昨晩はサークル仲間の飲み会。その場で、隣席のお酒の好きなT兄(ヒョン)が「ちょっとコレ見てよ」とニコニコ(ニヤニヤ?)笑いながら差し出したのが韓国のダンヒル。(上左)
この頃都市のせいだかパソコン画面の見過ぎだかで小さい字は読みづらいヌルボ。よ~く見ると次のようなことが記されています。
발기부전의 원인 흡연! 그래도 피우시겠습니까?
(발기부전の原因 吸煙(喫煙)! それでも吸われますか?)
私ヌルボ、最初の漢字語(4字)つまり">발기부전は瞬間的にはわかりませんでしたが(とくに最初の2字)、韓国語中級レベルの学習者の皆さんはいかがでしょうか? ヒントは、まさに右の写真です。
で、正解は「勃起不全」です。
あらためて写真を見ると、タバコの吸い殻の曲がりぐあいなど「いかにも」といった感じで笑っちゃいます。あらかじめ火を消す前にタバコを曲げて、灰の部分が曲がった状態で写真を撮るという細かな工夫も読み取れます。とくに韓国の男性喫煙者にはインパクトの強い警告文&写真だと思いました。
T兄の話によると、同じ職場の女性に「こんなのがあるよ」と見せて説明したら、彼女は「私には関係ないわ、ハハハ」と笑ってたそうです。(そりゃ関係ないわなー(笑)。)
ところで私ヌルボ、初めて見たこのような警告付きタバコがいつから出回っているのかちょっと調べてみました。
すると、昨年12月の<連合ニュース>(日本版)に「たばこ箱に警告写真義務化 あすから導入=韓国」と題した記事(→コチラ)がありました。「あす」つまり2017年12月23日に導入されたということです。
で、その記事を見て驚いたのは、上掲の写真以外に9つの警告写真が載っていて、その多くがオゾマシイというか、目をそむけたくなるようなショッキングなものなのですよ!(下画像)
説明文を読むと、上段の5枚は[病変]で、左から肺癌・喉頭癌・口腔癌・心臓疾患・脳卒中、そして下段は[非病変]で、間接喫煙・妊産婦喫煙・性機能障害・皮膚の老化・早期死亡。
女性に関わる写真も、刺激が強い妊産婦喫煙以外に次の2つがあります。
ところで、こうしたキョーレツなタバコの警告写真が韓国独自のものかというとそうでもなさそうです。
ちょっと画像検索で拾った例を挙げると・・・。
東京オリンピックを前にして禁煙・喫煙の場所が問題になっていますが、その件もこの警告写真についても日本が世界の趨勢から遅れているということなんですかねー?
韓国も議会はオジサン支配でタバコぷかぷかの印象だったのですが、どうやって屋内禁煙やタバコパッケージ警告表示を実現できたのか、興味があります。
以下はどこの国でも同じ悩ましい問題かも知れませんが、韓国でも法律などは徐々に整ってきてはいても、実際に取り締まりをする現場は大変で、禁煙指定の場所で喫煙する人(しかもそのことを指摘しても否認したり逃げてしまう人たち)が後を絶たないようです。最近テレビで見たニュースにも以下のようなものがありました。
http://mbn.mk.co.kr/pages/news/newsView.php?news_seq_no=3233713
それにしても上の「パルギ不全」広告の煙草を同僚の女性に見せたという方、完全にセクハラですね(笑)。その女性に訴えられないことを祈っております。
韓国の禁煙事情については次の記事でも書きますのでご参照ください。