遅いことは猫でもやる

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プロバンスの思い出

2009-10-12 11:42:35 | 雑感
秋晴れの日、知人のW夫妻とクラフト市に出かけた。

野原に5~60のテントが並び、陶器、木工品、衣類、アクセサリー、などの手作
り品を並べている。お祭りの屋台と違うのは、売らんかなの威勢良さはない。み
んな穏やかに、製品の後ろに座っているだけ。興味のありそうなお客には説明を
する、という工芸作家のスタンスをとっている。

同じような店漁りにも飽き、コーヒーを飲んで待っていたら、W夫妻がなにやら
絵のようなものを持って現れた。見せてもらうと、七宝焼きの絵である。
発色が透明感がありとてもきれいだ。

興味が湧きそのお店に連れて行ってもらう。並べられてある絵は、ストックホル
ム、イタリアの南の街、などに混じり、プロバンス、ゴルドン近くの修道院を題
材としているのがあった。そのほかはアメリカの北部の冬の景色を描いた、雪の
上に木々の枝の影が落ちている、きりっとした図柄のものが気に入った。

エクスプロバンスのガラクタ市で、絵を買い損ねたので、プロバンスのものを買
うことにした。前景にひまわり畑、深い森に囲まれたオレンジ色の瓦と、窓の少
ない土壁の家を描いた、いかにもプロバンスらしい、思い出に残る絵である。

京都宇治 七彩工房(0774-24-3674)の作家は、穏やかな、絵が好きそうな感じ
の良い人だった。付いていた栞には次のように書いてある。
「七宝焼きは、銀や銅等の金属に釉薬(ガラス質の粉末)を盛り上げ、800度の
高温で焼成したものです。そしてその焼成を何度も繰り返し、色を重ねることで、
陶器、タイル等とは違った七宝本来の色合いと光沢が生まれ質感のある図柄が表
現されます。この様な七宝の技法を元に、現代の感覚に合わせた製品に仕上げた
ものが我々のアート七宝です」

先日のプロバンス旅行を思い出す、楽しい買い物だった