遅いことは猫でもやる

まずは昔メールした内容をひっぱってきて練習...
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憂鬱

2017-10-17 10:30:05 | 雑感


最近視力が衰えてきた。加えて乱視もひどくなってきている。免許証の更新も迫ってきたので、一度眼科医に見てもらおうと、ロータリークラブ時代お世話になった、H先生の所に伺った。

電話で診察の予約をお願いすると、「今日の夕方で良ければおいでなさい」と言ってくださる。この眼科はいつでも予約客で溢れ、併設しているコンタクトレンズのの方の待合室で待機した。

簡単な検査の後診断。更に眼底検査や眼球検査。診断は、視力が免許更新ギリギリのところなので、もし更新検査で刎ねられたら白内障の手術をしようとおっしゃる。他には問題はないそうだ。親身になって診て頂き恐縮だが、結果は憂鬱なものであった。

社会派ミステリー

2017-10-16 08:21:30 | 


相場英雄「共震」小学館文庫2013年刊

「ガラパゴス」で派遣労働者の実態を克明に描き、アベノミクスと称される経済政策、労働政策の現場での状況を捉えた著者の眼は確かだ。この本の舞台は震災復興に苦悩する東北である。

ミステリーの形は取っているが、社会的背景を克明に、丹念に描くという姿勢は、リアリティを増して迫ってくる。もはやフィクションとノンフィクションとの境がわからなくなるほどだ。

松本清張並の社会派ミステリーと呼んでもおかしくないと思う。謎解きはそれほどでもないが、事件構成、警察と新聞記者との関わり方、組織の動き方などの背景描写が優れているので、傑作だと言って良いと思う。

何より、5年を経て徐々に忘れられようとしている、東北大震災の復興現場の状況が見えてくる。お薦めしたい一冊だ。

落ち葉の小道

2017-10-14 00:58:52 | 登山・ハイキング



秋の山道には落ち葉が降り敷く

稜線から覗く編笠山

足元の落ち葉

秋の3連休、久しぶりに八子ヶ峰トレッキングコースに行った。標高2000m弱の高原状の台地のここは登り1時間半、下り1時間半の手頃なトレッキングコースである。黄葉の始まっている駐車場付近から歩き始め、ロープも張ってある、やや急な斜面を登る。

この傾斜は南米のエンゼルフォールへの最後の登り道と傾斜も距離もほとんど同じである。少し傾斜が緩やかになり、左へトラバースする辺りには、きれいな落ち葉が足元を飾っていた。


熊笹の道

林はすっかり色づいていた

稜線に出ると小屋が望める

八ヶ岳にはまだ雲がかかっていた

縞枯山はまだ夏の中

林はすっかり色づき、黄色や赤の紅葉が美しい。やがて熊笹と落葉松の林に入り蓼科湖へ向かう道との十字路に出る。ここからはなだらかな稜線を景色を楽しみながら歩く。右手に八ヶ岳連峰、正面に縞枯山、蓼科山、左手にヒュッテ・アルビレオの赤い屋根を見ながら歩く。

八ヶ岳には頂上付近にまだ雲がかかっている。登り始めから1時間半かかってヒュッテに到着。3連休とあって小屋は開いていた。


八子ヶ峰の高原状の台地


ヒュッテ・アルビレオ直下

ヒュッテからの蓼科山

ここで昼食休憩。小屋のご主人が雨樋を外して一括り、冬支度を始めていた。我々はまず持参のビールとつまみで乾杯。標高がそんなに高くないのに昼間の酒はよくまわる。おにぎりまでは至らず、いい気分になって出発。

すすきの白い穂がなびく高原を優雅に楽しむ。軽い上下を過ぎたあとは、枯れたわらびが群生する稜線をあるく。なでしこも咲いている。春に来た時10分ほどで蕨が山盛り獲れたところだ。

風がでてきた。スキー場の上部、リフトの終点あたりで白樺湖へ降りる二人連れと別れ、我々はトレッキングコースを行く。傾いた陽が当たる斜面が輝く。下りもロープの張ってある斜面を慎重に降り、日の陰ったさんどうにはいる。

黄色に染まった林の中を15分ほど歩けば駐車場に到着。来たときには5,6台停まっていた車も1台だけになていた。休憩時間を入れて3時間半ほどの快適なトレッキングだった。今の我々の体力ではこれくらいが丁度良い強度だ。


さあ出発だ
八子ヶ峰頂上は平坦

白樺高原スキー場リフト頂上

八子ヶ峰西峰付近の稜線

いよいよ下りだ

名残の斜面

日が傾く中下りの道を行く

秋の味覚

2017-10-13 00:23:21 | グルメ


今年のきのこの発生具合はどうなんだろうか。決して豊作とはいえないがそれでもぼつぼつと出て来ている。我家の庭でも「じごぼう」=ハナイグチが顔を出した。

なめたけのようなぬめりとキノコらしい味の良さで私は大好きだが、スーパーの店頭でも松茸と並んでキノコのコーナーを賑わせている。この茸はカラマツの木の近くにでてくる。いろいろな種類のキノコが出てくるが、その中で私が見分けることのできる、唯一つの食べられるキノコでもある。早速鍋か汁に入れて味わおう。

秋の味覚の一つとして庭の片隅に顔を見せるこの茸を今年も楽しみたい。

足元の秋

2017-10-12 05:29:52 | 雑感


あちこちで秋の便りが聞こえるようになってきた。松茸、サンマ、紅葉、青く高い空、鱗雲、名月などなど季節の変わり目をしっかり感ぜさせられる。

中でも、もみじの名所の便りは日に日に届き、上高地や軽井沢では10/10日頃をピークに各地できれいな様相を見せている。万座や白駒池などで紅葉は堪能できたが、デッキから隣の落葉松林をみると、蔦うるしがきれいに発色している。

前景のススキは穂が既に白くなっており、足元にも秋の気配は来ている。後2週間もすれば落葉松が黄金色に輝いて来るだろう。




玉石混淆

2017-10-11 05:01:23 | 

原宏一「天下リ酒場」祥伝社2000年~2002年刊、「床下仙人」祥伝社H11年刊、「佳代のキッチン」祥伝社H22年刊

「ヤッさん」の原宏一の短編集。はっきり言って「佳代のキッチン」の他は玉石混淆の短編集である。

前2冊は標題から奇妙だと分かるように、(「新奇想小説」という副題がついているほどだ)あるべくもない、役人が居酒屋に天下りしてきたり、新興住宅の床下にホームレスになったサラリーマンが住みついて住人とうまくやってゆく、などという奇想天外のストーリーだ。

ここまでくると強権付会というか、こじつけというか少し無理筋だが、作者の人間信頼に基づく優しさがそれを救っている。持参の食材でお好みの料理を調理するという奇妙な商売、調理屋を営む主人公佳代が両親を探して日本中を駆け巡る、「佳代のキッチン」はそれなりに一貫性がって面白い。

この著者の面白さはあるべくもない舞台設定のなかで、人情味あふれる人と人とのふれあいが展開するところだろうか。ただ舞台設定に無理があるせいか、いずれも6,7篇の短編からなるが、中にはいただけないものも交じる。

錦繍の白駒池

2017-10-10 06:44:44 | 行ってきました

白駒池へのアプローチ

奥庭の木道



白駒の苔

白駒の池の紅葉が間もなく見頃を迎える、という報道があり、好天に誘われ我々も出掛けた。駐車場は満車、制限がかかっていて係のおじさんが「ダメダメ」と注意をしに来たが、丁度その時一台出る車があって、運良く停められた。

雲が次第に晴れ、アプローチの林の中を過ぎる頃にはすっかり晴れ渡った。湖畔に着いたらすごい人波、大勢のカメラマンと化した人が押しかけていた。紅葉はまさに今が見頃で美しく紅に色づき、日本の秋の美しさを現していた。紅葉はある意味春の桜の時期より美しい。

標高2000mを超えるこの池は紅葉が本当に美しい。




湖岸はまさに今が見頃



パノラマ

白駒荘前からの景色

帰り道途中の展望台に車を止め、登ってみたがよく晴れた空のもと、八ヶ岳連峰がきれいな稜線を見せていた。



展望台からの八ヶ岳

草津、良いとこ~

2017-10-09 04:36:17 | グルメ

草津温泉街

舞茸の天麩羅

舞茸と辛味噌

付き出しのワサビの葉と野菜の煮物

蕎麦(4人前)

草津に来たのは勿論温泉目的だが、此処に時々通っている長男いわく、「舞茸の天麩羅が旨い店がある」「他のツマミもいい」というので、まずはその店へ。湯畑の端の広場の角にある店は「そばきち」。昼は少し過ぎているのに満席の繁盛だ。

早速天麩羅、辛味噌、蕎麦、地酒を注文する。猪口は2ツ。ここまで長男が一手に運転してきたので、一緒に飲んでここからバスで東京に帰るのかと思った。「良ければ僕がが茅野まで運転するので二人で飲んでくれ」と泣けるようなことを言う。折角なので遠慮なくそうさせてもらった。

付き出しのワサビの葉のおひたし、野菜の煮物で軽く一杯、辛味噌、舞茸の天麩羅で更に一杯、締めに蕎麦と満喫した。この店は元々西の河原にあったのがここまで進出してきたのだが、客あしらいが良いのが特徴である。気分よく酒をいただき、折から広場で行っている物産展をひやかした後、外湯地蔵の湯へ入り帰途についた。草津町民憲章による、「歩み入る者にやすらぎを、去りゆく人にしあわせを」にピッタリの街であった。


物産展での試飲

湯畑

地蔵の湯

草津への道

2017-10-08 03:25:54 | 行ってきました

子安温泉

黒姫方面への遠望

まだ青々とした山

展望台の標識

展望台と地元のおじさん

戸隠からの帰り道は草津経由とした。やはりここまで来たからには温泉に浸かろうという魂胆だ。途中山田温泉への分岐へ脇道を入り、子安温泉の看板を見て此処に飛び込む。「山の鄙びた温泉」という形容詞がピッタリの温泉。子供を背負った奥さんが店番をしているところへ入場料を払って、湯治場然とした湯殿に入る。

この温泉は、珍しく脱衣所と湯船が分かれていて、野沢や草津の外湯とは異なる。早速地元の人に混じって黄土色に濁った湯に浸かる。「遠くに来たなあ」という実感。ゆっくり浸かって湯を出ると、家人と長男は入り口の野菜売り場で待っていた。暖かくなった身体でドライブ再開。元の道へ引き返し、万座目指して峠道を行く。

緑が豊富な道が次第に峠に近づくにつれ、白樺の葉が黄ばみ、赤く色づいてきた葉が増えてくる。途中展望台があり、眼下の谷間には温泉が沢山湧き出していると、地元のおじさんが色々説明してくれた。このあたりは長野、群馬、新潟、の3県の境だと言う。

まだ紅葉の全盛ではないけど、所々はきれいに紅葉していた。白根山の駐車場には沢山の車と自転車が停まっていた。群馬県からは自転車で登ってくる人が結構多くあり、ここはそれらのメッカであることが分かる。白根山は活火山なのか硫黄の匂いが強烈だった。

このにおいは万座温泉、スキー場迄続き、車の量も急に増えた。渋滞気味の車両の後ろを追い昼過ぎには草津に到着。なかなかいいドライブコースだった。


僅かに秋の気配が漂う

峠近くにはさすがに秋の気配

山田牧場

白根山

旧本坊 久山館

2017-10-07 02:55:13 | グルメ

久山館

入り口の案内看板

戸隠の宿は中社近くの久山館。昼間は蕎麦屋、夜間は宿泊施設として営業している。泊まってみればここの客あしらいはすばらしく、夕食の禅も夕顔がうまく料理してあり、美味しかった。

地酒の冷酒を頼んだが、3人で4合が瞬く間に空になり、食前のビールと合わせすっかり気持ちが良くなった。お陰で異例の速さで床につき熟睡してしまった。

朝ご飯も美味しくきれいに平らげた。決して精進料理ではないけど、どちらかと言えば野菜中心、薄味で美味しく調理してあり、満足できる出来栄えである。

ここは決して派手ではないが、私としてはおすすめの宿だと思う。ただお風呂は家庭風呂を少し大きくした程度であることは覚悟していただきたい。


朝ごはんの時から朝のそば打ちが始まっていた。

朝食膳