ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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韓国内の映画の興行成績 [4月8日(金)~4月10日(日)]と作品紹介 ▶韓国映画「ステラ」のタイトルは80~90年代のアイコンでもある現代自動車製の乗用車

2022-04-13 23:51:20 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▶今回の記事で新登場の韓国映画は「ステラ」「ブルドーザーに乗った少女」の2作品です。しかし作品自体にはそんなに期待感は起こらず。ただ<ステラ>とは何なのかわからなかったのでNAVER映画の説明を見たら現代[ヒュンダイ]自動車が1983~1997年に約430万台生産販売した中型セダンとのこと。映画のストーリー等はすべて下の記事参照として(笑)、ごく最近(今年2月8日)に約12年ぶりに現代自動車が[ヒュンダイ]を[ヒョンデ]に改めて日本市場再参入というニュース(→コチラ等)を読んだこともあって、これまで詳しくなかった韓国車や韓国の車事情関係の記事をいろいろ拾い読みしました。
 ステラについて言えば、これは単に一自動車会社の歴史だけでなく、80~90年代の代表的な時代のアイコンなのだそうで、だからこそ映画のタイトルにもなったようですね。特に1988年ソウル五輪の公式車に指定されたモデルは1987年の発売後に人気を集めたとのこと。(下左画像参照。) なお<ステラ>という名前はラテン語<stellaris>に由来したもので、“星の”“重要な”“優秀な”“一流の”といった意味が込められているそうです。現代自動車の車では1999~2010年ずっと年間販売首位を続けたソナタは名前だけは知っていましたが、元はと言えば1985年ステラの最高級バージョンとして公開されたのが始まりとか・・・。(※蛇足 : 自社製ボディ+三菱製エンジン)
 さらに朴正𤋮時代に開通した京釜高速道路のこととか、車や道路をめぐる日韓比較も興味深いテーマではありますが、ますます映画からは外れてしまうので、それは(いつもの)またいずれ、ということで・・・。
 あ、ヒョンデ関係では→コチラの記事を読んで、やっぱり日本人としては先進国だとなんとなく思い込んでいるうちにいつの間にか追いつかれ追い越されつつあるのかもと思わざるをえませんなー。(この他にも同種の記事は多い。)

    
【 現代自動車ステラ88の広告(左)と、韓国自動車登録台数の推移 】

  ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績4月8日(金)~4月10日(日) ★★★
          「ソニック・ザ・ムービー」以下3位までアメリカ映画

【全体】
順位・・・・題名 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(37)・・ソニック・ザ・ムービー・・・・・4/06 ・・・・111,094 ・・・・・・・129,740 ・・・・・・1,205・・・・1,129
       /ソニック VS ナックルズ
2(1)・・モービウス・・・・・・・・・・・・・・・・3/30・・・・・・62,506 ・・・・・・・425,503 ・・・・・・4,181・・・・・・967
3(新)・・アンビュランス・・・・・・・・・・・4/06・・・・・・53,265・・・・・・・・・81,516 ・・・・・・・・829・・・・1,033
4(新)・・ステラ(韓国) ・・・・・・・・・・・・・4/06・・・・・・39,284・・・・・・・・・58,792 ・・・・・・・・529・・・・・・690
5(52)・・ルイス・ウェインの電気的生活・・4/06・・16,092・・・・・・・・・26,623 ・・・・・・・・260・・・・・・524
6(2)・・熱い血(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・3/23 ・・・・・15,353・・・・・・・・363,516 ・・・・・・3,501・・・・・・469
7(4)・・劇場版 呪術廻戦 0(日本)・・・・2/17・・・・・・・7,734・・・・・・・・581,133 ・・・・・・5,758・・・・・・242
8(3)・・不思議の国の数学者(韓国) ・・3/09・・・・・・・6,399・・・・・・・・524,476 ・・・・・・4,979・・・・・・226
9(新)・・ブルドーザーに ・・・・・・・・・・・4/07・・・・・・・3,838 ・・・・・・・・・・6,043・・・・・・・・・・53・・・・・・190
       乗った少女(韓国)
10(6)・・THE BATMAN ・・・・・・・・・・・・3/01・・・・・・・2,985 ・・・・・・・901,454 ・・・・・・9,310 ・・・・・・・95
       -ザ・バットマン-
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 1・3・4・5・9位の5作品が新登場ですが、1位「ソニック・ザ・ムービー/ソニック VS ナックルズ」と5位「ルイス・ウェインの電気的生活」については1つ前の記事で紹介済みなので説明を省略します。
 1位「モービウス」はアメリカのアクション&スーパーヒーロー物。日本でも4月1日から公開されているので説明は省略します。韓国題は「모비우스」です。
 3位「アンビュランス」はアメリカのアクションスリラー。韓国ではアメリカ公開(4月8日より1週早い公開。そして日本公開は(めずらしくも)さらに1週早く3月25日に公開されています。ということでこれも説明は省略します。韓国題は「앰뷸런스」です。
 4位「ステラ」は韓国のコメディ&ドラマ。車両担保業界のエース、ヨンベ(ソン・ホジュン)は今まで人生をまともに走ったことがありません。ボスのソ社長(ホ・ソンテ)が一晩任せたスーパーカーが親友ドンシク(イ・ギュヒョン)と共にかき消すように消え、ヨンベは犯人としてソ社長一党に追われ始めます。信じられる人は一人もなく、逃げ場もない彼の前に現れたのは1987年式の古い自動車<ステラ>。最高時速50km、残された時間は3時間。唯一の希望であるステラと共にボスのスーパーカーを探さなければならないのですが・・・。原題は「스텔라」です。
 9位「ブルドーザーに乗った少女」は韓国のドラマ。20歳になったヘヨン(キム・ヘユン)は腕に彫った龍のタトゥーのように、何一つ怖いものはありませんでした。ただし、父ボンジン(パク・ヒョックォン)の自動車事故の前までは。ある日の夜、ボンジンは他人の車を盗んで逃げる途中に意識不明で脳死状態に陥ります。被害者は巨額の和解金を要求し、ついには家であり唯一の生活の拠り所である中華料理店が2週後に他人の手に渡ることになります。小学生の弟ヘジョク(パク・シウ)と2人だけ残されたヘヨンはこのすべての出来事に疑問を抱き、1人で事件を振り返り確かめていきます・・・。原題は「불도저에 탄 소녀」です。

【独立・芸術映画】
順位 ・・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(新)・・ブルドーザーに ・・・・・・・・・・・・・・4/07・・・・・・・・・3,838・・・・・・・・・6,043・・・・・・・・・・・53 ・・・・・190
       乗った少女(韓国)
2(1)・・スペンサー ダイアナの決意 ・・・・3/16・・・・・・・・・2,155・・・・・・・・78,995 ・・・・・・・・・750 ・・・・・・50
3(4)・・コーダ あいのうた・・・・・・・2021/8/31 ・・・・・・・・1,470・・・・・・・・69,817 ・・・・・・・・・635・・・・・・・49
4(22)・・アンテベラム・・・・・・・・・・・・・・・・2/23・・・・・・・・・1,455・・・・・・・・95,981 ・・・・・・・・・899・・・・・・・・4
5(新)・・約束のネバーランド(日本)・・・・・4/07・・・・・・・・・1,308 ・・・・・・・・2,115・・・・・・・・・・・15・・・・・・・59

 1・5位の2作品ですが、1位「ブルドーザーに乗った少女」については上述しました。
 5位「約束のネバーランド」は漫画が原作のTVアニメという定番の日本コンテンツですがこれは実写版なんですね。例によって私ヌルボは観てないのでコメントはスルーします。よく似た発想の小説はカズオ・イシグロの名作「わたしを離さないで」以外にもあったような・・・。また「こういう内容は実写にそぐわないのでは?」と韓国の評論家氏が書いていましたが、もっともな指摘と思われます。韓国題は「약속의 네버랜드」です。

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