福寺へ入山してしばらくは、料理は仕出しでもお寿司はご家庭の手作りだった。それぞれの地区には、その場を取り持つご婦人がいてお寿司の味付けも決まるのだが、それがとても人情味というか人の温もりが感じられて良かった。近年になって、自宅でお斎をしても手作りのお寿司は殆ど姿を消し、時代の流れを感じている。

今日はご自宅での法事、お斎、そして久々に手作りのお寿司を戴いた。お皿に盛りつけられたお寿司を戴きながら、その準備過程が目に浮かんで有難い気持ちになった。施主様に、祭壇の故人様に感謝の念を抱きながら、充実した1日を過ごさせて頂けた。

さて、香合シリーズの第2話目は桜製の香合。(欅かも知れない。)これは他のお寺さんの本堂で落慶法要があり、その時に記念品で戴いたものだ。大きさとか、深さとか、手に持った感じがとても優しく、常によく使う香合の1つだ。
コメント
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