自在コラム

⇒ 日常での観察や大学キャンパスでの見聞、環境や時事問題、メディアとネットの考察などを紹介する宇野文夫のコラム

★能登半島地震  中学生が集団避難で授業始める

2024年01月17日 | ⇒ドキュメント回廊

    震度7の揺れで6400人余りが犠牲となった阪神・淡路大震災が起きたのは1995年のきょう1月17日。夜明け前の午前5時46分、金沢でも震度3の揺れがあり、びっくりして飛び起きた。当時、金沢のローカル民放の報道デスクをしていて、着の身着のままで職場に出かけたのを覚えている。あれから29年になる。

   能登半島地震の犠牲者が増え続けている。きょう石川県庁危機管理監室がまとめた午前9時現在の集計で、死者は10人増えて232人(災害関連死14人含む)となった。新たな死者は輪島市の朝市通りの周辺で見つかった。この地域は輪島塗を扱う漆器店や木造住宅が密集していて、地震による火災で200棟以上が全焼。県警などが9日から焼け跡などを捜索していた。

   その輪島市で中学生たちの集団避難が始まった。地元メディア各社の報道によると=写真=、同市では地震の影響で授業再開の見通しがたたないことから、市内3つの中学校の生徒、401人のうち保護者の同意を得た258人を、金沢市の南に位置する白山市にある「白山青年の家」と「白山ろく少年自然の家」に集団避難させることにした。

   集団避難は最長で2ヵ月程度を見込んでいて、1年と2年は白山ろく少年自然の家で、3年は白山青年の家で集団生活を送る。授業は避難施設のほか、白山市内の中学校などで行われる。3年は高校受験も控えていて、生徒たちの学びの環境を確保するのが狙いのようだ。地元に残った生徒については個別に対応する。震災でいまも小中学校が避難所として活用されていたり、校舎に被害が出て、始業時期が決まっていない学校が多い。

   輪島市と同様に、珠洲市と能登町の生徒144人も21日から金沢市の「医王山スポーツセンター」に集団避難して授業を始める。集団生活を送り学ぶ生徒たちにとって、これからさまざまな経験を積むことが一歩成長するきっかけになるかもしれない。

⇒17日(水)夜・金沢の天気    くもり


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