遅いことは猫でもやる

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下町の寄席?

2012-04-09 12:53:27 | 行ってきました


上京した折、浅草演芸ホール、新宿末廣亭と並ぶ上野鈴本を覗いた。かねてその名は聞き及んでいたのだが、場所と名前からして、いかにも下町の寄席だろうと想像して、向かった。
ところが・・・。表通りに面したビルの一角、切符売り場もガラス張り、エスカレーターで3階まで上がる。末広亭より近代的な佇まいでその分情緒はない。

そのせいか、演目も漫才、マジック、ジャグリングなどの色物は少なく、あるにはあるが、もっぱら落語である。私は落語好きなのでこれはいい。ただ出演者の芸は達者だと思うが何やら治まり返っている。バカバカしさというか、活気というかが少ないように感じた
。トリは文楽だった。さすがに落ち着いていて渋い芸だ。お客は浅草、新宿とそんなに変わらないと思うが、やはり旅行者が多いのか、反応も通り一遍だ。

柳家小三治の「ま・く・ら」を読んだせいか、あんまり行儀の良い落語もなにか物足りない。ちょっと馬鹿馬鹿しいくらいが丁度良く感じる。それでいくと、浅草の木馬館、東洋館などが、出演者の必死さが出ていて、共感が持てる。ついでに言うと、他の寄席は確か入れ替えなしの興行だが、ここは昼席と夜席で完全入れ替え制だそうだ。このあたりも近代的である。

とはいえ、これで主な寄席を制覇した気分で、気持よく帰途についた。

はやぶさ

2012-04-02 17:24:15 | 雑感

あのはやぶさのカプセルが公開されているとのことで、刈谷文化福祉センターに見に行ってきた。雨の中入場整理券を配っていたが、10分も待てば公開会場に入れた。

先ず刈谷工業高校生が作った実物大レプリカの展示。記念撮影用だがかなり精密に復元してある。(写真)将来の宇宙科学者、製作者の卵だと確信できる。このプロジェクトの概要説明があっていよいよカプセルの公開現場へ。カプセルの前後のキャップはレプリカ、中の皿みたいなものと、着陸用パラシュートが本物。後はパネル展示。

いろいろな工夫で、大気圏突入時、摩擦熱で一万度くらいに上がるものを、2000度、後部は500度くらいに止めたそうだ。7年間の飛行中、5,6回も故障したのを、知恵でカバーし、無事地球に帰還させ、しかも小惑星イトカワの破片まで持ってきた、という快挙を成し遂げた。予算も潤沢だはなかったろうにモノ作り日本の底力を見せつけられたようだ。

この小さなカプセルがその一部だと思うと、何だか胸が熱くなる。昨日見学者が8802300人(ハヤブサのごろあわせ)を記録したという。展示は刈谷が最後だというので、主催者もほっとしたことだろう。

この展示には、いろいろなビデオ(3Dやアニメによる説明、子供向け啓蒙版など)も公開されており、また刈谷らしく、モノ作り体験をさせるコーナーもあった。星座や紙模型、缶バッジ、キーホルダー、ミウラ折りなどの制作を体験でき、ボランテイアが親切に指導してくれる。一緒に行った孫2名はすべて参加して満足して帰ってきた。

刈谷らしさが出た、良い展示会だった。