人生の終わりにむかって、ちゃくちゃくと進んでいる実感がでてくる。医療保険、健康データ、体の実感、否応なく若くはないことを思い知らされる。
ただ、身体は、鍛えれば、それなりのことがあるともいうし、結局は、人それぞれである。心掛けて、ケアするか、しないかで、相当な違いはあるだろう。
身体もそうだが、頭の方も、徐々にその機能がおちてくる。視力、聴力、の衰えは、新しい知識を追うことも困難にさせる。こうしたなかで、どう人生をやっていくのか。
長島一茂氏が、かつて、重度のうつ病だったと話していた。とことん苦しみ、自殺願望に悩まされて、毎日神様に死を願っていたという。そして、ある日から、もういつ死んでもいい、と考え方が変わったという。飲んでいた薬も、飲むのをやめたという。なぜなら、もう死ぬのだから、薬など飲む必要がないという考え方である。
そうしているうちに、自殺願望は消えたという。他者にあれこれ言われても気にならないという。今は、ただ感謝のみだという。苦しみのなかで、悟ったということのようだ。老いを迎えて、面白い話を聞いた。