ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

①韓国文学②韓国漫画③韓国のメディア観察④韓国語いろいろ⑤韓国映画⑥韓国の歴史・社会⑦韓国・朝鮮関係の本⑧韓国旅行の記録

韓国内の映画 Daumの人気順位 と 週末の興行成績[12月28日(金)~30日(日)]

2013-01-01 23:59:49 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 映画ファンの皆さん、韓国ファンの皆さん、とくに韓国映画ファンの皆さん、あけましておめでとうございます。
 今年も原則として毎週火曜日はこのシリーズを連載していきますのでよろしく。

 さて、2012年の映画について、12月30日の記事「★2012年 ヌルボの個人的映画ベスト10」で、私ヌルボ独自の視点で2012年に観た映画87本の中からムリにのベスト10を勝手に選定しました。未読の方はぜひ目を通してみてください。

 2012年の韓国公開映画といえば、週末の興行成績の資料の出所のKOFIC(韓国映画振興委員会)のサイトに年間の累計観客動員数が出ていました。累積収入等のデータも載っています。外国映画も含めたベスト10は次の通り。
 ①泥棒たち 1,298万人 ②光海、王になった男 1231万人 ③アベンジャーズ707万人 ④オオカミ少年 665万人 ⑤ダークナイト ライジング639万人 ⑥風と共に去りぬ 490万人 ⑦アメージング・スパイダーマン 485万人 ⑧犯罪との戦争:悪い奴らの全盛時代 469万人 ⑨私の妻のすべて 459万人 ⑩ヨンガシ 451万人
 12月31日の記事「韓国芸能界 2012年の10大ニュースをみる」にも書きましたが、韓国メディアの総括にもあるように昨年の韓国映画は好調だったようです。ま、必ずしも観客動員が多かったからといって優れた映画が多かったということにはならないんですけどね。
 同じサイトの韓国映画のみのランクは・・・。
 ①泥棒たち 1,298万人 ②光海、王になった男 1231万人 ③オオカミ少年 665万人 ④風と共に去りぬ 490万人 ⑤犯罪との戦争:悪い奴らの全盛時代 469万人 ⑥私の妻のすべて 459万人 ⑦ヨンガシ 451万人 ⑧建築学概論 410万人 ⑨ダンシング・クィーン 403万人 ⑩折れた矢 343万人

 新情報です。<コリアキネマ倶楽部>は2013年企画として「韓国映画・往年の名女優Ⅰ」をテーマに、観る機会の少ない1970~80年代頃の名作を毎月1回上映。最初は1月12日(土)チャン・ミヒ主演の「成春香伝」(1976年)。無料なのはうれしいけど、私ヌルボは第2土曜日の夜は残念ながら都合がつきにくいんですよ。しかし、大勢の人に観てほしいものです。

          ★★★ Daumの人気順位(1月1日現在上映中映画) ★★★

【ネチズンによる順位】

①ザンベジア:神秘的な木の島の秘密  9.2(22)
②不思議の国のガーディアン  9.1(409)
③SEARCHING FOR SUGAR MAN  9.1(87)
④桃さんのしあわせ  9.0(60)
⑤おおかみこどもの雨と雪(日本)  9.0(267)
⑥シュガー・ラッシュ  9.0(107)
⑦ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日  8.9(20)
⑧パイのための子守歌  8.9(77)
⑨ばんそうこう(韓国)  8.9(823)
⑩出前持ちのウスさん(韓国)  8.8(179)

 新登場の作品は①「ザンベジア:神秘的な木の島の秘密」と⑦の2作品です。
①「ザンベジア:神秘的な木の島の秘密」は後述します。
⑦「ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日」は、話題になった小説の映画化。日本公開は1月25日で、すでに諸サイトで情報が提供されています。韓国題は「라이프 오브 파이」。

【専門家による順位】

①愛、アムール  8.6(6)
②あなたはまだ何も見ていない  8.6(3)
③ファウスト  8.4(5)
④ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日  8.3(6)
⑤おおかみこどもの雨と雪(日本)  8.1(6)
⑥劇場版ポケットモンスター
ベストウイッシュ キュレムVS聖剣士 ケルディオ(日本)  8.0(1)
⑥養子たち  8.0(1)
⑧シュガーマン 奇跡に愛された男  7.7(4)
⑧汚れなき祈り  7.7(4)
⑩桃さんのしあわせ  7.6(3)

 今回の新登場は④「ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日」だけです。上述の通りです。

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[12月28日(金)~30日(日)] ★★★

         韓国映画「タワー」が「レ・ミゼラブル」を抑えて1位

【全体】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(15)・・タワー(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・12/25・・・・・・・・・・・・・・・・873,183・・・・・・・・1,694,686 ・・・・・・・12,403・・・・・・・617
2(1)・・レ・ミゼラブル・・・・・・・・・・・・・・・・12/19・・・・・・・・・・・・・・・・751,697・・・・・・・・2,956,033 ・・・・・・・21,638・・・・・・・621
3(2)・・ばんそうこう(韓国) ・・・・・・・・・・・12/19 ・・・・・・・・・・・・・・・370,787・・・・・・・・1,596,910 ・・・・・・・11,521・・・・・・・427
4(3)・・ホビット 思いがけない冒険・・・・12/13・・・・・・・・・・・・・・・・204,958・・・・・・・・2,533,238 ・・・・・・・21,134・・・・・・・383
5(4)・・家門の栄光5・・・・・・・・・・・・・・・・12/19・・・・・・・・・・・・・・・・144,318・・・・・・・・・・961,277 ・・・・・・・・6,888・・・・・・・338
        家門の帰還(韓国)
6(5)・・シュガー・ラッシュ・・・・・・・・・・・・12/19・・・・・・・・・・・・・・・・113,085 ・・・・・・・・・・570,144 ・・・・・・・・4,145・・・・・・・320
7(新)・・ニコ:サンタ飛行団の冒険 ・・・・12/25・・・・・・・・・・・・・・・・・95,513 ・・・・・・・・・・207,057 ・・・・・・・・1,437・・・・・・・284
8(11)・・ザンベジア:・・・・・・・・・・・・・・・・・12/25・・・・・・・・・・・・・・・・・86,925 ・・・・・・・・・・205,157 ・・・・・・・・1,507・・・・・・・273
        神秘の木の島の秘密
9(6)・・私のPSパートナー(韓国)・・・・・・12/06 ・・・・・・・・・・・・・・・・・57,345 ・・・・・・・・1,767,315 ・・・・・・・13,403・・・・・・・157
10(8)・・劇場版ポケットモンスター・・・・12/19 ・・・・・・・・・・・・・・・・・38,781 ・・・・・・・・・・316,515 ・・・・・・・・1,229・・・・・・・164
         ベストウイッシュ キュレムVS聖剣士 ケルディオ(日本)
       ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 「レ・ミゼラブル」は少し減っただけですが、新登場の「タワー」が上回ってトップに。
 新登場は1位・7位・8位の3作品です。
 1位「タワー」はソウルの109階建て超高層ビルで発生した火災を、使命感の強い消防士(ソル・ギョング)が火の中に飛び込んで決死の救助活動。「簡単に言うと、韓国版タワーリング・インフェルノ」ですか。あら、ソン・イェジンが恐怖のなか落ち着いて対処するレストランマネージャーか。しかしこの種の映画に出るとはちょっと意外。・・・まてよ、「ばんそうこう」も消防士(コ・ス)の話だったなー。
 7位「ニコ:サンタ飛行団の冒険」は、フランス・ドイツ・デンマーク・アイルランドの合作アニメ。タイトルは韓国題「니코:산타비행단의 모험」直訳のヌルボによる仮題。原題が「Niko 2-Lentäjäveljekset」ということはシリーズ第2作なんでしょう。ニコはサンタ飛行団のスーパールーキーのトナカイだそうで、「製パン王キム・タック」のチュウォンがアニメ声優に初挑戦。ニコがが雪原の独裁者に拉致された弟を救うため、親友のむささびと共に大雪原を駆け回る、という物語だそうです。クリスマス映画そのもの。日本公開はないんじゃないかな?
 8位「ザンベジア:神秘的な木の島の秘密」もアフリカ・アメリカ合作のアニメ。人里離れた島でお父さん鷹と2羽だけで退屈な日々を過ごしていた少年鷹のカイ。ある日、島に不時着したコウノトリから鳥たちののパラダイスのザンベジアの話を聞き、お父さんの忠告を無視して謎の木の島に冒険に出る。ザンベジアに到着したカイは、夢に描いていたザンベジアの番人ハリケーンに入団するのだが、美しいザンベジアを狙って巨大トカゲ等がお父さん鷹を人質(鷹質?)に取侵略を試みる・・・。動画を見ると、背景等にずいぶん実写をそのまま使っているし、主人公があまりタカらしくない(?)し、日本での公開はないでしょう、たぶん。韓国題は「잠베지아 :신비한 나무섬의 비밀」。

【多様性映画】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(8)・・愛、アムール・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12/19・・・・・・・・・・・・・・・5,707・・・・・・・・・・・・・・22,430 ・・・・・・・・174・・・・・・・・・・27
2(新)・・ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮・・12/27 ・・・・・・・・・・・2,931 ・・・・・・・・・・・・・・・3,908 ・・・・・・・・・31・・・・・・・・・・17
3(6)・・おおかみこどもの雨と雪(日本) ・・・・9/13 ・・・・・・・・・・・・・・・・651 ・・・・・・・・・・・・・332,653 ・・・・・・2,295・・・・・・・・・・・4
4(3)・・夜のとばりの物語 ・・・・・・・・・・・・・・11/29 ・・・・・・・・・・・・・・・・448 ・・・・・・・・・・・・・・11,017 ・・・・・・・・・83・・・・・・・・・・・9
5(5)・・シュガーマン ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10/11 ・・・・・・・・・・・・・・・・388 ・・・・・・・・・・・・・・23,377 ・・・・・・・・168・・・・・・・・・・・5
        奇跡に愛された男

 新登場は2位「ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮」だけです。第62回ベルリン国際映画祭で脚本賞と銀熊賞(男優賞=ミッケル・フォルスガード)を受賞したデンマーク・スウェーデン・チェコ合作映画。第85回アカデミー賞外国語映画賞ではデンマーク代表として出品されます。内容は「18世紀のデンマーク王室を舞台に、国王と王妃、侍医の三角関係を描く」というもので、日本では4月に公開されるそうです。予告編もできてます。(→コチラ。) 韓国題は「로얄 어페어」、ロヤル・オペオねー・・・。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 金正恩第一書記の「新年の辞... | トップ | 2012年 韓国の10大ニュース... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

韓国内の映画の人気ランク&興行成績」カテゴリの最新記事