遅いことは猫でもやる

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上高地ゴールデンウィーク

2015-05-08 11:25:44 | 行ってきました

沢渡のバス待ち行列

連休で山に遊びに来た長男と末孫との3人連れで五月三日上高地を訪れた。連休の交通渋滞を避け、早朝五時に出発し沢渡に向かう。流石に道は空いている。しかし沢渡のバス停には長くはないが行列がすでにできていた。程なくシャトルバスに乗れた。早朝出発は成功だ。
 大正池前バス停 残雪が残る
 焼岳と大正池
 穂高連峰をバックに
 水面に映る焼岳

上高地大正池には八時少し過ぎに到着。快晴の大正池畔は大勢の人で賑わっていた。少なくなった立ち枯れの木を前景に焼岳がそびえ、青く透明な水が底を見せていた。人混みと言っていい程の賑わいの中、田代池へ。点在する池塘と浅い水流が清々しい。大きなカエルがのそのそと遠ざかってゆく。傍らの流れにはマガモの番(つがい)が人の接近を恐れずもせず餌を探している。木々には鴬を始め色々な鳥達が競って鳴き声を上げている。暫く歩くと猿の5,6頭の群れが土手の下に現れる。動物たちも人間が危害を加えないと知ると警戒心を解くのだろうか。すぐ近くまで寄っても逃げ出しはしない。
 田代池の清流
 ここからの穂高連峰も見事だ
 カエルがのそのそ
 マガモが餌を漁る
 田代橋付近からの明神岳

中国人のおしゃべりな声を聞きながら田代橋を渡り、冬眠から覚めたカエルの野太い声が響く中、ウエストンの碑前を通り、河童橋右岸たもとに着く。ここはさすがにお祭りのごとく人で溢れ、橋上は記念撮影の人でごった返す(撮影を頼まれる)。再び右岸に引き返し、上流を目指す。大正池で打ち合わせた時は、今日の行程は横尾止まりだと予想していたのだが、至るところで道草をする孫と写真撮影に余念のない長男のペースでは明神池が精一杯だと結論。陽が燦々と降り注ぐ中、木道をのんびり歩く。ここは正に国定公園だ。大きな公園だという感じがぴったりする。小学校三年生の孫はここに来て、お腹が空いたのか、歩行が早くなり、河童橋から一時間ほどで明神橋に到着。河原で恒例の、山コーヒーと、たきたて飯、加えてカップヌードルの昼食とした。長男が手際よく、湯を沸かし、飯を炊く。飯は赤貝の缶詰を混ぜ込んだ赤貝飯だ。懐かしく、しかも美味い飯だった。因みにこれらの飯やカップ麺の水はすぐ前の梓川の水を汲んで食したが、清流は澄み渡り、食後も何の違和感もなかった。清潔な国日本バンザイ。丈夫な胃袋の我々にもバンザイ。
 ウエストンのレリーフ
 樹間の猿の群れ
 梓川と焼岳
 迫る霞沢岳

私が日本一だと推奨する嘉門次小屋のイワナの骨酒は、今回は封印し、帰途は左岸を辿ってバスセンターに戻った。3時を過ぎさすがに帰る人が多かったが、それでも人の流れに逆らうように、まだ上流に向かう人に多く出会った。小梨平のテント場には色とりどりのテントが張られ、多くの人がキャンプを楽しんでいた。河童橋はこの時間でも人で賑い、カメラのシャッター押しの依頼(本日三組目)を受ける。私は頼まれやすい顔つきをしているのだろうか。

 水あくまでも美しく
 河童橋は上高地のシンボル
 明神池付近で出くわした猿 人を恐れない
 明神橋と前穂高岳

バスターミナルにつくとさすがに乗車待ちの行列ができていた。沢渡から運転をする長男には悪いが、私はハイボール、孫はソフトクリームを売店で求め、行列をしながら「ぐいっと」やった。我慢していた渇いた喉にこれがこたえられない。本日は天候、ロケーション、同行者、行程、どれをとっても正にゴールデンウィークに相応しいが、その中でもゴールデン・デイの一瞬であった。幸せ感一杯のひと時であった。(単なる呑兵衛かなあ)
 明神館前の神社標識
 小梨平テント場
 バスターミナルで