遅いことは猫でもやる

まずは昔メールした内容をひっぱってきて練習...
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運動会2題

2014-10-08 12:16:09 | 雑感



9月は学校運動会の真っ盛りの月であった。我々ジジ・ババも東京まで孫の応援(見学?)に出かけた。
保育園と小学校であったが、父兄の応援、撮影が盛んである。運動会といえばVDTが主流だが、中には長い望遠レンズを構える人もいる。日本は裕福になったものだ。

保育園では3歳から5歳までの園児に区分けしそれ以前は未就学児として父兄と一緒に参加する。競技と云うより遊戯に近いのだが、それでも一学年毎に、集団規律への純濃度が著しく変わる。一年一年の成長度は目を見張るばかりだ。数々の競技の準備、道具やハリボテ、ごほうび、などの準備が大変だったろうと先生方のご苦労が偲ばれる。学園祭を先生方だけでやったようなものなのだろう。

孫はそんな苦労も知らぬげに列の最後尾でのびのびと勝手に走り回っている。親が幼稚園の頃全く同じように集団から外れて、友達にちょっかいを出していたのを思い出し、血は争えないと、苦笑を禁じ得なかった。

翌週はふたりの孫が通う小学校。この6年間の成長ぶりも面白かった。一年生はまだ半分くらいが幼さの残る演技や行動だが、6年生はぐっと大人に近づき、道具の手配や順位付けなど先生の手助けをしている。数年前は障害児のレースなどは特別にその子に配慮していたのだが、今回、は普通児に混じって競技していた。競技種目も全学年で徒競走が行われ、その他騎馬戦など、競争種目が増えているような気がする。組体操
ダンス、など発表会のような可愛らしいプログラムも楽しめた。

ただ、少子化の影響か組体操でも騎馬戦でもほかの競技でも、安全に対する配慮は過剰とも思えるくらいで、組体操の脇に先生方が控えて手助けをしているのには感心した。
都会の学校ゆえ運動場は敷地いっぱいになっており、応援は該当競技の学年が席を入れ替わってする、お昼ご飯は教室に入って一緒にするなど苦労をしていた。

都会の学校はこういった苦労も(案内やプログラムの編成など)多い。昨今のモンスターピアレントまがいの多い世情を鑑みるにつけ、もう少しのびのびした環境の中で育てたいと思う。

 応援合戦というのもある
 トラック間際まで参観者でいっぱい
 大玉送り
 組体操 ピラミッド

いける青春小説

2014-10-07 13:49:11 | 


百田尚樹「ボックス」講談社文庫 2013年刊

今売れている作家百田尚樹の青春小説。友人が貸してくれた本を暇に任せ片っ端から読んでいる。池井戸潤、佐伯泰英、伊坂幸太郎、道尾秀介、他まさに乱読であるが、久々にズンとくる小説に出会った。

高校ボクシング部を舞台にした、スポーツ小説である。作者もボクシング経験者のせいか技術的な解説や描写が細かい。小説版「あしたのジョー」みたいなところもある。

天才型ボクサー、努力型ボクサー、超高校級ボクサー、元全日本で活躍した監督、街のジムの老トレーナー、美人高校教師、など多彩な登場人物でストーリーはリアルな展開である。

「海賊と呼ばれた男」ではちょっと、よいしょ小説みたいでしっくりこなかったが、この前の「影法師で」小説手法の冴えを見せていたが、この小説では遺憾なく力量を発揮している。読後に爽快感が残る。エピローグも手際が良い。

傑作「永遠のゼロ」「モンスター」に次ぐ出来栄えの作品だ。

好天の八子ヶ峰

2014-10-06 17:13:30 | 登山・ハイキング
 八子ヶ峰からの八ヶ岳(左から赤岳 阿弥陀岳 権現岳)
 アルビレオ山荘

好天続きだった9月末の話。このところ何かと顔を見せる長男を誘って、八子ヶ峰へ出かけた。二人だけかと思ったら、ちゃんと家内も誘って、3人連れだ。

こういうところが彼の。の気のよく付くところだし、面倒くさがらずやるところが偉い。
長男の肥満を考え少しきつめの散歩と考えこのコースを選んだ。登り始めの林の中が少し急だが、30分ほどで尾根道に出る。休日の為か5,6組の人たちに出会った。人気のトレッキングコースらしい。
 登り始めはこんな樹間の中
 尾根道に出て展望が開ける
 山荘前の高原

紅葉はほんの少し早いが、高原を渡る風は気持ちが良い。尾根に出て、「じごぼう」を見つけた。2000m弱のこんなところにも生えている。夜の味噌汁にと3,4本ゲット。

山頂近くのアルビレオ山荘は閉じられていた。天気に恵まれて、ここにも数人のハイカーがいた。我々はここで「山コーヒー」と飯を炊いた。こういうのが長男は好きだ。巨体をふうふう言わせながらも頑張って山を降りた。いい運動にはなっただろう。

高原状の山荘前で十分ゆっくりと時間をとり帰途についた。トリカブトが紫の鮮やかな花をつけていた。


人間国宝 小三治

2014-10-05 08:29:02 | 行ってきました
 いかにも素朴な演目掲示

もう大分前になるが、落語家で人間国宝に指定された柳家小三治を聞きに荒川区のサンパールホールへ出かけた。

2千人程の客席は満席で彼の人気の高さを表していた。(会場は撮影禁止なので雰囲気を伝えられないのをご容赦ください)

まずは弟子の福治が出てきたが、似てはいていても面白さ、語り口は全く違う。時々噛む。そうでなくても、間の取り方、テンポ、滑舌など、やはりまだまだである。芸とはこんなに違う
ものか。

いよいよ小三治の登場である。出てくるところからしてゆったりとしている。全く肩に力の入っていない語り口で話に入る。飄々というのはこんな事を言うのだろう。はじめの話はほとんどがまくらで終始し、本題は5分ほどでおわった。

だがこの枕が面白い。小三治のまくらは、これだけで本が2冊出ているが、何でもないような話を面白く聴かせた。しかし彼はインテリだ。それを表面に出さないところが円楽との違いだろう。

独特のとぼけた味を存分に楽しんだひと時だった。


東京の或る休日

2014-10-04 11:26:01 | 雑感
 ビルの合間にスカイツリーが
 隅田川河畔に立つアサヒビール本社

休日といってもこちとらは毎日が日曜日という身分。
子供の家からぶらりと歩いて街に出た。好天で散歩には絶好の日和だ。浅草の脇を通って隅田川に出た。すぐ近くにスカイツリーが見える。川には水上バスが行き交い、川岸に整備された公園、ウオーキング道には、ジョギングや散歩の人がのんびりと通り過ぎる。ちらほたとホームレスの人のブルーシート家屋も見える。川岸の整備(石畳や手すり)花壇の手入れ、いろいろな碑や彫刻、トイレなど至れり尽くせりの感がある。

刈谷も裕福な都市と聞いているが、この整備ぶりを見ると、やっぱり東京にはかなわない。ウイークデイなのに観光客も沢山でている。一時間ほどゆっくりと楽しんで、帰途についた。帰りはさすがにバスを使った。

東京ではこんな楽しみ方もある。

江ノ電 江ノ島

2014-10-02 06:24:11 | 行ってきました
 江ノ電藤沢駅ホーム
 入構
 江ノ島駅到着

東京に行った折、長男と次男の嫁、孫二人と家内、都合6人で江ノ島へ遊びに行った。
東京はこういう格好な遊び場に事欠かない。東京から東海道線で藤沢へ。そこから江ノ電で江ノ島駅へ。連休とあって若いカップルが沢山出ていた。

江ノ電は三両編成だったが、単線で車両スレスレに両側の木や建物が迫るのは相変わらずである。そこをのんびりと走るのがこの電車の特徴だ。ここは景色的には蒲郡の竹島と大同小異だが、周りの店舗や歩いている人はやはり江ノ島だ。
江ノ島のてっぺんにある塔を眺めながら、海岸端の石段でコンビニで仕入れたプレミアムビールを味わい、新江ノ島水族館に入った。
 西海岸
 波静かな海岸線

 水族館入口
 水族館内部水槽

大きな水槽にいわしのトルネードが立ち、ゆったりとマンタが泳ぐのを眺めていたかったが、イルカのショーを見に行くというので観覧プールに急いだ。こういうショーはこの頃サーカス的な曲芸から、動物とのふれあいを大切にしたものに変わってきている。旭山動物園の影響だろうか。ただ最前列で見ていた時に、イルカのジャンプの水しぶきが容赦なくかかってきたのには閉口した。
 アシカ、イルカのショー

閉館時間ギリギリまで楽しみ、外に出たら夕焼けが海に落ちるところだった。帰りの電車は「小田急か江ノ電か」と3歳10ヶ月の孫に聞いたら、言下に「江ノ電」と答えたのには驚いた。子供ながらにこの電車を気に入っているのだろうか。

好天に恵まれた行楽であった。

秋分の頃

2014-10-01 15:53:58 | 雑感
 窓の外に色づく紅の柱

秋刀魚が美味しくなってきた。七十二候は、秋分の次候「巣籠もりの虫戸を閉ざす」。虫がそろそろ冬支度を始める頃。
今年は一週間ばかり秋が早いそうだ。山の紅葉は早くも色付き始めた。

この頃は山形では河原のあちらこちらで、芋煮の宴が開かれる。花見と違い川の流れの傍らで、思い思いに車座になり鍋を囲んで酒を酌み交わす。花の盛りがあるわけではなく、思い立ったら秋風に吹かれて近くの川の河原に出る、といった按配だ。山形ではコンビニでも「芋煮セット」と称し、里芋、玉こんにゃく、牛肉、ネギのセットに鍋をつけて貸し出す。河原に煮炊きできる装置が設定されているところも多い。

ちょっと涼しく感じるくらいの風に吹かれ、稲の収穫を終えて冷酒を傾ける。なかなかいい風情だった。

近所の紅葉はまだ始まったばかり。ツタウルシが先陣を切って鮮やかに色付き始めた。白駒池ではもう真っ盛りだと便りが届いた。
こうして季節は移り変わってゆく。一年が一際早く感じる。