ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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韓国内の映画 NAVER映画の人気順位 と 週末の興行成績 [2月1日(金)~2月3日(日)]

2019-02-06 19:38:36 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▸5日に「キネマ旬報」2月下旬ベスト・テン発表特別号発売。朝さっそく書店に行って購入し、目を通しているうちに、あっという間に2時間以上経ってしまいました。入賞者・作品については→公式サイトで見られるのですが、ベスト・テンの2~10位等々、詳細は10日にならないと掲載されません。ということで、本ブログでもこの「キネマ旬報」については次週送りにします。なお、結果が出てからいろんな人のベスト・テン予想記事をちょっとのぞいてみました。たとえば→コチラや→コチラ。どちらもいい線行ってます。8割は合ってるかな? まあどちらも順当な予想ということです。ヒント:日本映画は1~4位がかなりの接戦。一方外国映画は1位だダントツ。2位も3位以下に大差、でした。

▸1月31日(木)はお気に入り映画館の1つキネカ大森で昨年見逃した「日日是好日」を鑑賞。いい作品とは思いますが、ヌルボのようないい加減な人間にとっては別世界か。「人生フルーツ」もそうだったけど。樹木希林もさることながら、学生時代からの約10年(?)の成長を自然に演じた黒木華に今回も注目。28歳にしてすでに風格を感じさせます。
 2月4日(月)はTOHOシネマズ上大岡へ。毎度のことながら紙兎ロペは好きになれません。とくに他人を冷笑しているような話し方が・・・。
 で、「マスカレード・ホテル」をまず観たのは、目当ての「バーニング 劇場版」までに時間がたっぷりあったから。なるほどネットの評判通りなかなか楽しめる作品でしたね。「キネ旬」だけが映画の評価基準ではないということです。
 「バーニング 劇場版」は、その「キネ旬」ではずいぶん高評価で★の数もたくさん。ほぼ最高評価です。一方、saruさんはツイッターで酷評。(→コチラ参照。) 「自らの内向きの“芸術”なるものを、禅問答のような裏設定と謎をまぶしてそれらしく描いている映画、はっきり言って自己満足の強い映画なのではないだろうか。“巨匠の傑作”とまではとても言いがたい。結局、「バーニング」は中身ががらんどうで、この映画こそが〈古いビニールハウス〉なのかもしれない。」・・・とまでつぶやいてます。とにかく自分で観てみるしかない、と思いつつ観たた感想はというと・・・、「いろいろあらーな」(←いーかげん(笑)。) つまり、いろんな解釈が考えられる、という点は原作もそうでしたが、この映画はそれ以上で、より多くのナゾがちりばめられています。原作とのとくに大きな違いその1は、主人公の設定。原作では既婚者男性でしたが、本作では「ギャツビーのような」超リッチのもう1人の青年と対照的に、ソウル近郊の坡州(パジュ)市の農村地域(万隅里)で1人暮らしをしている不遇の青年にしています。そして決定的に違うのは物語の結末。これについては具体的には書きません。つまり、本作も原作同様多様な解釈があると思いますが、その中身はズレがあるような気がします。まあ、興味を持った人たち同士で語り合うと楽しいかもしれません。なお→コチラのサイトに関連記事が5本あるので、参考にしてください。ただし<ネタバレ>なので要注意!です。他にもいろんな見方があるようです。原作についても、です。
 ※イ・チャンドン監督作品では、「シークレット・サンシャイン」は途中の<大反転>に驚きました。良い意味で、です。しかし次の「ポエトリー アグネスの詩」には不満が残りました。主人公が相対すべきは、いじめ被害者の少女ではなく、加害者の1人である孫だろう!と思ったので・・・。他の作品も含めて、彼が作家でもあるということがうなずけます。

         ★★★ NAVERの人気順位(2月5日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
       ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。

①(1) グリーンブック  9.64(2,243)
②(2) カペナウム  9.58(813)
③(3) 大人になれば(韓国)  9.57(123)
④(4) バブル・ファミリー(韓国)  9.51(55)
⑤(6) ボヘミアン・ラプソディ  9.45(38,166)
⑥(5) アンダードッグ(韓国)  9.45(1,299)
⑦(7) ポーランドに行った子供たち(韓国)  9.39(494)
⑧(-) ヒックとドラゴン3  9.33(1,704)
⑨(10) スパイダーマン:スパイダーバース  9.26(4,414)
⑩(-) 万引き家族(日本)  9.24(2,915)

 ⑧「ヒックとドラゴン3」(仮)が今回の新登場です。アメリカの3Dアニメシリーズ第3作ですが、全米公開が3月1日なのに、韓国では1月30日公開とは! 人とドラゴンが共存して平和に暮らすバーク島。新しいドラゴンのライトピュアリーの後を追ったツースリースを探しに行ってヒカップは誰も見つけられなかったドラゴンのパラダイス<ヒドゥンワールド>を偶然発見します。ところが平和もしばしの間、最悪のドラゴンハンター、グリメルの登場でドラゴンたちの安全とバーク島の平和まで脅かされ始めます・・・。韓国題は「드래곤 길들이기 3」。日本では「ヒックとドラゴン 2」も劇場公開は1日だけの限定公開だけで、DVDとかネット配信だけになりそうな気配。

     【記者・評論家による順位】

①(1) 顔たち、ところどころ  8.86(7)
②(2) ROMA/ローマ  8.80(5)
③(4) スパイダーマン:スパイダーバース  8.25(8)
④(6) 万引き家族(日本)  8.13(8)
⑤(8) アリー/ スター誕生  7.43(7)
⑥(9) 顔たち(韓国)  7.40(5)
⑦(10) カペナウム  7.33(9)
⑧(-) グリーンブック  7.29(7)
⑨(-) シュガー・ラッシュ:オンライン  7.25(4)
⑩(-) Leto/夏  7.14(7)

 今回の新登場はありません。

      ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績2月1日(金)~2月3日(日) ★★★

         韓国コメディ「極限職業」、早くも700万人を超えるハイペース

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・極限職業(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・1/23・・・・・・・・・2,483,687・・・・・・7,292,509 ・・・・・・62,147 ・・・・・・1,948
2(16)・・ペンバン[ひき逃げ担当班](韓国)・・1/30・・・・・・・572,274 ・・・・・・・963,006 ・・・・・・・7,686 ・・・・・・1,134
3(19)・・ヒックとドラゴン3 ・・・・・・・・・・1/30・・・・・・・・・・420,724 ・・・・・・・623,695 ・・・・・・・5,158・・・・・・・・971
4(35)・・劇場版 ハローカーボット・・・・・1/31・・・・・・・・・・258,470 ・・・・・・・309,597 ・・・・・・・2,411・・・・・・・・752
       :オムバラス島の秘密(韓国)
5(2)・・マルモイ[言葉集め](韓国) ・・・・・1/09 ・・・・・・・・・・・45,439・・・・・・2,783,560 ・・・・・・23,293・・・・・・・・318
6(3)・・LOVE YOURSELF IN SEOUL(韓国)・・1/26 ・・・・・・36,373 ・・・・・・・297,424 ・・・・・・・2,763・・・・・・・・117
7(9)・・グリーンブック・・・・・・・・・・・・・・・1/09 ・・・・・・・・・・17,619 ・・・・・・・240,368 ・・・・・・・2,097・・・・・・・・・89
8(12)・・カペナウム・・・・・・・・・・・・・・・・・・1/24 ・・・・・・・・・・15,098 ・・・・・・・・54,001・・・・・・・・・446・・・・・・・・・68
9(22)・・アリータ:バトル・エンジェル・・2/05 ・・・・・・・・・10,352 ・・・・・・・・12,869・・・・・・・・・184・・・・・・・・・31
10(48)・・証人(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・2/13・・・・・・・・・・・・・6,496 ・・・・・・・・24,443・・・・・・・・・227・・・・・・・・・14
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 2週連続1位の「極限職業」は、連続して200万人超え、それも先週を上回る数字で、あれよという間に700万人突破。評論家の皆さんも作品性等々はこの際抜きにして、「韓国人の好みに合ったコメディ」とか「顔面の筋肉運動が必要な人にぴったりの処方箋」等々の賛辞を寄せています。今年最初の1千万人の大台に乗りそうな勢いで、今後も注目。
 新登場は2・3・4・9・10位の5作品です。
 2位「ペンパン」は、韓国の犯罪&アクション。タイトルの「뺑반(ペンパン)」は、警察内の<뺑소니(ペンソニ)>=ひき逃げの<전담반(チョンダムバン)>=専担班(専門担当班)の略称です。警察内で最高のエリート組織である内事課所属警衛ウン・シヨン(コン・ヒョジン)は、組織で唯一信頼するユン課長(ヨム・ジョンア)と一緒にF1レーサー出身の事業家チョン・ジェチョル(チョ・ジョンソク)を捕えるため無理な強圧捜査を行ったとの汚名を着せられ、ひき逃げ専門担当班に左遷されます。わかってみれば、新しいチームメンバーは警察大を首席卒業したという臨月のウ係長(チョン・ヘジン)と、車に対する天賦の感覚を持った巡警ソ・ミンジェ(リュ・ジュニョル)の2人だけ。マニュアルも人員も時間もありませんが、ひき逃げを捕まえる実力だけは最高のペンバンです。ジェチョルを注視し続けていたシヨンは、彼が未解決ひき逃げ事件の有力な容疑者であることを知ることになります・・・。
 3位「ヒックとドラゴン3」については上述しました。
 4位「劇場版 ハローカーボット:オムバラス島の秘密」は、韓国のアニメシリーズの新作。私ヌルボ、この<カーボット>を今まで<カボット>と表記しちゃってましたが、元はといえばcar+robotでcarbot。つまり車がロボットに変身するおもちゃ。→コチラの紹介動画(日本語)参照。そういえば、トボット(TOBOT)というのもありましたね。物語の舞台は南太平洋。休暇に出かけたチャタンの家族や仲間たちでしたが、ある孤島に漂流してしまいます。そこはまさに地球のへそと呼ばれる強力な生命力を持った神秘の島オムパロス島でした。ところがそこでチャタンたちはスーパー燃料電池グゴンタンを狙うエイリアンロボットの攻撃を受けます。地球温暖化を起こして世界を征服しようとするエイリアンと、チャタンと仲間の動物カーボットたちの運命をかけた対決が始まります・・・。原題は「극장판 헬로카봇: 옴파로스 섬의 비밀」です。
 9位「アリータ:バトル・エンジェル」は、アメリカのSFアクション。世界15ヵ国で翻訳された木城ゆきとのコミック「銃夢」を原作に、ジェームズ・キャメロンの製作・脚本で映画化した作品です。支配と被支配層に分断された未来世界。サイバー医師のイドは人形の残骸からサイボーグ少女を作り出します。アリータと名付けられたその少女はイドと親子のような絆を育み、自らの使命に目覚めていきます・・・。韓国題は「알리타: 배틀 엔젤」。日本公開は2月22日です。
 10位「証人」は、韓国のドラマ。元々は民主派弁護士出身という信念は当分さておいて、現実的にみて俗物になると心に決めたスノ(チョン・ウソン)は大手法律事務所の弁護士。昇進できるチャンスになりそうな事件の弁護士として指名されました。彼は殺人事件の容疑者の無罪を立証するために、唯一の目撃者である自閉症の少女ジウ(キム・ヒャンギ)を証人として立てようとします。ところがジウは「おじさんも私を利用するのですか?」。自分だけの世界に閉じこもって意思疎通がむずかしいジウ。スノは事件当日目撃したことを訊き出すためにジウを訪ねますが、ちゃんとした挨拶さえ交わせません。ところが、その日の話を訊くためにジウに近づこうと努力するスノは、少しずつジウのことを理解するようになりますが、結局2人は法廷で弁護士と証人として向き合わなければならないことに・・・。2人が心を開く瞬間、真実が彼らの目の前に迫ってきます・・・。原題は「증인」です。

【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・・・上映館数
1(2)・・グリーンブック・・・・・・・・・・・・・・・・・1/09 ・・・・・・・・・16,593 ・・・・・・・240,368 ・・・・・・・・・2,097 ・・・・・・・・・89
2(3)・・カペナウム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1/24 ・・・・・・・・・15,098・・・・・・・・・54,001 ・・・・・・・・・・446 ・・・・・・・・・68
3(4)・・日日是好日(日本) ・・・・・・・・・・・・・・・1/17 ・・・・・・・・・・3,676・・・・・・・・・29,614 ・・・・・・・・・・236 ・・・・・・・・・40
4(5)・・人生フルーツ(日本) ・・・・・・・・・・・・12/06 ・・・・・・・・・・1,783・・・・・・・・・62,745 ・・・・・・・・・・481 ・・・・・・・・・22
5(22)・・コールド・ウォー 香港警察・・2013/9/05・・・・・・・・・・・・592 ・・・・・・・・・・・741 ・・・・・・・・・・・・7 ・・・・・・・・・・9
      堕ちた正義

 5位「コールド・ウォー 香港警察 堕ちた正義」が新登場です。といっても2013年の香港のアクションの再上映。日本では2017年に公開されています。韓国題は「콜드 워」です。

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