ブログ「風の谷」  再エネは原発体制を補完する新利権構造

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PCBが米軍基地近くのハブからも検出。人間へのPCBの影響も深刻。精子のメチル化異常で次世代に影響

2017-02-15 | PCB

 

血中PCB高い男性、精子少ない傾向 東北大が研究 
2017/2/14 11:34

工業製品の絶縁油などに使われた化学物質、ポリ塩化ビフェニール(PCB)の血中濃度が高い男性は、精子の数が少ない傾向にあるとする研究結果を、東北大のチームが英科学誌電子版に発表した。PCBは毒性があり、国内では1972年に製造が中止されたが、環境中で分解されにくく、過去に排出されたものが食物を介して体内に低濃度で蓄積する恐れがある。

有馬隆博教授(分子生物学)は「男性の不妊患者は増加している。他の化学物質も同様に調べて不妊のメカニズムを解明し、治療や予防に役立てたい」と話す。

 チームは、不妊治療を受けた20~50代の男性約220人の血中PCB濃度と精子数の関係を分析した。その結果、精子の数が少ない人は正常な人より血中のPCB濃度が高く、平均で約1.6倍だった。また、精子を詳しく調べると、正常な人の4分の1以下と極端に数が少ない人の場合、遺伝子制御に関わる「メチル化」という反応に異常が生じている割合が高いことも判明した。正常な人の4倍に上っていた。

 メチル化の異常は正常な妊娠の妨げになるなどとする指摘が以前からある。チームはPCBが正常なメチル化を阻害し、不妊につながっている可能性があるとみている。〔共同〕

  

ハブから再びPCB キンザー周辺 DDT類も検出

2017年1月21日 琉球新報

【浦添】浦添市は20日、同市の米軍牧港補給地区(キャンプ・キンザー)周辺で昨年実施した調査で捕獲したハブから、有害物質のポリ塩化ビフェニール(PCB)と毒性が強い農薬のDDT類が検出されたことを発表した。ハブは5~6月に4カ所で1匹ずつ捕獲、4匹全てからPCB、DDT類が検出された。
 キンザーに隣接する西海岸など3カ所で昨年9月に行った底質調査では、海岸と陸地側の各2カ所からPCB、DDT類を検出、鉛は3カ所から検出された。環境基準値は下回った。

 港川付近の海岸で採取した貝(マガキガイ)からは鉛を検出した。日本には基準がないが、欧州連合(EU)が設定した二枚貝の基準値を下回った。貝、アーサからPCB、DDT類は検出されなかった。

 今回検出されたハブの脂肪組織中PCB濃度は1キロ当たり5~42ミリグラム。DDT類は1・1~16ミリグラムだった。最も高い数値を検出したのは、どちらも城間から港川にかけて流れる川・シリンカー付近で捕獲したハブだった。

 自身も浦添市周辺でハブに蓄積された有害物質を調べている名桜大の田代豊教授(環境化学)は、今回ハブから検出されたPCB、DDT類について「周辺地域より市北西部の値が高くなっている。底質調査の濃度分布などを見ると、米軍基地に汚染源がある可能性が高い」と指摘した。一方で、検出された濃度の高さや影響については「他のは虫類について調べた研究があまりなく判断がつきかねる」とした。

 市は「今後も調査を継続し、実態を把握したい」としている。

 市によるキンザー周辺の調査は2回目。2015年の調査でもハブからPCBを検出するなどしている。

  

(管理人より)沖縄の米軍基地キャンプキンザーのそばからもPCBやDDT汚染されたハブ、鉛に汚染された貝。目安の基準値を下回っても汚染は汚染ですから。汚染してないわけじゃないんです。PCBやDDT、鉛だけでなく、有機フッ素化合物「PFOS」という化学物質も、年末に米軍普天間飛行場近くの地下水から検出されていました

こんな状態だから沖縄はもう長寿県ではないのです。かつての長寿県はいまや短命県No.1!? より

「沖縄県の65歳末満の死亡率が2010年に全国一となったのだ。65歳未満だけで見れば、沖縄県は長寿県どころか、短命県ナンバーワン。沖縄では若い世代ほど死亡率が高い。」

確かに10代の訃報まで出ています。沖縄おくやみ情報 2017/2/14

沖縄お悔やみ情報局 2017/2/14 18件中
15歳 急逝
68歳 病気
61歳 病気
52歳 心不全
50歳 脳出血
18歳 急逝

この元サイトにはまるで食事が原因のように書いてますが、私はこういった米軍基地による環境汚染の影響が考えられると思います。

2017年2月10日Scientific Reports誌(電子版)に掲載された研究によると、PCB曝露で精子数が減少PCBにより影響を受けた精子のメチル化異常が、次世代の受精卵に伝達され影響を及ぼしている可能性が示唆されたそうです。もう、人間もPCBのせいで精子が減って次世代を残すことが困難になりつつあります。日本は放射性物質で被曝の影響もありますから、複合汚染で滅びていくのでしょう。

とうとう”持続不能”社会になりました。合掌。

以下東北大学のプレスリリースを見ると、

「ヒト精子では受精時において、遺伝子の働きを制御する DNA メチル化といった化学的修飾(エピジェネティックな修飾注 3)がダイナミックに変動します。この時期は非常に感受性が高く、環境化学物質が精子のエピジェネティクスに影響すると、その効果は受精卵まで影響を及ぼす可能性が十分あります。このエピジェネティック修飾は、生殖細胞形成過程の「細胞の記憶」として知られており、この機構の破綻は、先天性疾患に限らず乳幼児の行動・発達の異常や成人疾患にも影響を与えます。」

と書いてあります。運良く生まれたとしても、発達の異常が起きてしまうという恐ろしさ。

こういった深刻な事実を、自分の子どもにどう伝えたらいいのか悩んでしまいます。

大切な精子のDNAがPCBによって化学的な影響を受けてしまうなんて・・・・それも親世代が環境中にばら撒いた負の遺産によって。親世代が欲望に負けて、便利と快楽を追求したせいで、子世代に恨まれても仕方のない環境汚染を残したわけですから。 取り返しがつきません。

 

精子異常による男性不妊と環境由来化学物質の関連性を解明 ‐PCB ばく露とヒト精子 DNA メチル化異常との関係‐ PDF  より

 



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