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本日は一日パイネ観光
9:30ホテル発。現地ガイドマルコ、ドライバーはラファ。このドライバーは動物を見つけるのが得意で、途中で何度も停車し、指差す方を見るとニャンドウー(ダチョウの小型類)やブルーフォックスなどがはるか遠くにいた。数ヶ月前にピューマも見たそうで、スマホの画像を得意そうに見せてくれた。
一方ガイドのマルコは元気の良い若者で、地質学などに詳しく、熱心にこの地の生成や組成について説明してくれる。目の前のパイネの岩峰は花崗岩でできているらしく、風と砂で削られてこのような形になったらしい。まずはビジターセンターで庭の岩石見本を示しながらの説明。続いて建物中の展示物を前に、火山の説明などを熱心にしてくれる。
続いて廃橋(WEBER橋)に移る。ペオエ湖とは「隠された湖」の意、この廃橋は「パタゴニア」印ビールのラベルの撮影地だという。このあたりの先住民の言葉マプチェ語でパイネ=青いという意味だ。本日は前評判通り強風が吹き荒れ、湖の上には三角波が立っている。岩峰を覆う雲は刻一刻と姿を変え、雪煙を上げる。サルト・グランデ滝の手前500mくらいで車を降りるが、風速が20m以上あり、真っ直ぐ歩くのは困難だった。それでも滝の横迄なんとか辿り着く。滝はそれほどでもないが、風はすごい。さすが風の大陸と言われるだけのことはある。
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強風の中の滝見物を終え、トイレ休憩を兼ね展望台へと移る。さしも緑の多いチリ側ではあるが、強風のせいか灌木も枝が枯れている。行きは見なかったペオエ湖のすぐ上で、グアナコの大群に出会った。また砂の荒れ地の向こうにはニャンドウーが姿を見せ、刻々と姿を変える岩峰を遠くに眺め、目の前の動物にも目を移すというめまぐるしい観光となった。
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湖岸が少し広がり、馬とグアナコが併存している牧場のような原っぱでピクニックランチである。ガイドのマルコとドライバーで机と椅子テーブルクロスなどを設定してくれ、本庄くんはランチに加え、持参のビールやワインを並べる。上空はすっかり晴れ、コンドルも舞う中でランチの始まり始まり。風裏と見えて穏やかな日差しの中ビールとワインが進む。本日ホテルから同行の鈴木さんご夫妻はチリ在住の日本語教師(奥さんが)で、ご主人がサポートしている。和やかな夢のような設営でのランチはすこぶる充実していた。
ランチ終了後、丘の中腹から下を見てドライバーが何か叫ぶ。射す指の彼方に尻尾の大きなFOXが日の下を駆け下りていた。帰途、堰のような滝を見物し(パイネの滝という平凡なネーミング)ホテルに戻る。
夕食は本庄君を交え一杯やりながら歓談。充実した一日だった。10時解散。
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