ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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韓国では、チャンポンがホット!(1)

2012-02-02 22:08:47 | 韓国料理・食べ物飲み物関係
 最初におことわりしておきますが、この記事のジャンルは①食べ物 についてだけではなく②韓国の政治・社会 にまたがっています。
 また、それぞれ2つのネタが含まれていますが、①と②の2回に分けて書くことにします。

 えーと私ヌルボ、麺類の好みは名古屋生まれだもんで、まずはきしめん。以下は美味しい蕎麦、美味しいうどん、美味しいラーメンと続きます。

 チャンポンは、とくに嫌いというわけではないのですが、今までの人生でまだ10回も食べていないと思います。リンガーハットで食べたものも含めてです。一応どんなものだか知っている程度。

 さて、[ここから①のA]このチャンポンが韓国にもあるということは以前から知っていました。
 韓国の中華料理屋、よくある店名が○○楼(○○루)で、およそどんな所にも出前することで有名(?)です。野遊会をやっている河原とか、一般人立入禁止の漢江の中洲とか・・・。
※映画「彼とわたしの漂流日記」参照。中洲で原始的に暮らす男を双眼鏡で発見した女性が10万ウォンでチャジャンミョンの出前を頼むのです。

 その出前の一番ポピュラーな品目はチャジャンミョン(ジャージャー麺)なのですが、チャンポンも韓国の中華料理店ではごくふつうのメニュー。

 ・・・ということだけアタマで知っていて、数年前韓国に行った時に仲間と中華料理店に入り、チャンポンを注文してみました。
すると出てきたのがこれ!

     
              【この凶悪な色を見よや!】

 コチュジャンはすごくキライというのではないが、二者択一だと避ける側。しかし来るものは拒まないのが信条(?)だから、食べてみました。やっぱり見かけ通り辛(から)い。すごく辛くて辛(つら)い。8月の猛暑も相俟って、流れる滝は汗のごとく、の反対。梅干しだって顔に汗をかく身だから・・・。
 その上、分量が多い! 大体、韓国の食堂ではどのメニューも分量が多すぎる!!(←やり場のない怒りがフツフツとよみがえってきました。)
 結局、必死の努力の末完食しましたが・・・。(えらいぞ、自分!)

 ・・・ということで、韓国のチャンポンの何たるやをご存知ない皆さんは、韓国に出かけるにあたってはくれぐれもご用心を・・・。

 さて、[ここから①のB]ところがその韓国で、昨年7월22일に「ナガサキ・チャンポン(나가사끼 짬뽕)」というインスタント麺が発売されたのです。
※韓国のラーメン類は、基本的にみんなインスタント麺。

         
       【袋の図柄はおとなしそうですが、だまされてはいけません!(笑)】

 このチャンポンが画期的な点は、スープが赤くないこと。
 すでに日本でも販売されていますが、食べた人の感想によれば、赤くなくても辛いのだそうです。
 <美味しい韓国!!>というブログのキムチ王子さんは「夜中に不意打ちをされた感じです(笑) 辛ラーメンより倍くらい辛いと思います」と記しています。また→コチラのブログの♪ LOVE☆コリアさんは「『超激辛』で、誇張ではない、並大抵ではない激辛だったので、正直びっくりしました(苦笑)」とのこと。ご両人とも(笑)で辛さをごまかしていらっしゃいます。)

※「赤くなくても辛い」韓国のカップラーメンには、ヌルボも過去2回だまされました。あ、製造元はだます意図がないことはわかってます。蛇足ですが・・・。

 この「ナガサキ・チャンポン」、発売直後から人気で、12月1日のニュースによると、Eマート11月期の売上げで、長くトップを維持してきた日本でもおなじみの辛ラーメンにかわって1位を記録したとか。

 実は、「ナガサキ・チャンポン」に先がけて昨年夏以来ヒットしている白スープ麺が8月8日に発売されたココミョン(꼬꼬면.ココ麺)です。<꼬꼬(ココ)>とはニワトリの俗称。日本語と同じでわかりやすいですね。

       
    【品名の上に「담백하고 칼칼한(淡白でヒリヒリ辛い)」と記されています。】

 ネットで収集した情報によると、「KBS2テレビのバラエテイ「ハッピー・サンデー」の男の資格コーナーで、人気コメディアンのイ・ギョンギュが作ったラーメンを商品化したもの」で、「鶏のスープをベースにして、チキンの味と香りがたっぷり」なのだそうです。TV番組がらみで発売前から注目され、年末にはサムソン経済研究所<今年の10大ヒット>の1位になるほどの大ヒット商品になりました。
 こちらも辛いのですが、先の<美味しい韓国!!>の別記事によると「ちょうどいい辛さ」なんだそうです。<サランヘヨ韓国>というブログ記事にも「さっぱりした辛さなので、辛いのが苦手な私でもおいしくいただけました」とありました。

 このココミョンがまずブームになって、その人気が一段落した時に、同じ白スープ麺でココミョンの少し前に発売されたナガサキ・チャンポンに人々の目が向けられるようになったようです。
 そして10月半ばの時点で、「中央日報」は「白いスープの反乱」と題した記事でこの2つの白スープ麺の人気を報じています。この記事によると、その人気の秘訣は「さっぱりした味」なのだそうです。

 前述したように、ナガサキ・チャンポンが辛ラーメンからトップの座を奪ったことは韓国ラーメン史で特筆されることかもしれません。ただ、それが一時的なものか、長期的にみて(コチュジャン文化の変容のような)大きな変化につながるものかどうかは、もう少し経たないとわかりませんね。

 ・・・と、自分ではまだ食べてないくせに昨夏からの白スープ麺ブームについて記しました。近いうちにココミョンの方は1度食べてみようと思います。

 続きは、ナガサキ・チャンポンじゃなくて「カカセキ・チャンポン」についてです。

 あ、この記事のタイトルの「チャンポンがホット!」の「ホット!」というのは、「熱い!」と「辛い!」をかけたつもりなんですよ・・・。

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4 コメント

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辛ラミョンは (ハーちゃん)
2012-02-03 17:52:48
我が家には常備されています(^^;)。主人が好きなので。私には辛過ぎてちょっと...。
「ナガサキ・チャンポン」がその倍、辛いとしたら胃がきっと死にますね(^^;)。
「ナガサキ・チャンポン」および「ココミョン」新大久保のスーパーにはあるでしょうね。主人に言ってみます。
だんだんと韓国食品が日本の一般家庭にまで浸食、いえ、浸透して来つつあるのですねぇ。時代は変わる...。
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いつの間にか・・・ (ヌルボ)
2012-02-03 19:42:54
気がついてみたら、日本人が好きな鍋料理の2位がキムチ鍋なんですね。→
http://japan.internet.com/wmnews/20120111/3.html
1位は寄せ鍋。キムチ鍋がすき焼きやおでんや湯豆腐より上とは、絶句!です。

コンビニにも韓国風のカップ麺もふつうにあるし・・・。
韓国についての新情報はせっせと集めたりはしていても、食べ物についての世の中の変化には、いつのまにか遅れをとってしまっています。(別に無理して食べることもないとは思いますが・・・。)
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白くても辛いとは (ひがなお)
2012-02-03 21:58:33
ほんとにこの袋の絵にはだまされそうですね。ふつうに日本のチャンポンみたいな味なのか、と思い込みそうです。こわいですね~。
韓国土産にいただいたココミョン、食べてみたら私には十分に辛かったです。
そのココミョン、先日近くのイトーヨーカドーで売ってました。本物のタンミョンのチャプチェセットもあったし。そんな時代になったんですね…。
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ほう、ヨーカドーで・・・ (ヌルボ)
2012-02-04 01:14:12
やっぱりスーパーは動きが早いですねー。
去年の地震の後の水(ペットボトル)不足の時に、すかさず韓国の水を取り寄せたりしてたし、日頃から緊密なコネクションがあるんでしょうね。
私も近所で探してみます。
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