ブログ「風の谷」  再エネは原発体制を補完する新利権構造

原発事故は放射能による公害。追加被曝阻止⇒放射性廃棄物は拡散してはいけない⇒再エネは放射能拡散につながる⇒検証を!

奈良県の産廃最終処分場で廃プラスチックが燃え続けている。ダイオキシンが発生しているのではないか?

2016-01-23 | 産廃火災

 

奈良の産廃置き場で火事が発生する 消火のめど立たず

2016年1月23日 13:27 日本テレビ

23日未明、奈良県御所市にある産業廃棄物処分場で火事があり、現在もまだ燃え続けている。
 火事があったのは、奈良県御所市小林にある「丸山土木」の産業廃棄物の最終処分場で、23日午前2時ごろ、近所の住民から「ゴミ置き場から煙が出ている」と通報があった。
 消防車など4台が駆けつけ、消火活動を行っているが、現在も燃え続けている。消防によると、燃えているのは木材やペットボトルなどの産業廃棄物で、現在も消火のめどは立っていないという。けが人は確認されておらず、他の敷地に燃え広がる恐れはないという。

 

 

奈良の産廃処分場で火事 完全消火はまだ(奈良県)

1/23 17:58 読売テレビ

23日未明、奈良県御所市にある産業廃棄物処分場で火事があり、今も燃え続けている。火事があったのは、奈良県御所市小林にある「丸山土木」の産業廃棄物の最終処分場で、きょう午前2時ごろ近所の住民から「ゴミ置き場から煙が出ている」と通報があった。消防車など4台が出動し消火活動にあたったが、木材やペットボトルなどの産業廃棄物が今も燃え続けている。消防によると、火事によるけが人はいないという。午後からはヘリコプターを使った消火活動も行われていて、火の勢いは弱まりつつあるものの完全に火が消えるのには、まだ時間がかかるという。 

 

廃棄物処分場 燃え続ける

NHK奈良

23日未明、御所市の廃棄物の処分場から火が出ているのが見つかり、夜になっても燃え続けています。
警察によりますと、火が敷地の外に燃え広がるおそれはないということです。
23日午前2時ごろ、御所市小林にある「丸山土木」の産業廃棄物の処分場から火が出ていると、近所の人から消防に通報がありました。
警察によりますと、消防などが消火にあたっていますが、夜になってもナイロンやプラスチックなどの廃棄物が燃え続けているということです。
この火事によるけが人はいないということです。
現場は「葛城山ロープウェイ」の駅から東におよそ900メートルのところで、周辺に住宅がありますが、処分場から離れていて、火が敷地の外に燃え広がるおそれもないということです。
現場では、夜間も放水が続けられるということです。
消防によりますと、この処分場ではおととし12月にも火事があり、1週間ほどくすぶり続けたということです。

01月23日 18時10分



(管理人より) 産廃置き場の火災が続いています。今度は奈良県の山の中の巨大な最終処分場です。 

地図はここ  

 

 

 

 山がまるごと最終処分場になっていて、ストリートビューでも外側の道路からは見れません。谷がゴミで埋め尽くされています。 墓地が隣接しています。

 

 

平成27年10月産業廃棄物処理業者一覧 という資料が入ったPDFがありました。 これによると

(株)丸山土木( 御所市大字小林756外7筆) は 中間(破砕) 処理 として木系廃材の中間処理をしています。

さらに住所は違いますが、安定型の最終処分場として、「プラ・ゴム・金属・ガラス・繊維クズ・陶磁器クズ・石膏ボード」を受け入れるということが記載されています。

従って現在燃えているのは、廃プラスチックや金属です。なかなか消えないはずですね。どうして消防車が4台しか出動してないのかわかりません。

ヘリコプターも出ているようですが・・・

ヘリから消火剤のようなものをまいているようです。


この重機を動かしている人は有毒ガスを吸い込んでしまうのではないでしょうか?

あいかわらず、報道では、煙を吸い込まないように注意を呼びかけていません。本当に絶望します。


かなり大量の煙が出ています。プラスチックが燃えていますのでダイオキシンなど有害物質を含むPM2.5が心配です。

2016年01月23日 13:20:00の風向き

 

自排橿原 橿原市八木町1丁目1-18 の測定局の PM2.5のグラフです。


風向きで行くと橿原の方向ですので、PM2.5の値も上昇していますね。 奈良県は、御所市より東、南に測定局がありません 

風向きが変わってもそらまめくんをチェックしようがありません。恐ろしいことです。

風向きはこちら  風予測は こちら

このような火災は、実質 「野焼き」と同じことです。

御所市のHPに 

廃棄物(ゴミ)の焼却について

廃棄物(ゴミ)の「野外焼却」は 法律で禁止されています!

と書いてあるのに、野焼き状態です。

以下引用(青文字)

 焼却設備を使用せず廃棄物を焼却する野外焼却は、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」(以下「法」という。)により、庭先でのたき火、キャンプファイアー、農業者が行う稲わら等の焼却など一部の例外を除き禁止されています。
 また、庭先でのたき火等(野外焼却禁止の例外)の場合でも、生活環境上著しい支障を生じる廃ビニールやプラスチック類の焼却や、廃棄物を減らすことを目的に行われるたき火は、通常行われる焼却ではありませんので禁止となります。
 また、焼却により発生する煙やにおいなどが近隣に迷惑を及ぼす例も多く、トラブルのもととなることもあります。庭先でのたき火等(野外焼却禁止の例外)の場合でも、生活環境への配慮が必要であり、悪臭や煙害等で近隣住民の迷惑にならないようにしてください。
 この規定に違反した場合には、法の規定により罰せられます。(5年以下の懲役若しくは1,000万円以下の罰金、または懲役と罰金の両方が課せられます。)
 また、焼却設備を用いて廃棄物を焼却する場合であっても、コンクリートブロックや鉄板で囲っただけなど基準に適合しない設備での焼却や、黒煙が発生したり未燃物が飛散したりするなど基準に適合しない方法による焼却は禁止されています。

 

ダイオキシンの発生について

 ダイオキシンは、塩分を含んだものを300度くらいの温度で燃やすと発生しやすいと言われています。つまり、私たちの家庭から出る「燃えるゴミ」からもダイオキシンは発生します。なお、クリーンセンターでは800度以上の高温で焼却していますので、ダイオキシンはほとんど発生しません。
 小さなたき火などもほとんど問題ありませんが、塩素を発生させるプラスチックやゴムなどが混ざらないように注意が必要です。国立環境研究所の報告では、新聞紙だけを燃やした場合にはダイオキシンはほとんど出なかったのですが、新聞紙と食塩を混ぜて燃やした場合はダイオキシンが大量に発生したそうです。
ダイオキシンが特に多く発生する物質の例
雨具 レインコート、ビニール傘、合羽
文房具 消しゴム、コーティング材
おもちゃなど 浮き袋、ビニール人形(塩化ビニール製品)、造花
建設材料 ビニールシート、ビニールクロス、上下水道管
履き物 ケミカルシューズ、スリッパ、ビーチサンダル
服など 毛布、肌着、かばん、自動車シート
(合成繊維でできている物)
食品の包装 ラップ、卵や果物のケース、食品トレイ
ボトル 飲料、調味料、シャンプー容器
その他 ホース、ビニールハウス、ビデオテープなど


 ダイオキシンが発生しているのではないでしょうか?

風下の方は、お気をつけください。


クリーンセンター

〒639-2237 御所市栗阪293
電話 0745-66-1087
メール clean@city.gose.nara.jp





 


飯舘村で産廃トラックが横転。積み荷の火力発電所の産業廃棄物の汚泥8トンが田んぼに流出。

2016-01-23 | 事故

飯舘村でトラックが積み荷の汚泥ごと田んぼ横転 県が現地調査(福島16/01/19)

FNNLocal

18日の大雪では、事故も相次いだ。
福島・飯舘村の国道では、積み荷の汚泥ごと、トラックが田んぼに横転した。
福島県は現地調査を行い、今のところ、環境への影響は確認されていない。
事故現場を訪れた福島県の担当者は、汚泥の流出量や、周辺環境への影響を確認した。
18日、飯舘村二枚橋の国道399号線で、雪でスリップしたトラックが横転し、積み荷­の汚泥8トンが田んぼに流出した。
流出した汚泥は、南相馬市にある東北電力原町火力発電所の排水処理施設から出た産業廃­棄物で、福島市の最終処分場まで運ぶ途中だった。
県相双地方振興局の清野 弘副部長は「水路などへの流出、拡大拡散はしていないというところを確認しました。特­に有害なものは含まれてはいないということ」と話した。
現地調査を行った福島県によると、周辺の水路や河川などへの流出は確認されず、汚泥は­全て回収されたという。

 

 

 

車横倒しで産業廃棄物が流出 - NHK福島(リンク切れ)

 

 

 

産廃汚泥運搬のトラックが雪でスリップ、田んぼに横転・転落

福島民友新聞 1月19日(火)8時39分配信

18日午前11時ごろ、飯舘村の国道399号で、東北電力原町火力発電所(南相馬市)から出た産業廃棄物の汚泥を運搬していた相双環境整備センター(同市)の大型トラックが雪でスリップし、道路脇の田んぼに横転、転落した。荷台に積まれていた汚泥約8トンのうち、一部が田んぼに流出した。運転手の男性にけがはなかった。
 県によると、汚泥には重金属など廃棄物処理法上の有害物質は含まれていないが、周辺環境への影響は不明という。県は同センターに汚泥の回収を指導するとともに、環境への影響を調査する。
 汚泥は、発電で出る排ガスを浄化処理する工程で生じるもので、大型トラックは同発電所から福島市の最終処分場へ運搬していた。県は、運搬方法に問題はなかったとしている。

 

汚泥積んだトラック横転 飯舘

 18日午前11時ごろ、飯舘村二枚橋の399号国道で、産業廃棄物の汚泥約8トンを積んだ南相馬市の産業廃棄物収集運搬業者・相双環境整備センターのトラックが雪でスリップし、国道脇の水田に横転した。けが人はなかった。県相双地方振興局は19日、水田に流出した汚泥の量や環境影響の有無などを調べる。 
 県によると、汚泥は南相馬市の東北電力原町火力発電所の排水処理施設から排出され、福島市の最終処分場まで運搬中だった。汚泥に放射性物質は含まれていないという。 

福島民報  2016/01/19 09:00

 

舘村でトラック横転 田んぼに汚泥流出

福島中央テレビ  2016年1月19日 19:39

きのう中通りを中心に降った大雪の影響で、飯舘村で産業廃棄物を運んでいたトラックが横転する事故があった。
運んでいたのは火力発電所から出た汚泥で、「硫酸カルシウム」という物質が含まれていた。
環境への影響はないのだろうか。
*記者リポート
「雪道でスリップしたトラックはそのまま左側に横転し、汚泥が田んぼに流出したといいます」
雪が積もる田んぼに横転した10トントラック。
現場にはブルーシートが被せられていた。
現場は飯舘村二枚橋の国道399号で、南相馬市にある東北電力の原町火力発電所で出た産業廃棄物およそ8トンを福島市飯坂町にある最終処分場に運ぶ途中で事故が起きた。
トラックの荷台からは灰色の汚泥が水田に流出。
これは原町火力発電所で石炭を燃やして発生した煙を処理する際に出たもので、「硫酸カルシウム」が含まれているという。
環境への影響はないのか。
専門家に話を聞いた。
*福島大学共生システム理工学類・猪俣慎二教授
「(硫酸カルシウムとは)石膏の主成分になる物質。水にはほとんど解けないが、特に有毒とかそういうものではない。カルシウムイオンと一緒にくっついているので、特に硫酸イオンが外に出ていくものでもない、安全とは言い切れないが、特に有毒というわけではない」
県でも、流出した汚泥は有害物質ではなく放射性物質も含まれず、今回の事故では、幸い環境への影響はないとみている。
ただ、この国道は、除染廃棄物を運ぶトラックを含め、復興関連の車両が行き交う道路で安全対策が求められる。
*県相双地方振興局県民環境部・清野弘副部長
「運搬事業者から報告を受けて、原因と再発防止の対応を確認したい」
県や東北電力では、汚泥の回収とトラックの撤去を急ぐとともに再発防止策を検討している。

 


(管理人より)

福島県で産廃トラックが横転し、産業廃棄物汚泥が田んぼに流出したニュースのまとめです。 いくつか続報も含めてすべてローカルニュースで、地元テレビの「大丈夫だった」という方向への誘導が凄まじいです。

田んぼにぶちまけられたのは原町火力発電所の汚泥なんですが、いったいどういう汚泥なのか、地元の福島中央テレビとNHKだけは汚泥の成分まで報じています。

原町火力発電所というのは、当ブログでも木質バイオマス関連などで取り上げている、福島県の石炭火力発電所です。

【参考】  【問い合わせ】南相馬市の原町火力発電所でも福島県内の木質バイオマスを年間6万トン燃やす事実

 

今回の汚泥について

 

NHK⇒  燃料の石炭を燃やした際の排気ガスに含まれる有害物質を処理したあとに残る「硫酸カルシウム」を含んでいる

福島民友⇒ 重金属など廃棄物処理法上の有害物質は含まれていないが、周辺環境への影響は不明。 発電で出る排ガスを浄化処理する工程で生じるもの

福島民報⇒ 発電所の排水処理施設から排出。汚泥に放射性物質は含まれていない

FNN⇒ 発電所の排水処理施設から出た産業廃­棄物。特­に有害なものは含まれてはいない

福島中央テレビ⇒ 原町火力発電所で石炭を燃やして発生した煙を処理する際に出たもので、「硫酸カルシウム」が含まれている。流出した汚泥は有害物質ではなく放射性物質も含まれず、今回の事故では、幸い環境への影響はない

 

と各社が報じています。 

東北電力のHPのお知らせ欄には、今回の件についてのお知らせは何もアップされていません。

東北電力株式会社 原町火力発電所 0244-24-1614 

〒975-0021
福島県南相馬市原町区金沢字大船迫54


さらに福島県庁HPの産業廃棄物課のページにもアップされていません。

〒960-8670福島県福島市杉妻町2-16

  • Tel:024-521-7264(産業廃棄物適正処理等担当)
  • Tel:024-521-7259(不法投棄担当)

Fax:024-521-7984

お問い合わせはこちらから

要するに、テレビで、適当に幕引きしたので「市民は誰も突っ込んでは来ない」と思われているのです。  

この県職員の適当な返事 ↓

「特に有害なのは含まれてはいないと思う」    思う!?  


 

人類史上最悪の毒物である放射性物質が撒き散らされた福島県。それすら「風評」という県ですから、その他の物質など気にならないのかもしれませんが、公務員としてこのような態度は疑問です。

追加で、産廃ぶちまけて環境汚染していいことにはなりませんから。

第一、そんなにすぐに判断できるものでしょうか? 拡散してないかどうかは、いろんな場所の土壌検査などをした後の話ではないのでしょうか?

雪に染み込んだ汚泥は、雪が溶けたら地下水や土壌に染み込んで拡散していくと考えられます。

相双地方振興局にも、この件に関するものはアップされていません。 

 
 
 
一応、硫酸カルシウム   の安全データシートのリンクをはっておきます。
 
 
 
 
 

福島大学教授 「安全とは言い切れないが、特に有毒ではない」


この微妙な言い回し。「大丈夫と思いたい」市民は、安全バイアスでもっていかれるでしょうね。そもそも安全なら、雪の中、重機で取り除く必要ないのではないでしょうか?

少なくとも、このこの汚泥がぶちまけられた田んぼの土壌にも、福島第一原発由来の、膨大な放射性物質が含まれており、そういった放射性物質と、硫酸カルシウムが複合した場合の危険性の評価などされていません。

あの雪の中で8トンの汚泥がすべて回収されたというのも疑問です。

 

石炭火力発電所では、石炭を燃やした石炭灰が出るだけでなく、排ガスを処理する際に汚泥が出て、それが、産業廃棄物として最終処分場に送られているということをまず市民は知らなければならないと思います。

原町火力発電所は三菱重工、東芝のプラント。 

https://www.mhi.co.jp/products/category/flue_gas_desulfurization.html

 

火力発電でも、産廃は出るということです。 だからこそ火力発電でバックアップしなければならないような余分な電源(原発・自然エネ)はますます不要だということがわかります。


原町火力がこれかどうかはわかりませんが、「中和排棄」と書いてあります。 結局、煙の処理で汚泥のごみが出るわけです。

参考  燃焼排ガスの脱硫プロセスについて 

 

 

 ただし注意しなければならないのは、こういう馬鹿げた論調です。

「発電技術はどの技術も一長一短あるから、多様な電源開発が必要」

多様にすればそれだけ、始末に負えない産業廃棄物が増えて、様々な資源を浪費するだけです。国全体としての省エネになりません。