ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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韓国内の映画 週末の興行成績 [5月22日(金)~5月24日(日)]と、人気順位 ►横浜でも数日後には映画館の営業再開! アベノマスク、まだ届いてないけど・・・

2020-05-27 22:11:16 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▸25日(月)に首都圏の4都県と北海道の緊急事態宣言が解除されました。私ヌルボが居住する神奈川県でも、今日(27日)県内の遊興施設等への休業要請の解除、飲食店への短縮営業要請やイベント自粛の要請も一斉に緩和されました。と言っても、映画館は即日再開できるわけナシ。<ぴあ映画生活>の各県の映画館情報のページを見ても→神奈川は上映作品等何の情報もナシ。東京も同様。一足先に解除された→大阪のページを見ると、なんかすご~く懐かしい感じがします。なお、わが家の近くではイオンシネマみなとみらいが29日(金)再開とのことですが、ほとんどは6月1日(月)からのようです。楽しみだな~。とりあえずはまだ観てない「淪落の人」「ビッグ・リトル・ファーム」「三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実」あたりを観ようかな。・・・とは言いながらも、梨泰院のクラスター発生のようなことがないとも言えんし、油断は禁物。
 そういえば、アベノマスクまだ届いてないゾ! それはどうでもいいけど。10万円はちゃんともらえるんだろうな・・・。

▸先週は私自身が観てもいない韓国ドラマ「愛の不時着」について少し書きましたが、たまたま今日(27日)在米ジャーナリストの岩田太郎氏がこのドラマについて書いた記事(→コチラ)を読みました。在米韓国人のこと等アメリカでの反応について重点的に書いていますが、「架空の物語と現実の混同」といった中見出しからもうかがえるように、製作側だけでなくむしろ視聴者に注意を促す内容になっています。「あふれ出す個性や人情、笑いの面白さや苦悩、悲しみや欲望まで伝わってくる。・・・・彼らも、われわれと同じ人間臭い人間だ」と評価?しつつも、「問題は、北朝鮮大衆の人間性を隠させ、痛みを引き起こしている北朝鮮の政治体制や仕組みであり、「隠された人間性を見せる」というもっともな口実の下に、金王朝による抑圧や弾圧、南の同胞に対する暴力の歴史の現実を見えなくする、韓国ドラマの芸術表現の政治性だ」と厳しく批判しています。
 私ヌルボ、あいかわらず「愛の不時着」は未見のままですが、昨年7月に「木を見て、森を想う」と題して1991~92年の北朝鮮&韓国訪問の際のエピソードを書きました。(→コチラ。) その中で、韓国の人にとって「北韓でもふつうの人が暮らしている」ということ自体が独自の意味を持つと書きました。日本人等にとっては当たり前のようなそんな認識と、80年代の民主化闘争以降高まってきた「同じ民族!」という意識が、ややもすれば岩田氏が指摘するような誤解につながるおそれは、私ヌルボも以前から感じています。

         ★★★ NAVERの人気順位(5月26日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
       ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
        「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。

①(1) レ・ミゼラブル:ザ・ステージド・コンサート  9.62(62)
②(新) ビホールド・マイ・ハート  9.62(21)
③(新) 私はポリ(韓国)  9.51(49)
④(7) ライド・ライク・ア・ガール  9.41(142)
⑤(5) サンティアゴの白い杖(韓国)  9.32(28)
⑥(6) トムボーイ  9.31(305)
⑦(3) ネコの執事(韓国)  9.24(54)
⑧(8) ネヴァー・ルック・アウェイ  9.16(126)
⑨(9) 燃え立つ若い女性の肖像  9.04(1,581)
⑩(-) ヘヴィ・トリップ/俺たち崖っぷち北欧メタル!  8.95(83)

 ②③の2作品が新登場です。
 ②「ビホールド・マイ・ハート」(仮)はアメリカのドラマ。マーガレット(マリサ・トメイ)にとってはロマンチックな夫であり、十代の息子マーカス(チャーリー・プラマー)にとっては親しいお父さんだったスティーブン(ティモシー・オリファント)はミュージシャンでした。暖かい歌を歌ってくれたそのスティーブンが思いもよらないことに突然亡くなってしまいます。残された2人は、その悲しみになんとか対処しようと厳しい状況の中で奮闘します・・・。家族愛を描いた、静かで温もりのある作品のようです。韓国題は原題「Behold My Heart」のまま「비홀드 마이 하트」。そのまま訳すと「私の心を見て」でしょうか。※原題はその後「Dark Was the Night」に変更された。
 ③「私はポリ」は韓国のドラマ。第23回釜山国際映画祭2018で韓国映画監督組合賞の監督賞、第24回ドイツ・シュリンゲル国際映画祭で観客賞とケムニッツ賞の2冠を受賞等々、一昨年以来韓国内外の映画祭でいくつもの賞を受賞しています。シュリンゲル国際映画祭という映画祭は子どもを対象にした映画祭で、この作品も11歳の女の子ボリ(キム・アソン)が主人公です。物語の舞台は日本海側北部の都市・江陵(カンヌン)方面の海に面した町。ボリは両親と弟ジョンウの4人家族。ところが、ボリ以外の3人は皆聴覚障碍者なのです。食事の時でも当然のように手話でコミュニケーションをとります。学校等で友だちとの会話にだんだん慣れてきたボリですが、家でとくにジョンウがとても楽しそうに両親と手話のやりとりをしているのを見て、寂しさを感じるようになります。そして「音なんか聞こえなくていいのに・・・」と思ったりも・・・。そんなボリの成長の物語です。あるジャーナリストの評には「この映画の中心は障碍ではなく家族」とありました。なるほど、です。ネチズン評にも「心がほっこりする」「温かい幸せが感じられる」といった言葉が多数寄せられています。予告編(→コチラ)
https://www.youtube.com/watch?v=DHoSsVJo9u8
からもそんな雰囲気が感じられます。原題は「나는보리」。いかにもミニシアター系の作品ですが、私ヌルボ、これはちょっと観てみたいなー。

     【記者・評論家による順位】

①(1) 燃え立つ若い女性の肖像  9.22(9)
②(2) パラサイト 半地下の家族[寄生虫](韓国)  9.06(16)
③(3) はちどり(韓国)  8.38(13)
④(4) ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語  8.00(10)
⑤(5) 1917 命をかけた伝令  7.67(9)
⑥(6) トムボーイ  7.33(9)
⑦(7) ボーダー 二つの世界  7.29(7)
⑧(8) チャンシルは福も多いね(韓国)  7.00(10)
⑨(9) 透明人間  7.00(2)
⑩(10) きみの鳥はうたえる(日本)  6.86(7)

 順位・評点とも前週と全く同じです。

      ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績5月22日(金)~5月24日(日) ★★★
        続く新型コロナ不安?今度は再上映「グレイテスト・ショーマン」が1位に

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(再)・・グレイテスト・ショーマン・・2017/12/20 ・・・・・・40,968 ・・・・・1,449,683 ・・・・・・・11,804・・・・・・・・598
2(1)・・エスケープ・フロム・プレトリア ・・5/06 ・・・・・・・36,783・・・・・・・126,905 ・・・・・・・・1,110・・・・・・・・547
3(32)・・ラ・ベル・エポック ・・・・・・・・・・5/20 ・・・・・・・・・・16,294・・・・・・・・21,795・・・・・・・・・・191・・・・・・・・463
4(2)・・ザ・プラットフォーム ・・・・・・・・5/13 ・・・・・・・・・・11,584・・・・・・・・51,828・・・・・・・・・・480・・・・・・・・205
5(再)・・ヒットマンズ・ボディガード[特別版]・・5/20 ・・・7,262・・・・・・・・10,424・・・・・・・・・・・90・・・・・・・・318
6(26)・・天気の子(日本) ・・・・・・・2019/10/30 ・・・・・・・・・・・5,375 ・・・・・・・699,078・・・・・・・・5,747 ・・・・・・・190
7(7)・・さらば、わが愛/覇王別姫・・1993/12/24・・・・・・・・・5,335・・・・・・・・84,699・・・・・・・・・・760 ・・・・・・・184
8(38)・・ザ・ラスト・フル・メジャー ・・・5/20 ・・・・・・・・・・・5,012・・・・・・・・・8,212・・・・・・・・・・・66・・・・・・・・312
9(5)・・トロールズ ミュージック★パワー・・4/29 ・・・・・・4,966・・・・・・・144,410 ・・・・・・・・1,110・・・・・・・・180
10(3)・・野生の呼び声 ・・・・・・・・・・・・・・5/14 ・・・・・・・・・・・4,807・・・・・・・・32,242・・・・・・・・・・275・・・・・・・・277
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 例の梨泰院のナイトクラブでのクラスター以降韓国の新型コロナ感染者は25日には237人に増え、劇場観客動員数も5月第1週を下回るレベルまで後退してしまいました。新登場は3・5・8位の3作品。依然として旧作の再上映に頼っています。
 3位「ラ・ベル・エポック」(仮)は、フランスのタイムトラベル物?のコメディ&ドラマ。ヴィクターは、かつては売れっ子漫画家だったものの近頃はどうも・・・。ある夜、浮気中の妻マリアンと大げんかをして、家から追い出されてしまいます。ビクターはその時決意します。それは息子の友だちアントワーヌが始めたタイムトラベル業を体験してみること。それは客が行ってみたい過去の時代をリクエストすると、それに合わせてセットを組んだり俳優たちを使ったりしてタイムスリップした気分にさせるというもの。ヴィクターは運命の女性と出会った40年前、自分が25歳の頃の1974年のリヨンをリクエストします。アントワーヌは女優マーゴに運命の女性を演じてくれるように依頼しますが・・・。韓国題は「카페 벨에포크(カフェ ベル・エポック)」。日本公開は未定のようです。
 5位「ヒットマンズ・ボディガード[特別版]」は、韓国では2017年に公開された「ヒットマンズ・ボディガード」に7分を付け足したもので、再上映とした方がいいかも。アメリカのアクション・コメディで、日本ではNetflixの配信のみで劇場公開はありませんでした。詳細は→ウィキペディア、あるいは→Netflixを参照されたし。韓国題は「킬러의 보디가드 무삭제 특별판」です。
 8位「ザ・ラスト・フル・メジャー」(仮)は、ベトナム戦争を背景にしたアメリカのドラマ。1966年4月11日、パラレスキュー隊員のウィリアム・ピッツェンバーガー(ジェレミー・アーヴァイン)はベトナムの戦場で戦友たちを救うためにためらうことなく死地に飛び込み、多くの戦友の命を救い、自らは戦死します。32年が過ぎた後、国防部所属弁護士スコット・ハフマン(セバスチャン・スタン)は、ウィリアムに軍最高の栄誉である名誉勲章授与のために、その日の生存者への証言を得る等の調査を進めます。その過程でウィリアムの偉業は明らかになっていきますが、一方である陰謀について気づくことになります。あの時あの場所で何が起こっていたのか? 隠蔽されてきたその真実を明らかにすべく彼は行動を開始します・・・。韓国題は「라스트 풀 메저」。日本公開は未定のようですが、配信で観られる?

【独立・芸術映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・エスケープ・フロム・プレトリア ・・・・5/06・・・・・・・・36,783・・・・・・・・126,975・・・・・・・・1,110・・・・・・・・547
2(11)・・ラ・ベル・エポック・・・・・・・・・・・・・・・・5/20 ・・・・・・・16,294・・・・・・・・・21,795 ・・・・・・・・・191・・・・・・・・463
3(4)・・さらば、わが愛/覇王別姫 ・・・・・1993/12/24・・・・・・・・・5,335・・・・・・・・・84,699 ・・・・・・・・・760 ・・・・・・・184
4(2)・・レイニーデイ・イン・ニューヨーク ・・5/06・・・・・・・・・4,060・・・・・・・・・84,144 ・・・・・・・・・747 ・・・・・・・251
4(3)・・トムボーイ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5/14・・・・・・・・・4,060・・・・・・・・・23,992 ・・・・・・・・・213 ・・・・・・・182

 2位「ラ・ベル・エポック」が新登場ですが、これについては上述しました。

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