ドイツGEOMARの福島原発由来の放射性物質海洋汚染シミュレーション
http://iopscience.iop.org/1748-9326/7/3/034004/ より
秋の味覚サンマは回遊魚で養殖されていない100%天然もの。あがる港が違うだけで同じ時期のものは漁場が同じです。残念ですが、さんまの分布は福島第一原発の海洋汚染と重なっています。
http://www.jfa.maff.go.jp/j/kikaku/wpaper/h22_h/trend/1/zoom_f003.html より
http://www.fra.affrc.go.jp/kseika/200930/program2.pdfより
国内産魚介類の産地表示については「農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律(JAS法)」で、以下の3種類のいずれかで良いと定められています。
・水揚げされた港名
・漁獲された海域名
・水揚げされた港のある都道府県名
とすると、女川産でも北海道産でも、銚子産も同じことになります。実際どうなのか水産庁の放射能データから10月のサンマだけを抽出しました。
セシウム合算 4.32+4.88=9.2ベクレル/kg (検出限界未満)というのがあります。(赤囲み)
仮にセシウム合算8ベクレル/kgの放射能汚染だったとしてもでも「ND」扱いです。
食品の基準値が 100ベクレル/kg だから 「あ、大丈夫じゃん」となりそうですが、ちょっと待ってください。いまは3.11以後の世界。基準値も3.11以後に作られたもの。
ではサンマって3.11より前はどのくらいの汚染度だったか調べてみてください。そんな時に役立つサイトは食品と放射能データベース
セシウム137だけですが 1977~1993年のあいだに5回調べて 最大で0.1ベクレル/kg。今年の10月のさんまのセシウム137を4.8ベクレル/kgとしたら
つまり、3.11以前の最大値の48倍のセシウム濃度ということになるのです!
福島沖のアイナメ 38000ベクレル/kg!なんてニュースを見ていたら「4ベクレル?たいしたことないない」と思いそうになってしまうところが怖いです。
しかも、食欲の前に、魚もサンプル検査だということも忘れそうになってませんか?サンプリングされなかったものの中にアイナメクラスの汚染魚が入っていない保証はどこにもありません。食品の基準値が100ベクレル/kgというのも、十分恐ろしい数字です。3月までの暫定基準値500ベクレル/kgに至っては低レベル放射性廃棄物。それより低くなったからといって安心ではありません。
しかも、ストロンチウム90とかその他の核種の数値は入っていません。
結論 私は食べないことを選択します。
今も、汚染水は海に放出されています。「だんだん薄くなるからもう少し待てば」とか、「海底の魚よりまし」とか、「1匹しか食べないから」、とか言って食べようとする人がいますが、私にはそうは思えません。
食物連鎖のなかで生物濃縮していくし、ワタ(内蔵)を食べるのも、放射性物質だけでなく水銀などの濃縮もあるので危険です。やめたほうがいいと思います。
去年は2010年の冷凍さんまを1回食べましたが、本当に去年のものか疑わしかった。
自分が食べるか食べないかは選択の自由。
魚を食べる文化が今後なくなることを動画は示しています。瀬戸内海も、がれきを燃やしたり、伊方原発を稼働したりすればより早く死の海になってしまうでしょう。山口県は三方を海に囲まれたすばらしい県なのに・・・・海にも境はありません。
グリーンピースの最新(10/20)お魚検査を見てみます。
http://www.greenpeace.org/japan/Global/japan/pdf/20111020_SUSEA_Result.pdf?rp01
サンマがNDというのは検出限界が5ベクレル/kgだからです。ND=0 ではありません!ND=安全でもありません!
ブリはさんまを食べて生物濃縮するので高いです。ワカサギは湖など閉鎖水系の底にいるので濃縮して高いです。ブリもワカサギも好きだったな・・・
東京電力!次世代の味覚、日本の魚の食文化を返してください!
追記
中部大学武田邦彦教授の魚の見解↓
2011年10月25日 サカナは食べられるか? を読むと
武田教授は「食べられるレベルは1キログラムあたり40ベクレル以下」と言われていますが、これは私は納得いきません。
武田教授が、3.11以前の数値よりも400倍も高い数値に対し「食べられる」とするのは、なぜかわかりません。
※広瀬隆さんは、お魚は九州のものを取り寄せているそうです。
追記
埼玉大学理学部、市川定夫教授。(ムラサキツユクサによる微量放射能の研究で世界的に著名な遺伝学者)
「乳児は大人の100倍ぐらい感受性が違うから、
赤ちゃんが2、3ベクレルのミルクを飲んでいるということは、大人が2、300ベクレルの食べ物を食べているのと同じこと。
胎児はもっと感受性が強いため、放射能により傷つく度合いが大きいと、流産してしまう。」
2015/9/21 追記
毎年行われる 無料で振舞われる「さんま祭り」
秋のさんま祭り。最終的には何もわかっていない人や子どもの口に入る。