自在コラム

⇒ 日常での観察や大学キャンパスでの見聞、環境や時事問題、メディアとネットの考察などを紹介する宇野文夫のコラム

★能登のオキャン

2007年05月08日 | ⇒トピック往来

 このゴールデンウイークで行われた石川県七尾市の青柏祭(せいはくさい)を見物してきた(5月4日)。この祭りの山車(だし)の大きさが半端ではない。高さ12㍍だ。ビルにして4階建ての高さになる。車輪の直径が2㍍もある。民家の屋根より高い。通称「でか山」がのっそりと街を練る様はまさに怪獣映画に出てきそうなモンスターではある。

  でか山を出すのは、「山町(やまちょう)」と呼ぶ府中・鍛冶・魚町の3つの町内会。それぞれ1台の山車が神社に奉納される。山車の形は、末広形とも北前船を模したものとも言われる。先述したように、山車の高さは12㍍、上部の開きは13㍍、車輪の直径2㍍あり、山車としては日本最大級。上段に歌舞伎の名場面をしつらえるのが特徴だ。

  この山車を通すためにルートを横切る区間の電柱が極めて高く設置されている。電線を地中へ埋設する計画もあったが、この高い電柱のために祭りの存在を知る旅行客も多い、とか。

  このでか山を引っ張りまわす元気な女性グループがいた。粋なスタイルで、なんと表現しようか、オキャンなのである。つまり「おてんば」。祭りを楽しんでいるという感じだ。彼女たちの存在が、この祭りをとてもあか抜けしたイメージにしている。

  七尾市も能登半島地震(3月25日)では被害を受けた。とくに和倉温泉だけで6万余りのキャンセルがあったといわれる。震災による風評被害でもある。でも、今回の祭りを見て、七尾の人たちは震災にめげず、乗り切っていくのではないか、そんな元気を感じた。あのオキャンたちがいれば…。

 ⇒8日(火)夜・金沢の天気  はれ 


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