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琵琶湖で日本近海の2.7倍のマイクロプラスチック検出。プラスチック汚染問題は人間の自業自得。

2016-09-03 | プラスチック問題

 

びわ湖で日本近海の2倍超のマイクロプラスチック検出

NHK 9月3日

海の生態系への影響が懸念されている、小さなプラスチックのごみ「マイクロプラスチック」が、滋賀県のびわ湖でも検出され、日本近海で検出される平均の密度の2倍を超えたところもあり、調査を行った京都大学のグループは、「魚などに影響が出ていないか調査を行う必要があるほか、ごみを減らす対策を検討する必要がある」と指摘しています。

「マイクロプラスチック」は、紫外線や波の力などで細かく砕かれ、大きさが5ミリ以下になったプラスチックのごみで、自然界では分解されない一方、表面に有害物質が付着しやすい特徴があるため、魚などが体内に取り込むと、生態系に影響を及ぼすおそれがあると指摘されています。

京都大学のグループは、ことし6月、びわ湖の6か所で水を採取し、マイクロプラスチックが含まれているかどうかを調べました。
その結果、すべての地点で検出され、最も高かった湖の南部では、1トン当たり6.53個という密度でした。
環境省によりますと、これは日本近海で検出される平均の密度のおよそ2.7倍だということです。

グループでは今後、びわ湖の魚などに影響が出ていないか詳しく調べる必要があるとしています。
グループの代表の京都大学大学院地球環境学堂の田中周平准教授は、「びわ湖には、さまざまな川から水が流れ込み、長い時間、そこにとどまるため、密度が高まりやすい可能性がある。プラスチックごみを減らす対策を検討する必要がある」と指摘しています。

 

 

追加 NHK滋賀の報道はもう少し詳しい内容でした。動画も違っています。 こっちは消えるのが早いので、保存しておきます。

びわ湖にマイクロプラスチック

NHK滋賀のニュース 09月02日 18時56分

京都大学大学院の研究で、びわ湖から、海の生態系に影響を及ぼすおそれがあるとされる、小さなプラスチックごみ「マイクロプラスチック」が、大阪湾よりも高い密度でみつかり、研究グループは魚などへの影響を調べることにしています。
細かく砕かれ、大きさが5ミリ以下となった粒状のプラスチックごみ「マイクロプラスチック」は、世界の海で検出されていて、体内に取り込んだ魚などに影響を及ぼすおそれがあると指摘されています。
京都大学大学院の田中周平准教授の研究グループは、ことし6月、びわ湖の6か所の水を採取して調査した結果、すべての地点でマイクロプラスチックが検出されました。
このうち、最も多く検出された湖の南部の地点では、水1トン当たり6.53個のプラスチックの粒が見つかったということです。
これは、去年11月、同じ方法で行った大阪湾の調査で、最も多く検出した地点よりも1.6倍の密度だったということです。
研究グループの京都大学大学院地球環境学堂、田中周平准教授は、「多くの川の水が流入し、長く滞留するため、密度が高まるのではないか。プラスチックごみを減らす努力が必要だ」と話しています。
研究グループは、この結果を、秋田市で9月13日から開かれる日本水環境学会で発表するとともに、魚などへの影響をさらに調べることにしています。
マイクロプラスチックは、ペットボトルなどプラスチックのごみが紫外線や波などの影響でもろくなって砕かれ、大きさが5ミリ以下に小さくなったものをいいます。
国内では、環境省が平成26年から日本近海で調査を進めていて、初年度の調査では、平均して海水1トンあたり2.4個のマイクロプラスチックが確認されたということです。
また、マイクロプラスチックは、PCBなどの有害物質を吸着する性質があることがわかっています。
このため、えさと間違ってマイクロプラスチックを食べた魚など、生態系への影響が懸念されています。
このため、水辺のプラスチックのごみをいかに減らすかが課題となってきそうです。
びわ湖では、環境を守る市民活動が活発に行われてきました。
約40年前、合成洗剤による赤潮の問題から粉石けんが使われるようになり、環境意識が高まりました。
その後も環境保護の活動は続けられ、県によりますと、現在400あまりの市民団体が、びわ湖の沿岸や周辺の川の清掃を行っているということです。
しかし、依然として大量のごみが出ています。
滋賀県野洲市で、長年、びわ湖の環境保護活動を進めている、「びわ湖の水と地域の環境を守る会」によりますと、最も多いごみがペットボトルなどのプラスチックのごみだということです。
また、ごみの量は、清掃活動を始めた20年前に比べると、約半分に減りましたが、それ以上はなかなか減らないということです。
守る会の松沢松治代表は、「県民一人ひとりが、きれいなびわ湖を後世に残したいという意識を持たないとごみは減らない。びわ湖にもっと接してもらい、湖の環境を守ることが大事だという意識を強く持ってほしい」と話していました。
大津市で浄水場を管理する「大津市企業局」によりますと、浄水処理の施設は基本的に1000分の1ミリ単位のものまでろ過をして除去することができるということで、びわ湖に漂うマイクロプラスチックが水道水に紛れ込む可能性は低いとしています。
09月02日 18時56分

 

   

(管理人より)

ついに、琵琶湖の水からもマイクロプラスチックが検出されたというニュースが出ました。

劣化して細かくなったプラスチックゴミ=マイクロプラスチックが入り込んだ可能性もありますが、プラスチックのマイクロビーズもふくまれているのではないかと思います。

琵琶湖は閉鎖水系なので、海よりも多いのは理解できます。

滋賀県出身の友人に「琵琶湖の周りに住んでいる人は、合成洗剤を使わず石鹸を使うようにして琵琶湖を守ってきた」と聞いていたので、ショックでした。

石鹸を洗濯に使っても、マイクロビーズ入りの歯磨きまではやめていないかもしれませんし、わかりません。

マイクロプラスチックについての知識がないかもしれません。このNHKの記事では、プラスチックのマイクロビーズについては全く触れていません。おかしいですね。

しかも「プラスチックごみを減らす対策が必要」という言葉で記事をまとめています。

動画でも「プラスチックごみを見つけた時に拾うことで長期的な影響を防ぐことができると知ることが大事」と、研究者が語っています。

滋賀県のローカルで流れた動画では「共存」とまで言っています。 毒物なのに・・・・

つまり、「プラスチック製品自体を減らす」と言ってはいないのです。

本当はプラスチック製品全体を減らすよう、企業に規制をかけ、生産の上流を絞らなければなければならないのに、ゴミを排出する市民の責任の問題にすり替えられています。

もちろん、買ってしまったモノの始末の責任は消費者にもあるし、ゴミの出し方の問題もあるけれど、製造の上流を止めないことにはプラスチックゴミの総量は減りません。

NHKというのはどこまでも、企業の経済活動を守り、誘導していくなあと感じます。

問題を具体的に指摘しながら、落としどころを変える・・・極めて狡猾なやり方です。

 

京阪神の水利用において、琵琶湖は非常に重要であり、流出する淀川は京都大阪を流れて、水源となっています・・・参考

自分の水瓶にプラスチックゴミを入れる愚かな人間たち・・・

もう自殺行為です。

 

琵琶湖関連のニュースではこういうこともありました。情報としてあげておきます。

環境汚染に関するニュースは、ソースもどんどん消されていっています。

 

琵琶湖のハス消える=原因不明、観光に影響も-滋賀 2016/08/14-14:44 時事通信

草津の保養所から灯油流出 琵琶湖などに1000リットル   2016/8/3

【琵琶湖 水上バイク】琵琶湖 水上バイクが当て逃げ

 

琵琶湖を汚すようなレジャー施設、水上バイクなどの遊び・・・・

高濃度に放射能汚染された木屑が琵琶湖の近くに放置されていたことも記憶に新しいところ。もう言葉もありません。

ブログに書くのもやめようかと思いましたが、一応書いときます。

環境的不正義がまかり通っているこんな世の中・・・・私たちは自業自得で死んでいくことでしょう。

 

最後にこちらを引用しておきます。

このような深刻なニュースでも「人が食べても排出されるため直接的な影響はない」などと、学者によって無責任な断定がなされており、正直呆れます。

海に流れなければいいという考え方にも驚きます。マイクロビーズのことは指摘しているようですけど、大きさによっては下水処理場では取り除けないのではないでしょうか?

そもそも雨が降って流れたものが全て下水処理場に行くわけではないし、川に入り、海に流れていくのですから、結局は回り回って循環することに。

第一、マイクロビーズに付着したPCBなどの毒性物質は魚の体内に取り込まれ、それを人間が食べるのですから、影響がないとは言えないはずです。

もういい加減騙されないようにしなければ・・・・

イワシ8割から微細プラスチック おなかに東京湾のごみ

2016年4月9日 東京新聞

ごみとして海に浮遊する五ミリ以下の大きさの微細なプラスチックを、東京湾で捕れたカタクチイワシの八割近くの内臓から検出したとの調査結果を東京農工大の高田秀重教授らのチームがまとめた。
 魚の体内から見つかったのは、国内で初めて。餌と間違えてのみ込んだ可能性があるという。人が食べても排出されるため直接的な影響はないが、量が増えると海の生態系などに悪影響を及ぼす懸念があり、高田教授は「海への流出を防ぐ対策が必要だ」と訴えている。
 大きさが五ミリ以下の微細プラスチックは「マイクロプラスチック」と呼ばれる。レジ袋などのプラスチックごみが紫外線や波で砕かれてできたと考えられ、東京湾をはじめ日本周辺の多くの海域で浮遊していることが確認されている。
 チームは昨年八月、東京湾で捕ったカタクチイワシ六十四匹の消化管の中を調べた。この結果、四十九匹から計百五十個のマイクロプラスチックを検出し、〇・一~一ミリの大きさのものが約八割を占めた。
 また約一割は、古い皮膚や汚れをこすり落とすため洗顔料などに入れられている「マイクロビーズ」と呼ばれる微粒子だった。通常は下水処理場で取り除かれるが、大雨で下水管があふれた際に東京湾に流れ込んだと考えられるという。
 高田教授は「予想より多く、東京湾の魚は日常的にプラスチックを食べていると考えられる。世界の報告例と比べても多い方だ」としている。
 高田教授によると、微細プラスチックは、環境中の有害な化学物質を吸着しやすい性質がある。プラスチックを通じ、海鳥が体内に化学物質を取り込んでいることも分かっており、チームは生物への影響をさらに調べる方針。


世界で5兆個 マイクロプラスチック 国際的課題に

 世界の海には5兆個のマイクロプラスチックが漂っていると推定され、プランクトンの数より多い海域もあるとされる。食べた生き物の体内に、プラスチックに付着した有害化学物質が蓄積する恐れも指摘されており、昨年の主要国首脳会議(サミット)で対応策が議論されるなど国際的課題になっている。
 海外では、米国や英国、インドネシアでの調査で魚からプラスチックが検出されているほか、ウミガメやクジラ、二枚貝からも見つかっている。また海鳥全体では、90%の胃腸にプラスチックが取り込まれているとの推計もある。
 高田教授によると、プラスチックは海に溶けたポリ塩化ビフェニール(PCB)などの有害化学物質を吸着して濃縮する性質があり、これを摂取した生物の脂肪に蓄積される可能性がある。
 こうした懸念から、昨年ドイツで開かれたサミットでは、プラスチックを含む海洋ごみの対策強化が首脳宣言に盛り込まれ、国連主導の実態調査も始まった。
 高田教授は「海へ流入するプラスチックは、分解が極めて遅くどんどんたまる。手を打たなければ今後20年で10倍になるという推定もある」と警鐘を鳴らす。


 <マイクロプラスチック> 大きさが5ミリ以下の微細なプラスチック。ごみとして海に流れ込んだ包装容器などのプラスチック製品が紫外線や波により、破片になったものが大半を占める。他に、洗顔料などに使われるマイクロビーズや、化学繊維から出る糸くずなどがある。環境省の調査では、日本周辺海域の1平方キロ当たりの量は、世界の海の平均に比べ27倍に上った。環境中の有害化学物質を吸着する性質があり、誤飲した鳥や魚などへの影響が懸念されている。世界の海に漂うプラスチックごみは今後も増え続け、2050年までに重量換算で魚の量を超すとの予測もある。 


 追記  

琵琶湖ではバスフィッシングなど行われており、ソフトプラスチック製ルアーを使用しているそうです。個人の釣りのスタイルにもよるそうですが、気をつけていても何個かは湖底に残してしまうということでした。

釣り糸もプラスチック製ですよね・・・

プラスチック製の釣具、漁具の問題は海でも湖でも言えると思います。川で使えば海に流れていきます。

個人の趣味だってプラスチック汚染の原因になるという現実です。




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