自在コラム

⇒ 日常での観察や大学キャンパスでの見聞、環境や時事問題、メディアとネットの考察などを紹介する宇野文夫のコラム

★能登半島地震 金沢でがけ崩れ、ライフラインに打撃

2024年01月02日 | ⇒ニュース走査

   能登半島地震では金沢で震度5強の揺れがあり、被害が出ている。きょう午後、現場に見てきた。金沢大学の近くにある山手の住宅街でがけ崩れがあり、民家4軒が道路ごと崩れ落ちた=写真・上=。倒壊した民家の下敷きに乗用車が挟まるなど、悲惨な光景だった。住民は全員脱出して、無事だったという。断続的に揺れが続いていて地盤が緩んでいる可能性もある。金沢地方気象台によると、きょう夜から雨が降り、4日正午までに多いところで50㍉の降水量を予想している。このため金沢市はがけ崩れ周辺の32世帯に対し、避難指示を出している。

   今回の地震で金沢城の外周部分にあたる石垣の一部が4ヵ所崩れた。通称「いもり堀」側の石垣は高さ10㍍、幅10㍍にわたって崩れ落ちていた=写真・下=。崩れた石垣は明治期に積まれたものとされる。石垣の崩れで、石川県の管理事務所は隣接する金沢城公園と兼六園を臨時閉園とした。

   地元メディアによると、県危機管理室は今回の地震で、県内の死者が50人となったと発表した(2日午後8時30分現在)。また、県内353ヵ所の避難所に2万7785人が身を寄せている。最多は輪島市の70ヵ所に9229人、珠洲市の21ヵに所4100人。能登町の42ヵ所に3700人、穴水町の44ヵ所に3206人、志賀町の18ヵ所に2650人、七尾市の40ヵ所に2000人、などとなっている(2日午後7時現在)。

   ライフライン関連では、県内では能登を中心に3万2700世帯で停電が続いている(2日午後7時現在)。また、県内の15の市や町の一部で断水が続いている。事態が深刻なのは公立病院など医療機関で、建物の損壊などで断水やガスの供給がストップしている。自衛隊や日本水道協会が給水車を各地に派遣し、給水を開始している。

⇒2日(火)夜・金沢の天気     くもり時々あめ


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