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石垣城址
日本のマチュピチュと言われるようになって、急に人気の出た但馬竹田城へ、同年会の年一回の旅で訪れた。刈谷を朝7:30に出発し、バスの中で弁当の昼食をとって午後2時位に到着という、やや強行軍だった。
バス、タクシー乗降場から800m徒歩で坂を登って、大手門虎口へ着く。少し息が切れたが、おかげでありがた味がわいた。標高350mくらいの小高い山で、幾重にも石垣がめぐらされ、日本のマチュピチと言えないこともない。
ボランテイアガイドの足立(安達?)さんの案内で、大手門、北千畳、三の丸、二の丸、天守台、南千畳と回る。そういえばここは高倉健の「あなたへ」の撮影箇所だった。また角川映画の「天と地と」舞台ともなったらしい。その時にはわずか10ヶ月の撮影のために、天守閣を建設したともいう。今はかなりの人気が出たので、そんなことは許されないだろうが、しかし山城としてはかなり広大な地形である。
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中国、山陰道、山陽道の要として山名氏、太田垣氏、赤松氏、豊臣秀長、などが城主となってこの地を支配し始めたが、関ヶ原の戦い以後、生野銀山が直轄地となり、代官支配下となる。
今は石垣しか残っていないが、吹き渡る風に歴代のこの地を守った城主の哀れさが滲むようであった。
ここが一躍有名になった、朝霧に浮かぶ天空の城は反対側の小高い山からの景色らしいが、午後の日差しに照らされた石垣は、それだけでも武士(もののふ)の戦いの様子が偲ばれるようだ。
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