投資育成会社で所属する経営研究会で、この不況下、業績を伸ばし続けている、
二つの会社に勉強に行こうと四国高地へ飛んだ。
ネッツトヨタ南国 説明してくれた結城貴暁氏
ショールーム車が一台も展示してないショールーム
ネッツトヨタ南国(株)と四国管財(株)である。いずれも中堅の会社だが、リー
マンショックの後も、売り上げを伸ばしている。しかも民度は47都道府県中40位
以上に上がったことはないという高知県でである。
ネッツトヨタ南国は3年連続トヨタディーラーNo1CSの会社ですし、四国管
財も全国ビルメンテナンス協会から、第一位の表彰を受けている。
勿論その細かい配慮が顧客満足を満たしているのだが、その背後には、「社員一
人一人の夢をかなえさせたい」「そのためのお客様満足だ」という哲学がある。
これらの会社には「数値を取ることが目的ではなく、質を高めることが大切」と
いう経営者の確固たる信念に基づいた運営がある。CSの前にESがある。そし
て個々の社員が生き生きと働けるような仕組みと雰囲気作りをしている。ネッツ
トヨタ南国の開発したお客様対応のシステムだけをまねした、レクサスが、うま
く対応し切れていないのもうなずける。
四国管財(株)研修は質問を中心とした運営高知の女傑 佐藤美千代さん
高度成長期にひたすら規模の拡大にいそしんできた我々が、次に目指すのはこんな企業ではないか、と感じさせる会社であった。人口減少の中でも、十分生き延びていけそうな、新しい時代に対応している企業である。
全国的にもこの2社は注目されていると聞くが、日本の経営者も捨てたものでは
ない、私たちにも大きな刺激になった。またこの企画をしてくれた研究会幹事の方々に大いに感謝を申し上げたい。