日々の雑感記によるヘボ・マイ趣味紹介です。
ダッペの悠友ライフ
ラムズイヤー・・・訳すと「子羊の耳」と云うのですが
造園屋さんのショウガーデンでは、ラムズイヤーの花が咲き始めていました
ラムズイヤーはコーカサス、イランに分布する多年草で、ハーブの一種です・・・シソ科イヌゴマ属、和名はワタチョロギ、ラムズイヤーを訳すとそのまま「子羊の耳」という意味です
ラムズイヤーの長さ10cmほどある葉には白い毛が密生し、肉厚の葉がとても和らみを感じさせます
全草が柔らかい毛におおわれた灰白色の姿は、数少ないシルバーリーフで、葉を触るとほんとうに「子羊の耳」に触っているような感じです
花は、ロゼット状の株から花茎を直立させて咲かせます
草丈は30~80cmほどになり、5~8月、穂状花序に紅紫色の花をつけます
咲き始めたラムズイヤー ( 周囲の葉はギボシです )
ラムズイヤーは、古くは薬用植物として利用されていたそうです
全草毛におおわれているので、蒸し暑さと長雨、湿気に弱いようです
地面をはうようにマット状に増えていき、株間は30cm以上あけると、容易に増やすことができるそうです
アップしたら、茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、花は紅紫色の唇形をした小さな花でした
ラムズイヤーの花言葉は、「 従順 」、「 あなたに従う 」 です
色々のコリウス
ちょっと時期がずれましたかね
今日はいろんなコリウスを花屋さんの花棚で見かけたので、紹介します
コリウスとは、シソ科コリウス属(シノニム:ソレノステモン属)の植物の総称で、ギリシア語のコレオス(管)に由来し、雄しべ同士がつけ根でくっついて管状になる姿にちなんでいるのだそうです
和名は金襴紫蘇(きんらんじそ)とか、錦紫蘇(にしきじそ)と呼ばれます
熱帯・亜熱帯アジア、オーストラリアなどに100種以上が知られていますが、現在栽培されているもの多くは人の手によって改良された園芸品種だそうで、和名の様に、コリウスは花よりも葉の美しさがとても魅力的です・・・花期は、6月~10月ですが、花より葉が目立っています
草丈30cmくらい、葉は平滑なもの、深い切れ込みの入ったもの、縮れのあるものなど多様で、葉色はえんじ色・オレンジ・明るい黄色・サーモンピンクなど、レインボー系と呼ばれる色に緑の縁取りのついたものがポピュラーです
観葉植物として鉢物にされますが、花壇に植えることもできるので、春に種子を播いて殖やしたり、さし芽で殖やすこともできるので人気があります
但し熱帯育ちなので冬の管理は要注意です・・・室内であれば十分越冬できるようですが…
コリウスの品種は色々あるのでどれがどうなのか私にはよくわかりません
受け売りですが、大別すると、「実生系」と「栄養繁殖系」の2種に分けられ、更にそれに葉の形で系統分けしていくのだそうです
例として、実生系には以下のような系統があります
レインボー系 シソのような葉っぱをもち、基本的かつポピュラーな系統
フリンジ系 葉が深く切れ込んで、フチが波打つ
ケアフリー系 葉が丸く切れ込み、キクの葉っぱのようになる
サーベル系 先端がややとがった細長い葉っぱを付ける
花棚に並んだコリウスを鑑賞してください
実に斑入りの具合が様々です
こんなに葉色が豊富なのは、なぜなのでしょう!??
葉の色素について今度調べてみよう
花は穂状に咲きますが、葉色の絢爛さでほとんど見向きもされません
虫媒花ですが、虫たちは花に気が付くのでしょうか!?
コリウスの花言葉は、「 善良な家風 」、「 恋の望み 」、「 健康 」 です
思いだしにくいコリウスの花だけど、葉を見ても花言葉の意図を感じます
黒いダリアを最近よく見かけるようになりました
先日造園屋さんのショウガーデンで、黒いダリアを見つけました
実はこのダリアは2週間ほど前、このガーデンを訪れた時、庭の隅でつぼみをつけているのを見つけたものです
黒光のするような感じのつぼみです
赤味のある黒紫色の茎の先端に、ガクにくるまれたつぼみが開こうとしていました
黒いダリアは最近よく見れるようになりました
ダリアはメキシコからグアテマラにおよそ15種が分布する球根植物で、現在広く親しまれているのは、野生種を掛け合わせて作られた園芸品種群で、非常に多くの品種が作られてきています
特に花色の変化が豊富で、青以外はほぼ揃っていると云えるほどで、黒に近い黒紫色のものも作られてきたのだと思われます
その後1週間ほどして、あのつぼみのダリアはどうなったかと見に行ってきました
花開き始めていました
一番花ですかね
大きな「クマバチ」が、ホバリングしていきなり飛んできました
びっくりして下がったところ眼の前の花に留まって吸蜜です
黒いダリアと思っていましたが、咲いた花は、一重のピンクでした
葉色が黒みがかった緑、茎やガク色が黒見がかっています
品種に寄るのでしょうが、銅葉系のダリアなのかもしれません
黒葉系ダリアには赤やピンク、黄色など明るい花色と非常によく合っています
ダリアの花言葉は、「華麗、優雅、威厳、感謝」と華々しい花言葉の他に、「移り気、不安定」といった言葉もあります
黒いダリアはどの花言葉が似合っていると思いますか!?
こんな記事を見つけました
『 千葉大学大学院園芸学研究科の三位正洋教授らの研究チームが、遺伝子組み換えにより「青いダリア」の花を育てることに成功した。
遺伝子組み換えをした個体から種子を採取して育てた次の世代も安定して青い花を咲かせ、他の色の花との交配が可能なことも確認した 』
花の黒さが求められ、更に未知の青色に志向が移ってきたのですね
その内青の「ダリヤ」があっちこっちで見れる日が来るのかな
移り気の花言葉がダリアには会うのかな
ノビルの群落がありました
今年は例年よりも梅雨入りが早いですね
雨が欲しいと思っていたけど、いざ梅雨入りとなると、ちょっと気重です
二週間ほど前ですが、早朝ウォーキングをしていて、 ノビルの花序 が沢山ついているのを見つけました
ノビルの名の由来は野に生える「蒜(ヒル)」から来ており、 「蒜(ヒル)」はネギ、ニラ、アサツキ、ニンニク等、においがあって食用とするネギ属の総称を意味しています
ノビルは地下に球根を持ち、地上に細い葉を数本伸ばします
小さな玉ねぎのようです
雑草に紛れ花茎を伸ばし、先端に1個花序(散形花序)をつけます
早朝のノビルの花序群をパチリ!! してみました
30~40cm以上にも伸びた花序・・・間もなく花が咲く気配です (向かって右奥は、新幹線高架 左~正面奥は、麦秋)
ノビルの花序には開花後または開花前から小さな球根のような珠芽(むかご)を着生します
珠芽は紫褐色で固く密生しており、たくさん集まって表面に突起の出たボールのようになります
ノビルの林立
開花前の珠芽(むかご)
ご近所の菜園の片隅で、むかごがしっかり肥大し、開花し始めたノビルがありました
雑草に混じってまだ咲き始めたばかりでつぼみが膨らみはじめたところです
そんな様子が何とも素朴で綺麗に見えました
花を探してアップして見ると、長さ数mmの楕円形の花弁が六枚で、白または薄紫を帯びて哀愁を帯びた花感です
これだけ見ると、ノビルの花と思えないでしょう
ノビルは古来から薬草、食用に愛用されています
友人がノビルを薬味としてニンニク代わりに、乾燥をさせて生薬に使用するのだと教えてくれました
私はもっぱら酢味噌派です
収穫と思えるこんな一句を見つけました
「 引抜けば 土塊(ツチクレ)躍る 野蒜かな 」 阿部みどり女
ムカゴから伸びたツボミ
ノビル”の花
ノビルの 花言葉は、『 タフなあなたのことが好き 』、『 重宝な人 』 だそうです
ヤマボウシの花は今年は早く咲きました
このところ真夏日が一週間近くも続いています
6月に入ったばかり…、今頃の時期にこんなに暑い日が続くなんてあまり記憶がありません
特に北海道が30度を超えるなんて、びっくりです
我が家の玄関横で、ヤマボウシ が、先月中頃から咲き始めました
今年はやや早い咲き出しで、もうぼちぼち枯れている花びらのものもあります
高さは約5~6mあり、幹は灰褐色をし、対生した葉腋から花柄を伸ばし真っ白い花を咲かせています
ヤマボウシはミズキ科の落葉高木で、東北以南、日本各地の山野に自生しています…北海道にはヤマボウシはないのですね
猿の北限とヤマボウシの北限は関係あると聞いたことがあったのですが、記憶違いかな!?
5月中旬~7月初め位までが花の季節と云われていますが、場所によって大分咲く時期が異なっていますが、梅雨時の代表花と云えそうです
マイ玄関先で咲くヤマボウシ
葉の上に浮いているように咲いています
ところでヤマボウシの花は、大形白色の花弁のように見える外側の4枚は総包片で、中央の坊主頭のようなものが花穂です
花穂は、淡黄色で小さく、多数の花が球状に集合してできています…20~30個ほどの集合のようです
ちょっと薀蓄(うんちく)です
ハナミズキとヤマボウシの大雑把な違いは、
1・花の時期:ハナミズキは4月下旬~5月下旬(ゴールデンウィークの頃が盛り) ヤマボウシは5月中旬~7月初め(梅雨の頃が盛り)です
2・ ハナミズキは、花が先に咲き花が満開に近くなると葉が出ますが、ヤマボウシは葉が成長してから花を咲かせます
3・総苞の形:ハナミズキは丸く、ヤマボウシは総苞先端がとがっています
ヤマボウシの花は、黄緑色の4弁花です…この花が集合してできる果実は8月から9月に紅橙色に熟し、果肉は粘質で甘く生食できます
ヤマボウシは6月15日の誕生花です
ヤマボウシの 花言葉は、「 友情 」 です
ヤマボウシの白は、友情が託しているわけです
ジャスミンの香りと花言葉
最近歯を悪くして、歯医者さん通いをしています
加齢にともなって、入れ歯がいつの頃からか常用になりました
堅焼きせんべいが好きなので、つい強く噛んでは入れ歯を欠いてしまいます
口に入れてバリッと噛む感触がいいのに、、口の中でバキッとなった瞬間の嫌な事…ソオッと口から出すときの感じはとても人前では見せられたものではありません
壊れるたび毎に歯医者さんに駆けつけて修理してもらうのですが、修理した入れ歯に合わせて周囲の歯を削りなおしたりとだんだん元の歯がなくなって行くのを感じると、哀感そのものです
絶対に壊れない入れ歯ってできないのでしょうか!?
こう云うと、固いせんべいなど食べなきゃいいのだと云われそうですが、「ぬれせんべい」は私の好みではありません
最近の歯科技術はとても進歩してきているようで、聞くとびっくりします
たとえば、話題の「iPS細胞から歯のもととなる細胞を作り出し、そして再生する方法」、「
削れてしまったエナメル質を「ばんそうこう状」のシートで修復出来る治療法」、「
虫歯や歯周病の原因菌を数十秒~数分で、ほぼ完全に死滅させることができる」等々です
今の私にはみんな当てはまりそうですが、私の通う歯医者さんはまだこのレベルにはいかないのか、それとも保険対象ではないのかもしれません
毎週しばらくの間は逃げたくなる気持ちを抑えて通っています
先週行った時、歯医者さんの前のビル階段に、ハゴロモジャスミンのつるが高く伸びて花が一杯咲いていました
気の進まないで入ろうとしていた鼻先で、風に連れられていい香りが匂ってきて、ジャスミン花に気づきました
ハゴロモジャスミンは、モクセイ科ソケイ属で、中国雲南省原産の半常緑のつる植物です
ハゴロモジャスミンは茎の先に1cmほどの淡い紅色を帯びた白い小花が30~40花ほどまとまって、株を埋め尽くすようにして咲きます
つぼみのときは淡いピンク色ですが、花が開いてくると純白に変わっていきます・・・開花時期は3~6月です
3~4m程に伸びて咲くジャスミンのつる・・・ちょっと盛りが過ぎています
ジャスミンの花は可憐で、美しい白い花です…素朴ともいえます
ハゴロモジャスミンの花は欧米などでは聖母マリアを連想させる「美しい気品の象徴」として愛されているそうです
ジャスミンの特徴と云えば香りで、香りの王はジャスミン、香りの女王はバラといわれるように、ジャスミンには素晴らしい芳香があり、香水やジャスミン茶などの香り嗜好品としてよく使われています
花名のジャスミンは、ペルシャ語の「ヤースミーン(神からの贈り物)」に由来するといわれています
魅惑的ともいえるジャスミンの香りは、その花言葉で表現されているようです
ジャスミン全般の 花言葉は、「愛想のよい」、「優美」、「愛らしさ」、「官能的」、「あなたは私のもの」、「私はあなたについて往く」 です
この花言葉…可憐な少女を連想させるものがあるかと思えば・・・恋に溺れそうなものまでいろいろです
ジャスミンの大きな特徴・魅惑的な甘い香りには、リナトールという麻酔性の香りとインドールという魅惑的な香りが成分に含まれています
この香りから、「私はあなたについていく」、「あなたは私のもの」という花言葉が生まれたそうです
尚、原産地のインドでは愛のシンボルとされており「愛の花」と呼ばれており、女性たちは愛する恋人から贈られたジャスミンの花を愛の証として髪の毛に編み込む習慣があるそうです
ジャスミンの香りには好きな人を射止めたいというような意味合いがあるらしく、あの歴史上の美女クレオパトラもジャスミンの香りを利用して男性に近づこうとしたという逸話も残っているそうです
えごの花咲く頃 ・・・万葉人の想い
先だって散策に近くの山辺を歩いた折、エゴノキが花を咲かせていました
エゴノキは、エゴノキ科の落葉小高木で、日本全国の雑木林の林縁部に普通に多く見られる樹木です
和名のエゴノキとは、果実を口に入れると喉や舌を刺激して、「えぐい(えごい)」ことに由来しているのだそうです
陽樹で、暗い林内では発芽、更新しないとされ、陽当たりの良い公園樹などに利用されています
幹はあまり太くならず、株立ち状になることが多いようで、自然樹形でも、幹が途中で大きく曲がったり、癖のある樹形になリやすいそうです
高さは10mほどになり樹皮は赤褐色できめが細かく、すべすべした感じです
葉は両端のとがった楕円形で互生し、縁には細かい鋸歯があります
春の新芽はとてもきれいです
開花時期は5~6月で、今年のびた短い側枝の先に1~4個の白い花を下向きに付けます
花冠は5片に深く裂けていますが、大きくは開かず、ややつぼみ加減で咲いており、覗き込んで見ると、雄しべは10本、花柱は雄しべよりも長いんが分かります
芳香のある白い清楚な花が、枝いっぱいに咲く様子は、雨の多くなる梅雨時に見ると、周りの雑木林が明るくなている感じに見えます
果実はさく果もしくは核果で、翼のあるものもあり、種子を1~2個含みます
エゴノキは、古くは「ちさ」とよばれていたそうです
万葉集には、3首詠まれているようです
「 息の緒に 思へる我れを 山ぢさの 花にか君が うつろひぬらむ 」 巻7-1360 作者未詳
意味:「私はあなたのことを、命のかぎり想っているのに、あなたは、山ぢさの花がすぐにしぼんで色が変わってしまうように、心変わりしてしまわれたのでしょうか!?」
「 山ぢさの 白露重み うらぶれて 心も深く 我が恋やまず 」 巻11-2469 柿本人麻呂歌
意味:「山ぢさが露(つゆ)に濡れて重たく垂れ下がっているように、しょんぼりとうなだれてひたすら恋続けている私です」
「 - - 言ひ継ぎけらく父母を見れば貴く妻子見れば.......ちさの花咲ける盛りにはしきよし その妻の子と朝夕(あさよひ)に笑(ゑ)みみ笑まずも - - 」 巻18-4106 (長歌の一部) 大伴家持
意味:ちさの花が美しく咲く真っ盛りの頃に、あぁ、愛しい奥さんと朝に夕に、時には微笑み、時には真面目な顔で- 」
万葉人は、えごの花をどんな想いで眺めたのでしょう
エゴノキの 花言葉は、「 壮大 」 です
現代人と万葉人のイメージは同じや否や・・・???
ウルシノキから、「漆」は採るのです
近くの雑木林の縁で、ウルシノキを1本見つけました
2mほどの丈で細身のウルシノキです
ウルシノキはウルシ科ウルシ属の落葉高木です
雌雄異株で樹高3~10m以上になり、樹皮は灰白色をしています
葉は3 ~ 9対で、卵形か楕円形の小葉をもつ奇数羽状複葉で、紅葉します… 高原などで見る”ウルシノキの紅葉 は絶品です
パチリ!! した細身のウルシノキは若木なのでしょう…葉軸は紅く、葉色も若緑で中々シャンな木です
葉腋から総状花序が沢山のつぼみをつけて垂れていました
花は5月末~6月ごろ、葉腋に黄緑色の小花を多数総状につけます
果実はゆがんだ扁平の核果で、10月ごろ成熟して黄褐色となります
ウルシノキは中央アジアが原産で、中国・朝鮮・日本で「漆」を採取するため古くから広く栽培されていました
「漆(うるし)」とは、ウルシノキを代表とするウルシ科に属する紅葉落葉樹の樹液が「漆」で、耐食性を増すため古来から塗料として利用されています
ウルシノキは日本には中国経由で渡来したと云われていますが、中国より古い時代の漆器が日本の縄文時代の遺跡から発掘されたり、また自然木と考えられるウルシも縄文時代より日本各地で出土していることから、日本国内に元々自生していた可能性も考えられるのだそうです
漆器のことを英語で「japan」と言うくらい「漆」は日本の文化歴史に深く関わってきています
「漆」の性質は自然・天然産品でありながら、その塗膜は強靭で、柔軟性を有し、科学的にとても安定しています
一旦乾燥すると、酸・アルカリ・塩分・アルコールなど、あらゆる科学的成分に強く、年月を経るに従い、透明性と光沢が増し、「漆」独特の深みがましてきます
「漆」がはじめて文字として表されたのは、大化の改新(645年)の折に「漆部」という社会的地位が記されていることから始まっており、その後、古事記・日本書紀・万葉集などいたるところに漆器(漆)が記述されているそうです
平安末期ごろから、貴族専用の漆器が庶民の生活に広がってきました
鎌倉時代に至って、華美な漆芸は京の都に残し、鎌倉彫・根来塗り・春慶塗など、質実的な漆器が庶民の生活に浸透し今でもその芸は残っています
ところでウルシといえば、「かぶれる」植物の代表ですが、若い新芽の部分は食べることができ、味噌汁や天ぷらにすると美味しく食べられるのを知ってましたか!?
これは元々、漆塗りの修行をしている人が、「漆」に対する免疫をつくるために食べたのが始まりだといわれています
しかし、人によって「食べた後に舌が少しピリピリし出した」という報告もあるそうで、食べない方が無難のようです
ウルシノキの花言葉は、「 賢明 」 です
新緑になったミツマタ
昨日に続いて…新緑の話題です
群馬・高崎の植物園には、「万葉の路」と名付けられた散策路があります
新緑が一杯になってきた「万葉の路」には、沢山のミツマタ が植えられた一画があります
ミツマタ(三椏)は、ジンチョウゲ科の落葉低木で、中国中南部~ヒマラヤ地方が原産です
樹皮の繊維は紙や衣服の原料として利用されることから古くから知られ、日本では万葉の頃から歌に詠まれたりして知られています
「万葉の路」には欠かせない植物なのです
ミツマタは、枝が必ず三叉、すなわち三つに分岐する特徴があり、その分岐の数で成長年数がわかります
早春、葉に先立って黄色の小花を毬の様にかたまってうつむき加減に咲かせます
一足先に花咲くので、万葉歌人はミツマタをサキサクと読みました・・・(またはサキクサ:三枝[さいぐさ、さえぐさ]という姓の語源とされているようです)
万葉集で、ミツマタの歌と云えば、この歌でしょう
『 春されば まづ三枝の 幸(さき)くあらば 後にも逢はむ な恋ひそ我妹 』 ( 柿本人麿 万葉集 10-1895 )
意味: 「 春になると真っ先に咲くさきくさのように無事でいたら、後に逢うこともあろう。恋に苦しまないで我が妹よ 」
「万葉の路」のミツマタは、春が去り新芽が育って、新葉がすっかり広がっていました
黄色くポンポンのように咲いていた花は、枯れて実をつけ始めていました
新葉の広がる下に、花柄を残して生る果実です
ミツマタの葉は互生し、葉柄は長さ5~10mm、葉の形は長さ5~20cm、幅2~5cmの長楕円形または披針形です
葉先は鋭形、基部は長いくさび形をし、ふちは全縁で両面に絹毛があり、裏面に多く生えています
下から見ると、若葉故に陽の光で透けて見えるようです
果実をアップしたのですが、ピンぼけちゃいました
沢山の小花が毬の様に固まって咲くので、毬が1個の花のように見えます
そんな事から、ミツマタの果実は毬だと云えます・・・ちょっと言い過ぎかな
果実は核果で、小花1個1個に萼筒に包まれ生っています
もう少し成熟すると、剥けて堅い内果皮に包まれた紡錘形の核が顔をだします・・・中には種子が1個あります
ミツマタは水はけのよいところでは割りによく育つようで、紙の原料に栽培されていたのが納得です
ツバキ咲く花の下 双体道祖神が祀られています
早朝ウォーキングをするコースの中で、「双体道祖神」が祀られている箇所が2カ所あります
いつもその前を通るたびには、今日もよろしくと何となく声掛けして通り過ぎます
2体の道祖神とも、近年造られたもののようですが、手を合わせたくなる雰囲気をお持ちです
そもそも「道祖神」とは、路傍の神様で、 集落の境や村の中心、 村内と村外の境界や道の辻、三叉路などに主に自然石・五輪塔もしくは石碑や石像の形態で祀られており、厄災の侵入防止や子孫繁栄等を祈願するために村の守り神としての役割を担っています
豊穣や多産を願い、村や旅人の安全を祈願した「道祖神」は、民俗学的には性神の意味が強く、子孫繁栄の意味合いもありましたから、古い時代から男女一対を象徴するものとして祀られ、これらから「双体道祖神」が多く見られます
「双体道祖神」と言えば信州が中心なのだそうですが、実は上州(群馬)、甲斐、相模などにも、魅力的な道祖神が多数分布しているのだそうです
私のウォーキングコースで見られる「双体道祖神」もそんな信仰心ある上州だから、2カ所も見られるのでしょうか‼
そのうちの1カ所はツバキの花咲き誇っている下で、祀られていました
「双体道祖神」では、最も一般的に見られるお姿は肩抱き握手像だそうです
ツバキの花の下、寄り添って、女性神から肩を抱き寄せるようなしぐさがなんとも可愛げで、清純な美しさを見せています
一つ気になったのは、第三の手と見られる中央の手は、何を現しているのでしょう
「道祖神」と云えば、松尾芭蕉の「奥の細道」では、旅に誘う神様として冒頭に登場しよく知られるようになりました
「月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也・・・中略・・・春立てる霞の空に 白河の関こえんと、そヾろ神の物につきて心をくるわせ、道祖神のまねきにあひて、取るもの手につかず」という行(くだり)は、若かりし時の記憶をよみがえさせられます
辞典的には、「道祖神」とは、「悪霊を防いで旅人の安全を守る神」であり、「子孫繁栄を願い性神として崇める」ものです
現代流では悪霊を防ぐというより、旅の無事を願い、日々の繁栄を願うと云う事かもしれません
ツバキの花言葉は、「 控えめな優しさ 」 です
「双体道祖神」の優しい微笑みが、艶やかさも感じ、とっても似合って見えました
日の出の中の桃の花
気がついたら日の出の時間が随分早くなりました
今は5時にはずいぶん明るくなってきます
数日前、早朝ウォーキングの際、朝日が直接見えました…陽が昇り始めたばかりのせいか「朧(おぼろ)月」ならぬさしづめ「朧太陽」です
「朧月」とは、霧や靄(もや)などに包まれて、柔らかくほのかにかすんで見える春の夜の月を言いますが、春の朝方の太陽は何と呼んだらいいのでしょう
「朧太陽」では語呂悪いし、「朧陽」かな~・いや「陽朧」がいいかな
時計を見たら5時半ちょっと前で、桃の花が朝日を浴びているのがとてもいい感じに見え、パチリ!! しました
ハナモモ(花桃)は、バラ科サクラ属の耐寒性落葉低木で、中国が原産です
花を観賞するために改良されたモモで、花つきがよいため庭木などによく利用されて来ました
江戸時代、観賞用のハナモモとして改良されてきました
最近では身近に鑑賞できるようになりました
明るくなって、桃の花が輝いて見えました・・・ちょっと時期が遅くなり花が萎れてきていますが、まだまだ艶やかさを残していました
桃の花言葉は、「 あなたに心を奪われた 」、「 恋のとりこ 」、「 よい気立て 」 です
ムスカリの花言葉に考えさせられました
このところ暖かさが続いて、桜の花はすっかり葉桜です
一週間ほど前までは、まだ花が残っていたのに、あっという間に季節が移り変わっています
先週近くの介護センターに知人の様子を見に行きました
最近はあっちこっちに介護用施設が建ち始め老後の生活に援護の手が加えられてきています
しかしながら今朝のテレビで、認知症になった一人暮らしの老人の行方不明者が増えていると報道されていました
消費税も上がり生活に工夫が求められている現在、一人暮らしでしかも認知症になった老人は如何に生くべきか考えさせられます
その立場に成ったらどうすればいいのでしょう
施設で、若干認知症が始まったと思える笑顔の知人を見た時、あなたは一人暮らしでなく幸せですねと喜んであげる反面ちょっと複雑になりました
訪ねた施設の周りは春の野山でした
桜の樹の下に、ムスカリの花が沢山咲いていました
ムスカリの他、菜の花やタンポポも見られました
近づいて、ムスカリをアップです
ムスカリは、葉のない花茎に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、鮮やかな青紫色の花を咲かせます
花の形は壷形で、先が少し反り返って、咲く様子はヒアシンスを小形にしたような感じです
ムスカリの眼で、頭上の桜鑑賞してみました
ハナニラも混じって、咲いていました
ムスカリの花言葉は、「 通じ合う心 」、「 寛大な愛 」、「 明るい未来 」、「 失望 」、「 絶望 」 です
良い意味、悪い意味の相反するような花言葉を見ると、今の高齢化していく人たちに象徴している花言葉に思えます
セイヨウオダマキの花
先だって、群馬・富岡の妙義神社を行った折、神社横にあった道の駅・「ミョウギ」で、オダマキの花が売られていました
小鉢に植えられ、綺麗に花が咲いています
この時の妙義の山は、桜が咲き出したばかり…もうオダマキの花が咲くのかと、ちょっとびっくりでした
オダマキは、山野草の趣が強く、清楚な雰囲気をもつ日本産のポピュラーな種類を一般的にオダマキと呼び、高性で大輪の華やかな色が多いヨーロッパ原産のものを、セイヨウオダマキと区別しています
オダマキは、漢字で書くと、「苧環」と書きます
「苧(お)」という繊維を、中を空洞にして丸く巻き付けたもの「苧玉(おだま)」に、花の形が似ているところから名づけ当て字されたようです
花色は青紫色で美しく、花弁の底の部分が4本の距(花の管状の狭長な突出部)となっていて、萼の間から後方へ伸びるというユニークな花形をしています
青紫色の他にも赤や紫・ピンク・黄・白・複色・八重咲きと豊富です
葉は茎の下方にクローバーに似た複葉を付けています
見かけたオダマキは、山の花でなくどうやらセイヨウオダマキのようです
通常花屋さんに出回るものの多くは、このセイヨウオダマキのようで、これらはアクイレギア・カエルレアやカナデンシス(カナダオダマキ)などの交雑種のようで、オダマキ特有のユニークな花形とはちょっと異なっています
草丈は30~80cm、開花期は5~7月で鉢の市販期は1~5月頃なんだそうですが、見かけたオダマキは季節感はよくわからないですね
上の画像のオダマキは初めてみる形です
そういえば、遠い仲間(?)のトケイソウににた感じです
ところで、オダマキの花言葉は、「 断固として勝つ 」 です
色によって、花言葉が違っています
(紫色):「 勝利への決意 」、「 捨てられた恋人 」 (赤色):「 素直 」 (白色):「 あの方が気がかり 」 です
源の義経の「静御前」が詠ったといわれる歌を見つけました
「 しづやしづ 賎(しづ)のおだまき 繰り返し 昔を今に なすよしもがな 」 ( 義経記 静御前 )
昔から花言葉は、変わっていないのですね
サンシュユの花は輝いて咲いてます
我が家の周りで、最近サンシュユの花が輝くように咲いているのをよく見かけます
サンシュユ(山茱萸)は、ミズキ科の落葉小高木です
別名ではハルコガネバナ、アキサンゴ、ヤマグミとも呼ばれています
これらの名前は、どれもサンシュユをよく言い表しています
早春、葉がつく前に木一面に黄色の花をつけることから、「ハルコガネバナ」とも呼ばれるのも納得ですし、秋に生るグミのような赤い実を「珊瑚」に例えて、「アキサンゴ」とも呼ぶのもうなづけます
早朝ウォーキングをしていて、ネギ畑の片隅で満開に咲くサンシュユ花を見つけました
上の写真は先月中下旬に撮ったものですから、暖かさが続き桜が大分咲き始めた今では、色あせてきているかもしれません
サンシュユは高さ3~15 mになる落葉小高木で、3月から5月にかけ、若葉に先立って花弁が4枚ある鮮黄色の小花を木一面に集めてつけます
早春の代表花といえます
樹皮は薄茶色で、花が終わる頃、長さ4~10 cmほどの楕円形の葉が互生します
花の咲いているのをアップしました ( 下画像 )
短枝の先に散形花序を付けて、1つの花序には、小さな黄色の花が20~30個線香花火のようにつけて咲いています
花弁と雄しべは4つづつで、弁は反り返っています
花芽の時は先の尖った球形で、褐色の総苞片4枚がツボミを包んでいました
下画像の茶褐色の苞片がツボミだった時を、偲ばせます
夏には葉がイラガやカナブンの食害を受け安いですが、晩秋に付ける紅色楕円形の実は中々綺麗です
この実は乾燥させ、薬用の生薬、滋養強壮、強精として、また冷え性、低血圧などの民間薬に利用できるので、果実酒にすると重宝です
サンシュユの花言葉は、「 持続 」、「 耐久 」、「 気丈な愛 」、 「 強健 」 です
花のイメージからの言葉としては甘いピンとこないです
" ブラシノキはキンポウジュともカリステモンともいいます
先だって産直に行った折、鉢植えになったビンなどを洗うブラシに見える木を見つけました
名札にはその通りブラシノキとありました
ブラシノキは、フトモモ科ブラシノキ(又はカリステモン)属の常緑小高木で、幾つかの呼び名がありますが、この呼び名が一番知られているようです
因みに、別名では、カリステモン(本来は属名のラテン名)、ハナマキ(花槙)、キンポウジュ(金宝樹)と呼ばれています
ブラシノキはオーストラリアが原産で、約30種類ほどあるそうです
カリステモン(Callistemon )という名前は、ギリシャ語のkallos(美しい)とstemon(雄しべ)が語源だそうです
名前のように枝先に穂状の花序を咲かせます
花序の先から枝が伸びるという珍しい特徴があるそうです
花は通常5月頃から開花し、花弁は緑で小さく目立ちませんが、赤(時に白)の長い花糸が目立ちます
通常ブラシノキの花色は、赤色が多く、白は珍しいといえます
このため白花品種のものを、マキバブラシ(=槇葉ブラシノキ)と呼び、赤花と区別しているようです
ブラシノキの葉は互生し、葉身は3~15cmの線形から披針形をして固い革質で、レモンの香りがします
枝先に5~15cm位のブラシ状をした穂状花序をつけますが、ブラシの毛に見えるのは細長い雄しべで、小さながくと花弁は開花後に落ちてしまいます
多数の雄しべの先の葯は、金粉がついているように金色に輝いて見えます
果実は朔果状になり、見た目には枝全体を取り巻く昆虫の卵のように見えるそうです
ブラシノキの 花言葉は、「 はかない恋 」、「 素直な気持ち 」 です
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