自在コラム

⇒ 日常での観察や大学キャンパスでの見聞、環境や時事問題、メディアとネットの考察などを紹介する宇野文夫のコラム

☆能登の幹線道路の復旧 積雪の時季までに間に合うのか

2024年07月17日 | ⇒ドキュメント回廊

  能登と金沢を結ぶ自動車専用道路「のと里山海道」と直結する「能越自動車道」は、能登半島地震で21ヵ所で路面が崩れるなどの被害が出た。そのうち被害が大きかった徳田大津ICから、のと里山空港ICまでの33㌔は奥能登方面への一方通行となっていたが、きょう(17日)正午から、ほぼすべての区間で対面通行が可能となった。さっそく、のと里山海道と能越自動車道を往復してきた。

  「ほぼすべての区間」と述べたのは、ごく一部区間だが、奥能登にある「能登大橋」付近では橋を支える盛り土部分の復旧工事のため片側交互通行となっている。対面通行が可能になるには「9月末」までかかるようだ(国土交通省ニュースリリース)。

  以下、実際に自家用車で往復して思った考えた率直な感想だ。対面通行はほぼ可能になったものの、道路のアップダウン勾配や、左右の急をカーブが続く道のカタチが悪い。ベテランのドライバーでも夜間にこの道路を走行するとなるとためらうのではないか。そして、制限速度は時速40㌔に引き下げられたままだ。これだったら時間は少々かかるが、金沢方面への道路は現在ルートとなっている富山湾側沿いの国道249号を利用した方が安心ではないだろうか。

  走行して思ったことは、この道路を使用するのは12月末が限度だろうと。というのも、能登の冬の訪れは例年だと、12月後半だ。積雪も多い。去年2023年12月21日から22日かけて能登では60㌢もの積雪があった。同じ積雪があった場合、アップダウン勾配や左右急カーブの道路では、除雪車の走行すら難しいのではないだろうか。(※写真は、対面通行が可能になった「のと里山海道」。道路の崩落現場=右=では転落した車が生々しい姿で残っていた)

  もちろん道路の修復は終わったわけではなく、これからさらに改良が重ねられていくのだろう。積雪の時季まであと5ヵ月余り、これからが時間との戦いではないだろうか。

⇒17日(水)夜・金沢の天気   くもり

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