ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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韓国内の映画 週末の興行成績 [5月29日(金)~5月31日(日)]と、人気順位 ►55日ぶりに映画館に行った!(←客は4人だけ) 別件、アベノマスクより先に例の10万円の書類が届いてホッとする

2020-06-03 23:04:40 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▸神奈川県では大多数の映画館は1日(月)から営業再開。今週末まで数日待たなければならない所もあります。そして私ヌルボが5月31日(日)、55日ぶりに行った映画館チネチッタはその日が再開3日目でした。しかし、16:40の回で290席ある客席数に客はわずか4人でした。
 この川崎のチネチッタという映画館については、昨日(2日)ツイートしました(→コチラ)。「<映画の街>川崎を長く牽引してきた歴史ある映画館」であり、また「建物自体の魅力で一番オススメの映画館」です。東京からも近いし、機会があればぜひ行ってみて下さい。
  

▸<チネチッタ>という館名はローマにある映画撮影所の名によるものとか。この映画館の一帯も2002年に<ラ チッタデッラ>(小さな街)というイタリアのフンイキが漂う(←ヌルボは行ったことないけど)街区となりました。
 で、そのチネチッタで観た作品は(あの京アニの)アニメ「ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝」。舞台はもちろん架空の街ですが、ある記事によればジェノヴァがモデルという話も。たしかになんとなくイメージが重なる感じです。

▸この2ヵ月、この10年のコミックを大人買い&まとめ読みしてきましたが、映画の原作となった作品が非常に多いことを今さらながら痛感。
 小説の映画化作品の場合は、あの「風と共に去りぬ」も含めて8割(9割?)以上は原作の勝ちというのがヌルボの持論ですが、コミックの場合はアニメ・実写も含めて原作が勝っている比率はそこまで高いかどうか、まだよくわかりません。とくにアニメの描写力はそれだけでスゴイと思ったことは何度もありました。「ヴァイオレット~」で言えば乾いた石畳の路面(だったか??)に雨が降ってきて濡れた部分が広がっていく場面とか。

▸そういえば、先日横浜西口のヨドバシに行った時、マンガやイラスト制作ソフトの入ったタブレットがあり、マンガ制作用の教本も何冊か置いてありました。なんとなくページを開くと、具体的な技法がギッシリ。人物や動植物、自然や街並み等々だけでなく、内容に合わせた色の使い方、たとえば明治大正風の配色とかも。そういえば、愛用のPCに最初から入っているペイントにしても、線を引く時ペンにマーカーにエンピツに各種ブラシとそろってるからなー。20年ほど前(?)にはすでに写真もそれなりに加工できたし、将来的には原素材を自在に加工できるようになるのでしょうね。風景の画像を数回クリックすればモネ風になったり、自撮り写真をゴッホ風にしたり浮世絵風にしたり・・・って、すでにけっこう実現されてるのかな?
 便利といえば便利だけど、クリエイターにしてみれば<独創性>という点でいろいろ大変かも。また最近何かで読みましたが、著作権にも関わりそう。たとえば手塚治虫のキャラクターにどれだけ似ていたら盗作とされるのか等々。←これについては私ヌルボ、全然わかりません。
▸アベノマスクまだ届いてない!けど、例の10万円の関連書類はめでたく届きました。逆じゃなくてよかった。とりあえずホッとしました。

         ★★★ NAVERの人気順位(6月2日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
       ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
        「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。

①(1) レ・ミゼラブル:ザ・ステージド・コンサート  9.62(82)
②(2) ビホールド・マイ・ハート  9.59(27)
③(新) こんにちは、ミヌ(韓国)  9.43(21)
④(4) ライド・ライク・ア・ガール  9.42(145)
⑤(3) 私はポリ(韓国)  9.36(67)
⑥(新) クイーンズ・オブ・ザ・フィールド  9.33(12)
⑦(6) トムボーイ  9.29(333)
⑧(7) ネコの執事(韓国)  9.27(56)
⑨(新) レミ:家なき子  9.23(26)
⑩(新) ラン・ボーイ・ラン(韓国)  9.08(36)

 ③⑥⑨⑩の4作品が新登場です。
 ③「こんにちは、ミヌ」は韓国のドキュメンタリー。故郷の家の裏山ヒマラヤは知らなくても「木浦の涙」が愛唱曲というネパールの人ミヌ。20歳の時に韓国に来て以来食堂、縫製工場等で働き、そしてバンドボーカルまで計18年。韓国を誰よりも愛し、青春を捧げてきましたが、11年前に強制追放されます。ネパールに帰国後堂々たるビジネスマンになりましたが、韓国が懐かしくてたまりません。そんなミヌのために昔のバンドのメンバーたちがネパールにやってきて一緒に舞台に立ちます。目には涙が浮かべたミヌのマイクを握った手もふるえます。夢のような公演が終わってミヌは「私もう死んでもいい」と明るく笑います・・・。原題は「안녕, 미누」です。
 ⑥「クイーンズ・オブ・ザ・フィールド」(仮)はフランスのコメディ&ドラマ。サッカーが盛んな都市で古い伝統を持つフットボールクラブSPACは決勝戦を控えて解体の危機に置かれます。コーチのマルコ(カド・メラッド)は精鋭女性選手団を募集してクラブの再生を図ろうとします。フィールドの近くに行ったこともない初心者の選手たちと一緒に苦しい状況の中、速成でトレーニングを開始しますが・・・。韓国題は「싸커 퀸즈(サッカー クイーンズ)」。日本公開はこれも不明?
 ⑨「レミ:家なき子」(仮)は、フランスのドラマ。言うまでもなくエクトール・マロの有名な児童文学作品「家なき子」(1878)の映画化作品です。これまでにも1925年以来何度も実写やアニメ、TV等で映像化されてきましたが、→コチラの記事によれば原作に最も忠実な1981年のTVシリーズの90分×3に比べると本作は105分。ということは“矛盾を含んだ大胆な設定変更”によるとのこと。主人公レミの年齢や時代設定のこと等々。しかし基本ライン(?)はふまえているのかな。自分が捨て子になったことを知った少年レミ(マルーム・パキン)は、ある日旅芸人のビタリス(ダニエル・オートゥイユ)と出会います。レミが持っている美しい声と歌の才能を見出したビタリスはレミーにとって暖かい師であり、人生の案内者になってくれます。2人は動物を友として一緒にフランス全土を旅して公演を続けていきます。度重なる試練の中でも希望を失わず、夢を歌うレミは、ある日自分の出生の秘密を解く手がかりを知ります・・・。韓国題は「레미: 집 없는 아이」。日本公開は未定?
 ⑩「ラン・ボーイ・ラン」は、韓国のドラマ。嘱望される陸上選手だったドウォン(チャン・ドンユン)は不慮の事故で負傷してしまいます。その後逃げるように転校した学校で子供の頃一緒に走ったりして仲の良かったジンス(ソ・ビョクチュ)に出会います。しかし再会のうれしさも束の間、純粋だった過去とは違う姿のジンスと一緒になったドウォンは予期せぬ出来事に巻き込まれてしまいます・・・。ミニシアター系の作品で、「青春の彷徨と痛みがそのまま感じられる映画」とのネチズン評が散見されます。原題は「런 보이 런」です。

     【記者・評論家による順位】

①(1) 燃え立つ若い女性の肖像  9.22(9)
②(2) パラサイト 半地下の家族[寄生虫](韓国)  9.06(16)
③(4) ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語  8.00(10)
④(5) 1917 命をかけた伝令  7.67(9)
⑤(6) トムボーイ  7.33(9)
⑥(8) チャンシルは福も多いね(韓国)  7.00(10)
⑦(9) 透明人間  7.00(2)
⑧(10) きみの鳥はうたえる(日本)  6.86(7)
⑨(-) 天気の子(日本)  6.57(7)
⑩(新) 長いお別れ(日本)  6.50(4)

 ⑩「長いお別れ」が新登場です。日本ではほぼ1年前蒼井優・竹内結子・松原智恵子・山崎努等の共演で公開されましたが、私ヌルボは観てないんですよね。中島京子の原作も。山崎努演じる「だんだん認知症が進んでいく父親」の年齢がほぼヌルボの同じだし、「ゆっくり記憶を失っていく」というのはまさに同じじゃないか!?と思うと、とても他人事とは思えなくて・・・。うーん、なさけないのう、けほけほ。韓国題は「조금씩, 천천히 안녕(少しずつ、ゆっくりとこんにちは)」です。

      ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績5月29日(金)~5月31日(日) ★★★
        アメリカのスリラー「アンダーウォーター」が1位だが、観客動員数は停滞続く

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(新)・・アンダーウォーター ・・・・・・・・5/27 ・・・・・・・・・・42,325・・・・・・・・58,259・・・・・・・・・・488・・・・・・・・594
2(1)・・グレイテスト・ショーマン・・2017/12/20 ・・・・・・・35,045 ・・・・・1,514,468 ・・・・・・・12,206・・・・・・・・473
3(2)・・エスケープ・フロム・プレトリア ・・5/06 ・・・・・・・26,085・・・・・・・171,328 ・・・・・・・・1,473・・・・・・・・473
4(67)・・マラサーニャ32 ・・・・・・・・・・・・5/27 ・・・・・・・・・・11,906・・・・・・・・19,458・・・・・・・・・・158・・・・・・・・392
5(3)・・ラ・ベル・エポック ・・・・・・・・・・・5/20 ・・・・・・・・・・10,046・・・・・・・・42,009・・・・・・・・・・356・・・・・・・・333
6(29)・・ミスビヘイビア ・・・・・・・・・・・・5/27 ・・・・・・・・・・・8,867・・・・・・・・14,787・・・・・・・・・・118・・・・・・・・378
7(新)・・焦眉の関心事(韓国)・・・・・・・・・5/27 ・・・・・・・・・・・6,457・・・・・・・・10,351・・・・・・・・・・・82・・・・・・・・380
8(28)・・九人の僧侶(韓国)・・・・・・・・・・・5/27 ・・・・・・・・・・・5,071・・・・・・・・・9,020・・・・・・・・・・・54・・・・・・・・141
9(4)・・ザ・プラットフォーム ・・・・・・・・5/13 ・・・・・・・・・・・4,488・・・・・・・・61,779・・・・・・・・・・566・・・・・・・・157
10(7)・・さらば、わが愛/覇王別姫・・1993/12/24・・・・・・・・3,203・・・・・・・・90,898・・・・・・・・・・815・・・・・・・・・99
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 新登場は1・4・6・7・8位の5作品とここにきて一度に増えましたが、観客動員数はまだ停滞しています。
 1位「アンダーウォーター」は、アメリカのスリラー。電気技師のノラ・プライス(クリステン・スチュワート)等ケプラー基地の隊員たちは、水深約11kmの海底にある施設で30日間巨大な水圧に耐えながら掘削作業を続け、研究調査を行っていました。ところがある日大きな地震が起こり、急流がコンクリート構造物を貫通して押し寄せて基地はあっという間に破壊されます。突然の大災害の中でかろうじて生き残った隊員たちはノラをはじめとする5人。彼らが試すことができる唯一の助かる方途は、別の海底基地ローバックに移動することだけ。しかし、暗い深海に存在するのは彼らだけではありませんでした。何かが彼らのあとをついてきている・・・。隊員たちは地震で目覚めた得体の知れない捕食者と追いつ追われつの危険なゲームに閉じ込められてしまいます・・・。韓国題は「언더워터」。日本公開は未定のようです。
 4位「マラサーニャ32」(仮)は、スペインのホラー。物語の舞台は1976年スペイン。オルメド家の6人家族は、新しい出発を夢見て長く暮らした村から首都マドリードの人気スポット・マラサーニャ地区の近くに移住しました。が、彼らが引っ越した家にいるのは彼ら家族だけではありませんでした。怪しいオーラが漂う中、不思議な存在が家族たちの新しい人生を恐ろしい悪夢に変えてしまうのでした・・・。韓国題は「그집(その家)」。日本公開は未定のようです。
 6位「ミスビヘイビア」は、英・仏合作のドラマ。1970年のロンドン、ミス・ワールド大会決勝のステージで、そのようすはボブ・ホープの司会で生中継され、・・・と言えば、美を競う華やかな映画と思われるかもしれませんが、当時は人権をめぐる多様な運動が世界各地で展開されていた時代。ミスコンに対しても抗議の声が上がりました。そしてこの世界が注目する最高のミスコンの場にも、サリー・アレキサンダーとジョー・ロビンソンという2女性が潜入して女性の性的対象化と性の商品化反対を叫んだの実話に基づいた作品です。歴史研究家として実力では勝っていても女性という理由だけで学界では無視されているサリー(キーラ・ナイトレイ)は女性運動家でもあります。彼女が女性の性的対象化の主犯とみなしたミス・ワールドにアーティストのジョー(ジェシー・バークレー)が協力し、一発くらわしてやろうと作戦を練ります。一方、史上初のミス・グレナダとしてコンテストの舞台に立ったジェニファー(ググ・バサ=ロー)は黒人の子供たちに希望を伝えたいとの思いがありました。本作品は、一見正反対に見える女性解放運動家とミスワールド参加者双方の視覚を公平に扱っているとのことです。原題「Misbehaviour」は不作法、不品行の意で、韓国題もそのまま「미스비헤이비어」。日本公開は未定、かな?
 7位「焦眉の関心事」は、韓国のドラマ。歌手ブルーとして活動して評価を受けているスンドク(キム・ウンギョン)のところに、ある日性格の違いから別居中(?)の母親(チョ・ミンス)が押しかけてきて壊滅的なニュースを伝えます。それは末の妹ユリ(チェ・ジス)がお母さんの店の借り賃とスンドクの非常用のお金を持って家をとびだしたということ。けしからんユリの追跡のために、2人は手を握って都市を歩き回ります。しかし正反対の性格の2人はことあるごとにぶつかり合います。追跡の末に明らかになった末っ子の秘密は、極まりなく怪しいものだったのですが・・・。原題は「초미의 관심사」です。
 8位「九人の僧侶」は、韓国のドキュメンタリー。<安居(あんご)>という仏教用語があります。「それまで個々に活動していた僧侶たちが一定期間1ヵ所に集まって集団で修行すること」で、韓国仏教でも同じ発音・意味の<안거>があります。本来的には雨期に行われる夏安居だったのが、東アジアに仏教が伝来して冬安居も行われるようになったとか。
このドキュメンタリーは、真冬の暖房器具のない閉鎖されたテントで9人の僧侶が7つの厳格な規則を守りながら90日間の参禅の日々を密着取材した記録です。ただ1着の服と一日一食の極限の修行を続ける中、うめき声ひとつ出さなかった僧侶たちにも危機が訪れてきます・・・。原題は「아홉 스님」です。

【独立・芸術映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・エスケープ・フロム・プレトリア ・・・・5/06 ・・・・・・・26,085・・・・・・・・171,328・・・・・・・・1,473・・・・・・・・473
2(2)・・ラ・ベル・エポック ・・・・・・・・・・・・・・・・5/20 ・・・・・・・10,046・・・・・・・・・42,009 ・・・・・・・・・356・・・・・・・・333
3(新)・・焦眉の関心事(韓国)・・・・・・・・・・・・・・5/27 ・・・・・・・・6,457・・・・・・・・・10,351 ・・・・・・・・・・82・・・・・・・・380
4(3)・・さらば、わが愛/覇王別姫 ・・・・・1993/12/24・・・・・・・・3,203・・・・・・・・・90,898 ・・・・・・・・・815・・・・・・・・・99
5(再)・・ライフ・オブ・パイ・・・・・・・・・・・2013/1/01・・・・・・・・2,893・・・・・・・1,638,171 ・・・・・・16,331・・・・・・・・102
       /トラと漂流した227日

 3位「焦眉の関心事」が新登場ですが、これについては上述しました。


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