藤原コーチのテニスランド

チャンスに気付くヒントかも・・・

意表をつこう。

2005年05月24日 | テニス
「ルパン三世になろう。 パート16」

ルパンに学ぶ、テニスで勝つためのポイント。
1、相手の裏をつくこと。

ルパンは大司教様に、変装しています。
伯爵は、わざわざ大切なお客様として、お招きしているわけです。
まさか、偽者だとは思いません。
その上で、ダミーとして、ルパンの人形を使っています。
人形からは、ルパンの声が出ています。
なかなか、手が込んでいます。

テニスでは、このように相手の裏をつくことです。
すると、相手は動揺します。
動揺すると、こちらのペースに引きずり込めます。
流れが変わるチャンスになるのです。

昔、フレンチオープンでのことです。
マイケル・チャンVSイワン・レンドルの対戦で、チャンは負けそうなピンチになっていました。
レンドルは長く世界ナンバーワンだったプレイヤーで、ものすごくプロ意識の高い選手です。
感情をあまり表に出さず、正確なコントロールで配球する、マシーンのような感じです。
チャンはピンチの状況で、突然ポトンと落ちるアンダーサーブを打って、ポイントを取りました。
フレンチオープンは、グランドスラムと呼ばれる世界四大大会の1つです。
この大舞台の、緊迫した状況でアンダーサーブです。
あの、冷静でマシーンのようなレンドルが、裏をつかれました。
きっと、レンドルの頭には、センターかサイドか?フラットかスライスか?など、いずれも早いサーブをどう返球するか、ということしかなかったと思います。

これによって、流れがガラッと変わり、ピンチだったチャンが大逆転します。

このように、相手の予測を裏切るためには、相手が何を考えるか、どう行動するかを予測することです。
これがかけひきです。
実は、このかけひきが、テニスの面白いところです。
よく考えてみると、テニスに限らず、いろんなスポーツで一番面白いところかもしれません。

野球ならば、ピッチャーはバッターがどんなボールを狙っているか?
どんな配球にしようかと、かけひきします。
K-1の場合、どう攻めてくるのか?
パンチなのかキックなのか?
パンチのストレートなのかフックなのか?
ローキックなのか、回し蹴りなのか?
サッカーなら、パスなのか、シュートなのか、ドリブルで抜くのか?
フェイントも、右と見せかけて左なのか、浮かせて抜くのか?

このような感じで、どう相手の考えを読みあうか、という部分がスポーツの楽しさです。
相手の意表をつくことが、ポイントにつながるのです。

ルパンのように、相手の予期しない作戦で攻めましょう。

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