勝福寺 Gikoohの日替わり法話

山寺の住職、Gikoohが日々感じたことを綴っております。
(プロフィール用の落款は天野こうゆう僧正さま彫刻)

旅への夢

2010-12-20 22:47:46 | Weblog
先日(12月16日)、NHKの「生中継 ふるさと一番」を見ていたら、横浜港から出港直前の豪華客船が生中継されていた。Gikoohは旅について今までにない感覚を覚えた。俳優の渡辺徹さんとアナウンサーの中澤輝さんによる進行、船員やお客さんの率直なコメント等も手伝って、Gikoohもいつか乗船してみたいと思った。豪華客船のことは前々から知っていたけれど、今回の感覚は今までとは少し違った。

2010/9/23のブログで、子供の絵本に書いてあった解説文を紹介したことがある。それは、「地球は表面の70%が海に覆われており、しかもその大半は深度1,000mを超える深海。また、生物が暮らす生物圏を体積で比べると、深海が79%を占め、私達の暮らす陸は1%以下に過ぎない」と。この記事、覚えておられるだろうか。

仏教の世界から見ても、科学の世界から見ても、人間に生まれてくることは稀なことであるということは周知しているけれども、Gikoohは人間として生を受けている一生の間に、世界を一周して各地を見聞してみたいと大きな夢を持ってしまった。

現在は寺の住職、家庭の親、そして資金もないので夢のまた夢だ。でも、いつか具現化する日が訪れることを夢見ている。というよりも、既に十数年先の目標を打ち立てている。諸行無常の流れの中では何が起こるか分からないけれど、夫婦共に健康で、子供達が一人前に成長した時が船出の時になるだろう。

船旅は100日余りをかけて世界の各地を一周するという。世界の隅々までは見ることは出来ないけれど、急がぬ船旅という響きに惹かれた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする