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972kHz 韓国 KBS社会教育放送の思い出 ★「キミルソン」と「キリムソン」

2009-10-11 00:28:57 | 韓国語あれこれ
 いやあ、ネット上にはジツにさまざまなオタクがいるものですねー!
 <ラジオ放送オタク>という人たちが相当数いらっしゃるようで、彼らのサイトの助けを借りると、日本で聞ける韓国語放送をさして苦もなく知ることができます。
 中波に限ると、どうも以下のようです。

711kHz 韓国 KBS第一放送
855kHz ピョンヤン放送
972kHz 韓国 KBS社会教育放送
1170kHz 韓国KBS WORLD Radio(日本語放送は21:00~22:00)
1206kHz 延辺人民広幡電台(朝鮮語放送)
1323kHz ロシアの声 韓国語放送

 1206kHzなど、私ヌルボも聞いてみたいとは思うのですが、これらの放送の多くは<ラジオ放送オタク>の皆さんが所持しているようなすごいラジオでないと聴けないようですね。

 しかし、972kHzや1170kHzは(時には1323kHzも)、夜になると首都圏でもけっこう聴取できるんですよ。

 現在のようにインターネットでラジオどころかテレビまで観られるようになる前、15年以上も前だったか、車で夜帰宅する時に、972kHzのKBS社会教育放送は特によく車内で聴いたものです。(カーステレオはけっこう感度がよい!)
 今でも聞き取りが苦手なヌルボですから、当時はたまに一つの単語が聞き取れればちょっとうれしいなという感じでしたが・・・。

 当時聞き取れた単語中、何といってもうれしかったのは<キリムソン>です。

 この放送の視聴者には、中国東北地方の朝鮮族の人たちが多いようだということがわかってきた頃、番組内でしばしば<キミルソン>という単語が耳に入ってきました。
 <キミルソン>=<金日成>ですね。<キム・イル・ソン>をつづめて<キミルソン>。

 何で韓国の放送なのに<金日成>が何度も何度も出てくるのだろう? ・・・と疑問を抱きながら聞いているうちに、「人名じゃなさそうだ」ということ、尋ね人のような番組だから、どうも住所とかのようだとだんだんわかってきて、さらに<フンニョンガンソン>や<ヨニョンソン>とならんで出てくることに気がついて、やっと正解がひらめきました。
 <フンニョンガンソン(흑룡강성)>は<黒竜江省>、<ヨニョンソン(요녕성)>は<遼寧省>です!

 すると、それまで<キミルソン>と思いこんでいたのは実は<キリムソン(기림성)>、すなわち<吉林省>だったのです。

 3省とも中国東北地方、朝鮮族が多く住んでいる省で、たとえば「吉林省の○○さんからのおたよりです」という内容の放送だったんですね。

 たぶん最初に<キミルソン>が多いなあ、と意識しはじめてから<吉林省>とわかるまで何ヵ月もかかったと思います。

 その後、いろんな人に「①キミルソン、②キリムソン。この違いがわかりますか?」と訊いたりしました。あるいは「金日成はキリムソン、これ正しい?」とか・・・。すぐわかる人はいませんねー。ふっふっふ。

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1 コメント

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はじめまして (岸 啓一)
2020-01-20 00:21:29
そうだったのですか。キミルソン…キリムソン 吉林省は自分にもなんとなく心当たりがある。

名古屋ではこの時期なら 972kHz 韓民族放送 KBS第1放送が昼間でも聞こえます。 1188kHzキリスト教放送も聞こえることがあります。
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