遅いことは猫でもやる

まずは昔メールした内容をひっぱってきて練習...
更新は猫以下の頻度です。

30年前の指摘

2012-10-22 08:03:02 | 
ポール・ボネ「最近ニッポン事情」ダイアモンド社 昭和56年刊

ご存知、「不思議の国ニッポン」の著者。内容がおもしろかったのでブックオフで探して買ってみた。
30年近く前の本なのに内容は少しも古くない。日本の社会が根幹のところで変わっていないのか、ボネの指摘が真実をついているのか。

例えば、車検制度について。
日本は自動車先進国でありながら、(自動車に関わる)税金が高い、高速道路の料金も高い、駐車料金はベラボウだ。(中略)その上車検制度なる不可解な制度があると指摘する。そこでは悪くもない車を点検し、自賠責保険料や、重量税印紙代という訳の分からない代金を取られる。、検査をして悪いところを修理せよというのでなく、検査に通るように修理して検査に持って行くというのは、順序が逆ではないか?
第一日本の車は優秀で、2,3年乗ったくらいではビクともしない。車両整備不良で起きる事故は0.1%くらいだという。2.3年に一度10万円以上の金をふんだくられる。

これは車がぜいたく品だという発想から来ているのではないか。運転免許の更新も似たりよったりである。
ドライバーがもっと自分の責任を自覚して、車の点検や運転に注意を払えば、これらの更新期間は10年くらいですむ。そうすれば歴代内閣(当時の)が唱える行政改革になるのでないか。

普段何が起こっても国に責任を押し付ける習慣を、逆手に取られている感じがなくもない。
などと指摘している。その後車検は当時に比べ、新車時に3年に伸びたが大同小異である。

この他、お茶(日本茶)は何故ただで提供されるのか、野球専門学校のススメ、「いそがしい」の口癖など、様々のことについて、指摘をする。
これらの指摘の根底にあるのは、人生を楽しむ事が基本にある。

以前「不思議の国ニッポン」を読んだ時と同様、やはり、痛快に感じた。

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