遅いことは猫でもやる

まずは昔メールした内容をひっぱってきて練習...
更新は猫以下の頻度です。

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地球の裏側探訪記(10)炙り羊肉

2017-02-18 11:56:56 | 行ってきました
          きれいな朝焼け 実際はもっと赤かった
          さらばパイネ山群
          チリ国境検問所
           変化の乏しい大平原を走る
          カラファテ到着

カラファテへの移動

朝6:00出発の予定。国境検問所の混雑を避けるため、朝食はボックスブレックファーストでゆくとのことで早起きしてフロントへ集合する。朝焼けがきれいだ。真っ赤に空が染まる。しかし車は手違いで到着せず。レストランも気の毒がり、30分早く6:30から開けてくれ、コーヒーを飲みながら待つ。一昨日ご一緒した鈴木ご夫妻も朝食に来られたので、挨拶を交わす。8:00に車到着。

昨日、あれほどいたグアナコの姿もほとんど無く、公園内は静か。うさぎが前方を走り抜けるくらい。2時間でチリ国境検問所。くるときとは様変わりでガラガラであった。係員の手続きは相変わらず鼻歌交じりで、今度はスーツケースのX線検査もなし。他方アルゼンチン側事務所で今度は一人ひとりパスポートチェック。出国は甘く入国は厳しいということだろう。
直後大型バスが事務所の前に止まり、中国人が大挙して降りてきた。間一髪僅か5分位の差で危うくセーフであった。

事務所の壁にかかっている大きな地図で、マゼラン海峡というのは内陸部の入江を縫って入ったところにあることを知り、どうしてそこを知ったのかと感慨を覚える。きっとかなり試行錯誤をしたか、地元原住民の協力があったのだろう。

そこから3時間弱変化の乏しい大平原をひたすら走り、やっとカラファテ到着。後30分位のところで運転手さんが眠気防止の為車を止め外で深呼吸をする。確かにこんな単調な道では眠くもなる。

          看板料理ラムの炙り焼き
          器からこぼれんばかりの肉
          店内の雰囲気
          デザートはアイスクリーム

カラファテでこのまえのホテルPOSTA SURに荷物をおいて坂の下のレストランへ。新しいこの店はいい雰囲気である。炙り焼きの器具も新しく、ガスで焼いていた。(街中の店ではまだ炭火や、薪で焼いている)ここの名物のラムの炙り焼きをオーダー。器に山盛りの羊肉がでてきた。さすが肉食の国である。この肉が香ばしくて脂も落ち結構美味しい。思わず食べすぎてしまう。食後カラファテの街を腹ごなしに歩くもなかなかお腹は空いてくれない。夕食はホテルだったが大半は残してしまう。日程的には本日は休養日だったのだろうが、胃袋には過酷な日になってしまった。全豪オープン3回戦 ナダル快勝。

          カラファテの街歩き
          街中のバス発着所

地球の裏側探訪記(9)氷河クルーズ

2017-02-17 15:10:29 | 行ってきました
          林の中を歩く
          中洲の上を船着き場へと
          船が間近に
          やっと到着

パイネ2日目はホテル対岸から船が出る氷河クルーズ。
朝8:10分迎えの車に乗る。近くのキャンプ場で降り、川を渡り林の中を中洲へと向かう。人工の中洲だそうだが、砂利で少し歩きにくい。それでも15分ほどで船着き場へ着き乗船。ウエルカムドリンクを口にし、救命胴着を付け出発。かなり大きな流れ氷山脇を通りグレイ湖左岸を遡る。よく見ると氷山の色は、水色、青、紺と濃淡を見せて水上に浮かぶ。氷河近くのロッジ前に接岸、数人を乗り降りさせる。近くではこの風と寒さの中カヌーに興じる人が5,6人。彼等の冒険心は何かチャレンジ精神が我々とは違うようだ。

          随分大きな氷が近くに
          小さなものも点々と漂う
          船上は結構風がある
          パイネグランデ上部は雲の中

氷河の先端からすぐのところに大きな塊が浮いている。真ん中に穴が開いていて青く光っている。本庄くんの話ではここは何回か来ているが一度も崩壊を見たことがないという。流れるスピードの遅い氷河なのだろう。時折雲の間から陽が出て氷がキラキラと煌く。割れ目の紺色がきれいだ。船上では流れてきた破片を網ですくい上げ、船上で砕いてピスコサワーのオンザロックを作っている。一口飲んでみたが結構イケる。船の中は温かいが、デッキは氷河の風が冷たい。

          大きな氷河が近づいてきた

          氷河最奥部
          デッキのでは採取した氷でオンザロックを作る
          もっとも氷河に近づいた

9:00頃出発し3時間のクルーズを終え船着き場に戻る。再び中洲の砂利道を戻り、林の中を歩き、吊橋を渡りキャンプ地に到着。雲が結構厚く日差しがあまりない。それでもホテルに戻ったのは12:00少し過ぎであった。

          無事船着き場へ帰還
          中洲の上を歩く
          再び林の中を
          吊橋を渡り
          スタートのキャンプ地へ戻ってきた

ホテルレストランで昼食。美味しかったので、昨日と同じワインを注文したら品切れだという。お薦めを飲んだらたしかに美味しかったが、少々お高かった。ここのウエイターは商売上手である。酒を酌み交わしながら次第にガイドの本庄遼馬君と打ち解けてくる。部屋に戻って一眠り。テニス全豪オープンTV観戦。フェデラー勝ち進む。パイネの山々の雲も少し取れてくる。

夕食は食欲があまりないのでアルコールもピスコサワーのみ
サーモン・小柱のサラダ
エビのリゾット
デザートはチーズケーキ

明日朝が早いので、チェックアウトを今日中に済ませてほしいとのことだったが、肝心の会計が遅い。言うことはいってくるのだがやることはやってない。いかにもラテンの国である。全く悪気はない。

空が綺麗に晴れ、青空に虹がかかっていた。

          空もグレイだった
          レストランで昼食
          夕食の一皿
          デザート
           遥かに本日行った氷河を望む
          夕方に虹がかかった




地球の裏側探訪記(8)風の大地

2017-02-16 13:46:45 | 行ってきました
          ビジターセンター岩石見本の脇で説明する現地ガイド
          ペオエ湖の上の雲はまだ晴れない
          雲が次第に飛んできた
          湖の青白色の上に姿を見せるパイネの角
          次第に姿を見せる岩峰と
          強風の中の本庄君と私
          サルト・グランデ滝

本日は一日パイネ観光

9:30ホテル発。現地ガイドマルコ、ドライバーはラファ。このドライバーは動物を見つけるのが得意で、途中で何度も停車し、指差す方を見るとニャンドウー(ダチョウの小型類)やブルーフォックスなどがはるか遠くにいた。数ヶ月前にピューマも見たそうで、スマホの画像を得意そうに見せてくれた。

一方ガイドのマルコは元気の良い若者で、地質学などに詳しく、熱心にこの地の生成や組成について説明してくれる。目の前のパイネの岩峰は花崗岩でできているらしく、風と砂で削られてこのような形になったらしい。まずはビジターセンターで庭の岩石見本を示しながらの説明。続いて建物中の展示物を前に、火山の説明などを熱心にしてくれる。

続いて廃橋(WEBER橋)に移る。ペオエ湖とは「隠された湖」の意、この廃橋は「パタゴニア」印ビールのラベルの撮影地だという。このあたりの先住民の言葉マプチェ語でパイネ=青いという意味だ。本日は前評判通り強風が吹き荒れ、湖の上には三角波が立っている。岩峰を覆う雲は刻一刻と姿を変え、雪煙を上げる。サルト・グランデ滝の手前500mくらいで車を降りるが、風速が20m以上あり、真っ直ぐ歩くのは困難だった。それでも滝の横迄なんとか辿り着く。滝はそれほどでもないが、風はすごい。さすが風の大陸と言われるだけのことはある。


          一瞬姿を見せる岩峰
          現地ガイドマルコと
          風は強く、峰は中々全貌を現さない
          強風のためか枯れ枝が目立つ植物
          ペオエ湖脇で草を食むグアナコの群れ
          風景絶佳の展望台から

強風の中の滝見物を終え、トイレ休憩を兼ね展望台へと移る。さしも緑の多いチリ側ではあるが、強風のせいか灌木も枝が枯れている。行きは見なかったペオエ湖のすぐ上で、グアナコの大群に出会った。また砂の荒れ地の向こうにはニャンドウーが姿を見せ、刻々と姿を変える岩峰を遠くに眺め、目の前の動物にも目を移すというめまぐるしい観光となった。

             雲湧き風が飛ぶパイネ山群
          ニャンドウ-
          見飽きない岩峰群

湖岸が少し広がり、馬とグアナコが併存している牧場のような原っぱでピクニックランチである。ガイドのマルコとドライバーで机と椅子テーブルクロスなどを設定してくれ、本庄くんはランチに加え、持参のビールやワインを並べる。上空はすっかり晴れ、コンドルも舞う中でランチの始まり始まり。風裏と見えて穏やかな日差しの中ビールとワインが進む。本日ホテルから同行の鈴木さんご夫妻はチリ在住の日本語教師(奥さんが)で、ご主人がサポートしている。和やかな夢のような設営でのランチはすこぶる充実していた。

ランチ終了後、丘の中腹から下を見てドライバーが何か叫ぶ。射す指の彼方に尻尾の大きなFOXが日の下を駆け下りていた。帰途、堰のような滝を見物し(パイネの滝という平凡なネーミング)ホテルに戻る。

夕食は本庄君を交え一杯やりながら歓談。充実した一日だった。10時解散。


            ピクニックランチの準備
            テーブルセットの完了 ビール、ワインも並ぶ
            空に舞うコンドル
            私も記念撮影
            パイネの滝






地球の裏側探訪記(7) 国境を超えて

2017-02-15 12:01:15 | 行ってきました
            大平原を走る
          遥か彼方にパタゴニアの山々が顔を出す
          大平原にも動物の影が
          山岳部分の大動脈R40号線

カラファテ-パイネ 移動

南米5日目、好天の中POSTA SURを出発。見渡す限りの黄土色の大平原をミニバンは100km/時で飛ばす。真夏にも拘らず、平原には緑や樹々が少ない。湖の向こうに雪をかぶった山々が遠望できる。あれがパタゴニアの山々か。
1時間ほど走ったところで一旦停車。なんだろうと窓の外を覗いてみると、4,5頭の動物の群れが道を横切っている。野性のグアナコの群れである。本日行くパイネの国立公園内には、沢山居るそうだがここらではまだ時折しか現れない。同類としてアルパカ、リャマ、ビクーニャなどが居るが、このグアナコが一番たくさんいるとのことである。

ほとんど変わらない景色の中を車は走るが、この道路R40号はボリビアまで続く生命線だそうだ。3時間ほど走ってポツポツと家が見えてきたら其処はもうアルゼンチンとチリの国境である。木造の簡単な建物が検問所。そこから2kmほど走ってチリ側の検問所に着く。ここでは一応スーツケースのX線チェックがあった。なんとなく形式的で、本気で悪事を働こうと思えばこんな簡単なチェックではザルそのものであろう。

          家がポツポツ見えてきた
          アルゼンチン側検問所
          チリの検問所横のレストラン

検問所を無事通過して、ここで昼食。検問所すぐ横のレストランでランチ。スープ、野菜、メイン(サーモンのグリル)、デザート(フルーツポンチ)の三皿、なかなか美味しかった。ここのウエイターのお兄さんがキビキビとよく働く。ブエノスアイレスでもイグアスでもカラファテでも、ウエイター、ウエイトレスは愛想は良くても、このキビキビという行動ではなかった。このレストランには日本人の団体もいた。
下の売店でパタゴニアの文字入りのハットを記念に購入。

          ランチレストランEL Ovejero
          スープ(この野菜スープは美味しかった
          売店の窓の貼り紙

チリに入ると緑が急に増え、湖と雲の切れ間から岩峰が迫る。ガイドブックにあるような絵のような景色だ。雲がかかったり取れたり目まぐるしく変わる。展望台で一服しながら、湖の青白色の水とパイネの岩峰を見渡す。左側がパイネグランデ、右側がパイネの角と言われる岩峰群だ。森の中を下り、草原を横切り、公園事務所で手続きを終えロッジ到着。LAGO GREY グレイ湖畔のリゾートホテル。木造の洒落た建物、ラウンジ、レストランから湖、氷河、岩峰が一望できる。ロビーでピスコのウエルカムドリンクを味わう。カラファテピスコ、美味しくて全員別のピスコを追加注文。

一旦部屋に戻り、7:00頃で直し、歓談。本庄君は中々の勉強家で、大抵のことは答えるが、わからないことは気軽にスタッフに聞きに行く。話が弾み10時ころまで歓談。いよいよパタゴニア核心部に来たことで少々興奮気味であった。

             チリに入っての山々(緑が増える)
           パイネの山が見えてきた!
           パイネの角
           現地ガイドと本庄君
              いよいよパイネの山々とご対面

             本日のロッジLAGO GREY

          窓から見える小さな花
          自撮りで記念撮影
          ウエルカムドリンクをどうぞ
          中洲と氷河
          パイネ氷河
          カラファテ・ピスコ
          パイネの山にかかる雲は刻々と表情を変える




地球の裏側探訪記(6) 最果てのリゾート

2017-02-14 14:08:20 | 行ってきました
             アルゼンチンの国内航空はほとんど地上からの乗り降りだった
               こんな最果ての土地にもロータリークラブの標しが
               アルへンチーナ湖が見えてきた
               ホテル前のレストラン

イグアスの滝から帰った日の翌日は、午前3:50分起床、6:00ホテル発でカラファテ行きの強行日程。イグアス行きと同じ国内向け空港だが、朝早いので30分足らずで到着。ラプラタ川は対岸が見えないほど広大で水も濁っていた。

一昨日とは違い、チェックインの行列は短い。売店で朝食代わりに生ハムのホットドッグを求め、水で流し込むが少々塩辛い。水ともどもで10$はこちらの物価を勘案するとちと高い。ゆっくりと8:05発のフライトを待つ。飛行機は相変わらず満席。目的地に近づくにつれ眼下に湖が点在する。荒れ地に緑の水。

カラファテ空港にガイドの本庄くん出迎え。素朴で無口な青年である。空港からミニバス。荒涼とした平原の中、アルヘンティーノ湖が青白色に光る。町の入口のゲートをくぐればカラファテの街、今晩の宿POSTA SURに間もなく到着。こじんまりした可愛らしい宿である。ホテルというより民宿と言った体。

              POSTA SUR
              廊下
              客室
              入口・ロビー
              フロント 手続きをする本庄君
              2階への階段。

カラファテはパタゴニアの玄関口。パイネやフィッツロイへの中継点でもある。人口は8000くらいだそうだが、シーズンオフには1/10に激減するらしい。

本日はこの移動だけなので、昼食を取りに街へ繰り出す。夏休みのシーズンとあって結構賑わっていた。途中のキャンプサイトも沢山のテントが張ってある。バックパッカーにとってはパタゴニアは最後の聖地だそうな。イタリー料理店で昼食。メニューも言葉もわからないので四苦八苦。それでもビールと皿料理を頼んでなんとかOK。食後街をぶらつくが、リゾート地とあって軽井沢並みの混雑。宿に帰って一眠り、窓の外では雨音がしてきた。雲が低く垂れ込め地の果ての様相がますます濃い。雨に打たれながら旅人が二人遠くを歩いてゆく。

うら寂しい風景はそれくらいで、夕方にかけ雲が飛び、夕焼けになってきた。昼が遅かったので我々はビール「パタゴニア」を飲んで夕食の代わりとする。

                 街は結構きれいである
               夜遅く晴れてきた

エンターテイメント2冊

2017-02-13 02:36:41 | 
 

真保祐一「デパートへ行こう!」講談社文庫 2009年単行本刊
真保祐一「ローカル線でゆこう!」講談社文庫2013年単行本刊

ゆこう!シリーズの第二、第三弾である。中身はガラッと変わっているが、エンターテイメントとしてはかなりの出来である。企業小説得意の著者らしく、背景描写も適確である。お陰で旅の合間、特に飛行機で移動のときなど重宝した。

前書は東京の老舗デパートの閉店後の暗闇に期せずして色々な人間が忍び込む。或いは居残る。その中にはお飾り社長を始め、訳あり警備員、復讐心に燃えた女性店員、生きる余裕をなくした中年男、家出高校生カップル、転落しかかっている元刑事などなど、少し積み込み過ぎのきらいもあるがとにかく賑やかな登場人物である。

なんとかこれらの登場人物がつじつまを合わせてハッピーエンドにもってゆく。これは大変な力量である。この点ではむしろ後者のほうがスッキリしている。傾いているローカル線の再建に、社長として抜擢された新幹線のアテンダントと県から派遣された役人が、手を組んで立ち向かう。そこに再建を妨げる謎の事件が頻発し、政治や個人の恨みが絡んでくるという、これも少しこんがらかり過ぎではあるが、それなりに面白い。

2冊とも旅先でのエンターテイメントとして十分楽しめた。


旅先での本

2017-02-12 02:13:54 | 
    佐藤愛子「九十歳。なにがめでたい」小学館 2016年刊

旅行前、本屋にぶらりと立ち寄り平積みになっていた本である。著者が昔遠藤周作とやりあっていたころからの馴染みである。題名ほど世をすねたものではないが、相変わらずの随筆は面白い。あっという間(フランクフルトに付く前)に読んでしまい、旅のお供というわけには行かなかった。

著者は最近長編小説を書き上げ、一種の虚脱状態になっているということを述べておられるが、佐藤藍子も人並みになったなあという実感である。やることがなくなって、少し寂しさを感じているのだそうだ。それでも身の回りの森羅万象をこれだけ面白く取り上げ、ぼやいたり、快哉を叫んだりするのは並大抵の感性ではない。

本書は題名のようにひたすら年齢に抗ったり、他人と対抗したりしているのではなく、たまたま行きがかり上付けた題名というくらい軽く考えて頂きたい。

佐藤藍子はまだまだ大丈夫な気がする。

地球の裏側探訪記(5) 名残りのイグアス

2017-02-11 03:13:31 | 行ってきました


イグアスの滝2日目は朝7:30に起きて散歩に出るも、コースにSTOP表示が出ており、ホテルに引き返して朝食とした。窓から見えるブラジル滝辺りの水煙が勇壮だ。スケールは違うが、草津温泉の湯畑の湯煙を思い起こさせる。

早朝の通行禁止は、ここが野生動物が豊富なので危険防止なのだろう。9時になったのでコースに入る。昨日行き残したアッパーコースを取る。スタートは昨日餌をやっていたワニのいた橋から。ワニはやはり水の中にいた。餌を貰い馴れてしまったのだろうか。遊歩道には人が多い地元の家族に混じって中国人のグループもたくさんいる。

地元の人は小型のジャーや魔法瓶をぶら下げている。マテ茶を飲むのだろう。金網の敷かれた遊歩道を歩き、ところどころ設けられた展望台で眺望を楽しむ。滝の上部から見ても圧巻である。対岸のブラジル側も点々と人影が見える。土曜日でもあり、アルゼンチン側もブラジル側も賑わっているようだ。全長2kmのコースをガイド無しでゆっくり楽しんだ。木の上にイグアナの類、顔のあたりに蝶が飛ぶ。

終点の売店でビール。昼食はホテルレストランで取るが半分も食べられず。ガイドのホセさん時間通りに迎えに来てくれる。彼は日本に対して好印象を持っているようだ。空港で別れ、LAN航空でブエノスアイレスに戻る。

明日が早いので、夕食は義弟の部屋で、軽くビールとワイン、サンドイッチで済ませた。この滝行きはかなりのいいイベントであった。

   以前の遊歩道の橋桁が残る
   遊歩道は金網敷だ。
   ブラジル側を望む
   LAN航空
   イグアス空港

閑話休題 動物の姿

2017-02-10 05:29:54 | 行ってきました
   アリクイの仲間
   カケス
   蝶は意外に多かった
   イグアナの仲間
   木の上で動かないトカゲ
   ワニ?

この公園内は野性動物の宝庫である。ホセさんによるとピューマ、アライグマ、アリクイ、バク、オオハシ(鳥)?、アマツバメなどがいるそうだ。写真には捉えられなかったけど、小型のサル、キャットフィッシュ、亀なども目撃した。とにかく野生動物が豊富に居るというのは実感できた。さすが南米である。

鳥も蝶も飛ぶものはまだ一杯いたのだけど、カメラと頭のなかに捉えきれなかった。またこちらは夏で蝉なども鳴いていたのだけれどこれも捉えていない。花の名前も聞いたのだがアルツハイマーが進行してきているのか、頭に残っていない。残念なことである。

滝の飛沫を浴びた後、ホテルのバーで軽く一杯やって、レストランに移り、軽めの夕食。一日よく遊んだ。

   まずはビール
   軽くピザをつまみに
    もっとも軽そうなコースで〆を

地球の裏側探訪記(4) 下から上から真ん中へ

2017-02-09 14:01:01 | 行ってきました
    膨大な水量の滝は見飽きない
   国定公園内にあるシェラトンホテル
    展望台からのイグアスの滝
   公園内案内図

「悪魔の喉笛」からの圧倒的な落下量、水煙、虹等を見た後、再び公園内鉄道駅に戻り、滝の下部を巡る道路を辿る。ガイドのホセさんは、飛行機の遅れ1時間をどう取り戻そうかと思案をめぐらしているのだが、上の遊歩道を明日に残し、下の道と遊覧船、トラック遊覧を今日やることにした。

遊歩道はよく整備されているが、1980年台の洪水で流された道の残骸が今でもあちこちに残っている。ホセさんは動物に詳しく、勿論歴史にも造詣が深い。しかし良いガイドの条件はこれだけにとどまらない。小園内のルールに厳しいこと、ゴミを拾うことなどである。これらを着実にを実践しているところを見て、ヨセミテの学者ガイドを思い出した。ホセさんは道に迷っていそうな人を見るとすぐ「my dear frend」と話しかけ、道を教える。迷子を見ると大きな声を上げ手拍子を打つ。(周りの人も一緒に手拍子を打つ。これが迷子が居ることのこの公園のルールらしい)

ワニに餌を投げている人を見つけると大声で注意をする。された方も「サンキュー」と言っているところを見ると注意の仕方が旨いのだろう。また実に丹念にゴミを拾う。拾ったのは一回や二回ではなかった。夏休みとあって遊歩道に人は多く、展望台はどこも人で一杯だ。

船着き場への道を辿りながら、次第に近づく滝を感じながら、これはナイアガラの比ではないな、と感じた。あそこも訪れた時、カナダ滝、アメリカ滝の雄大さに感動したが、此処に比べればまだまだである。上には上があるものだ。

  遊覧船船着き場への道から見る滝にも圧倒される。
  私も生涯の記念撮影
  滝壺に鮮明な虹が架かります

船着き場についたのは日も傾いたころ。といっても午後9時くらいまで明るいので気にはならないが・・・。水着に着替え、衣服はゴム袋に収納し、救命胴着をつけちょっとした覚悟で乗り込む。なにせ飛び込んだら永久に上がってこない悪魔の喉笛付近の滝壺に突っ込むのだから。

岸で見送るホセさんに手を振って船は岸を離れる。まずはブラジル滝側で小手調べ。それでも飛沫を存分に浴びる。
いよいよ滝壺近くへ。頭からドンと水を浴びせかけられる。滝行のごとく降り注ぐ水、夏なので冷たくないのが幸いである。船は上下に揺れ、水は容赦なく浴びせられ、目も開けられない。キャアキャア云いながら脱出してもパンツまでぐっしょりと濡れてしまった。事前に水着にデッキシューズに着替えておいて正解だった。

   いよいよ離岸
   水煙上がる滝壺へまっしぐら
   間もなく突っ込む

2度3度水煙の中に突っ込んだ後は、周りの景色を見ながら少し川を下り、下流の船着き場で救命胴着とゴム袋を置き、トラックの荷台の観覧席に乗り、ジャングルの中の道をドライブ。カケスやトカゲ、モンキーなどを追いながらホテル近くまで戻った。滝壺近くへの船の乗り入れは、なぜだか滝との一体感を感ぜられ、とっても充実したイベントになった。

これでイグアスの滝は、下の道、上の遊歩道、遊覧船による真っ只中への突っ込みとほとんどの角度から攻めたことになる。それにしても圧倒的な水量を誇る世界遺産である。

   トラックの荷台でのジャングル紀行