ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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韓国内の映画 NAVER映画の人気順位 と 週末の興行成績 [2月8日(金)~2月10日(日)]

2019-02-13 01:35:31 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▸先週購入の「キネマ旬報」2月下旬ベスト・テン発表特別号掲載の日本映画・外国映画のベスト・テンは次のとおりでした。個人賞等、詳細は→コチラで見ることができます。

[日本映画] ①万引き家族 ②菊とギロチン ③君の鳥は歌える ④寝ても覚めても ⑤孤狼の血 ⑥鈴木家の嘘 ⑦斬、⑧友罪 ⑨日日是好日 ⑩教誨師
[外国映画] ①スリー・ビルボード ②ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書 ③シェイプ・オブ・ウォーター ④ファントム・スレッド ⑤ボヘミアン・ラプソディ ⑥15時17分、パリ行き ⑦顔たち、ところどころ ⑧1987、ある闘いの真実 ⑨ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ ⑩判決、ふたつの希望

 これらの中で私ヌルボが観たのは[日本映画]は①②③⑤⑨⑩、[外国映画]は①③⑤⑦⑧⑩と、ともに6作品。まあこんなところか。とくに今回は日本映画の順位の方にナットク。合計点を見ると日本映画の①~④は実に僅差、一方外国映画は①がダントツ、②と③の間も大差でした。観てなくて残念というのが「鈴木家の嘘」(これはまだ上映中か)と、「ファントム・スレッド」。個人賞で注目していた主演女優賞はやはり安藤サクラは別格の15票で、以下石橋静河(7票)・韓英恵・黒木華(6票)・門脇麦(5票)と本ブログでも名前が出てきた女優が続きます。やっぱりねー。
 外国映画中、韓国映画は以下の10作品が入っていました。「1987、ある闘いの真実」(81点・8位)、「タクシー運転手 ~約束は海を越えて~」(55点・14位)、「犯罪都市」(15点・69位)、「夜の浜辺でひとり」(14点・72位)、そして9点以下に「クレアのカメラ」「名もなき野良犬の乱舞」「共犯者たち」「悪女/AKUJO」「いつか家族に」「殺人者の記憶法」の6作品です。

▸この1週間はいろいろ忙しく、映画は全然観られませんでした。もうこれは観なくては!という作品がいろいろ公開されているのに。トホホ。
 一応予定をメモしておくと次の通り。以下はゼッタイ! 「眠る村」「22年目の記憶」「バハールの涙」「山中傅奇」(←今晩観るしかない!)「沖縄スパイ戦史」(←これも見逃してた)「バジュランギおじさんと、小さな迷子」。「グリーンブック」は3月1日からか。2月16日公開の「金子文子と朴烈」は多くの人に観てほしいです。以下は一応観ておくかなレベル。「七つの会議」「天才作家の妻 -40年目の真実-」「ちいさな独裁者」。

         ★★★ NAVERの人気順位(2月12日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
       ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。

①(-) 詩人おばあちゃん(韓国)  9.80(98)
②(1) グリーンブック  9.64(2,646)
③(3) 大人になれば(韓国)  9.59(128)
④(2) カペナウム  9.58(1,297)
⑤(4) バブル・ファミリー(韓国)  9.51(59)
⑥(5) ボヘミアン・ラプソディ  9.43(38,514)
⑦(6) アンダードッグ(韓国)  9.43(1,260)
⑧(7) ポーランドに行った子供たち(韓国)  9.40(496)
⑨(9) スパイダーマン:スパイダーバース  9.27(4,467)
⑩(8) ヒックとドラゴン3  9.27(2,793)

 ①「詩人おばあちゃん」が今回の新登場です。韓国では、農村地帯のおばあさんは今でも文字の読み書きができない人が相当数いるようです。(→関係過去記事。) この韓国映画は、そんな非識字者のおばあさんが文字を学んで・・・という内容のドキュメンタリーです。読み書きもできないのがうらめしく、婚家で義父母との疲れる同居生活で、家族だけが全ての人生だったというおばあさんたちの願いは、自分の名前3文字を書けるようになること。そんな平均年齢80歳という彼女たちは年老いてやっと字を習う機会を得ます。そして自らの人生と長い歳月を詠うようになります。農村地帯が舞台の、これもひとつの<リトル・フォレスト>系のヒーリングムービーとのことです。原題は「시인 할매」です。

     【記者・評論家による順位】

①(1) 顔たち、ところどころ  8.86(7)
②(2) ROMA/ローマ  8.80(5)
③(-) フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法  8.50(10)
④(3) スパイダーマン:スパイダーバース  8.25(8)
⑤(-) シェイプ・オブ・ウォーター  8.18(11)
⑥(4) 万引き家族(日本)  8.13(8)
⑦(5) アリー/ スター誕生  7.43(7)
⑧(6) 顔たち(韓国)  7.40(5)
⑨(7) カペナウム  7.33(9)
⑩(8) グリーンブック  7.29(7)

 今回の新登場はありません。

      ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績2月8日(金)~2月10日(日) ★★★

         「極限職業」、あっという間に1300万人を超え、韓国映画歴代5位に

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・極限職業(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・1/23 ・・・・・・・・1,845,756・・・・・12,835,918 ・・・・・111,333 ・・・・・・1,706
2(9)・・アリータ:バトル・エンジェル・・2/05 ・・・・・・・・・577,831・・・・・・1,256,301 ・・・・・・12,193 ・・・・・・1,043
3(2)・・ペンバン[ひき逃げ担当班](韓国)・・1/30・・・・・・・・215,722・・・・・・1,732,196 ・・・・・・14,463・・・・・・・・734
4(4)・・ヒックとドラゴン3 ・・・・・・・・・・・1/30・・・・・・・・・・200,894・・・・・・1,181,043 ・・・・・・・9,878・・・・・・・・700
5(4)・・劇場版 ハローカーボット・・・・・・1/31・・・・・・・・・・・74,445 ・・・・・・・523,275 ・・・・・・・4,105・・・・・・・・464
       :オムバラス島の秘密(韓国)
6(16)・・レゴ(R)ムービー2・・・・・・・・・・・2/06・・・・・・・・・・・・39,817 ・・・・・・・・71,030・・・・・・・・・558・・・・・・・・414
7(6)・・LOVE YOURSELF IN SEOUL(韓国)・・1/26 ・・・・・・22,958 ・・・・・・・340,411 ・・・・・・・3,190・・・・・・・・・47
8(5)・・マルモイ[言葉集め](韓国)・・・・・・1/09・・・・・・・・・・・16,003・・・・・・2,848,748 ・・・・・・23,866・・・・・・・・175
9(7)・・グリーンブック・・・・・・・・・・・・・・・1/09 ・・・・・・・・・・14,513 ・・・・・・・277,407 ・・・・・・・2,431・・・・・・・・・72
10(8)・・カペナウム・・・・・・・・・・・・・・・・・・1/24 ・・・・・・・・・・13,579 ・・・・・・・・87,787・・・・・・・・・743・・・・・・・・・79
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 このベスト10。先週の新登場が5作品もあったのに対して、今回は1作品だけ。先週書きませんでしたが、韓国では2月5日(火)の旧正月を挟んで2~6日は5連休。それで1月末から一挙に期待作が公開されたようです。その中で1人勝ちしたのが「極限職業」で、2月5・6両日は連続した1日に130万人を超え、昨11日には累計1305万人に達しました。歴代の韓国映画の記録を見るとでに「10人の泥棒たち」(1298万人)、「グエムル/漢江〈ハンガン〉の怪物」(1301万人)を抜いて5位。今週中に「ベテラン」(1341万人)を抜いて4位になる勢いです。ちなみにその上は少し開いて「国際市場で会いましょう」(1425万人)です。
 6位「レゴ(R)ムービー2」がその唯一の新登場です。レゴブロックから生まれたアメリカの3Dアニメ。2014年に続く第2作で、今回もエメットやバットマンが活躍するようです。日本でも3月29日公開ということですでに→公式サイトも用意され、情報が出回り始めています。韓国題は「레고 무비2」です。

【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・・・上映館数
1(1)・・グリーンブック・・・・・・・・・・・・・・・・・1/09・・・・・・・・・14,513 ・・・・・・・277,407 ・・・・・・・・・2,431 ・・・・・・・・・72
2(3)・・カペナウム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1/24・・・・・・・・・13,570 ・・・・・・・・87,787・・・・・・・・・・・743 ・・・・・・・・・79
3(5)・・COLD WAR あの歌、2つの心・・・・・2/07・・・・・・・・・・6,938 ・・・・・・・・10,088・・・・・・・・・・・・87 ・・・・・・・・・60
4(19)・・恋は雨上がりのように(日本) ・・・・2/07・・・・・・・・・・4,670 ・・・・・・・・10,719 ・・・・・・・・・・・・91 ・・・・・・・・・96
5(31)・・アイス・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2/07・・・・・・・・・・2,770 ・・・・・・・・17,094 ・・・・・・・・・・・134 ・・・・・・・・110

 4・5位の2作品が新登場ですが、3位の「COLD WAR・・・」は先週同じ英題・韓国題の旧作香港映画と間違えてしまったので書き直します。
 3位「COLD WAR あの歌、2つの心」はポーランドのラブロマンス。私ヌルボが2014年の個人的ベスト10で1位にした「イーダ」のパベウ・パブリコフスキ監督作品で、2018年の第71回カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞した作品です。最初の舞台は1950年代、冷戦(COLD WAR)下のポーランド。音楽家でプロデューサーのヴィクトルトマシュ・コト)は、ポーランドの郷土音楽を広めるために音楽学校を開きます。そこに集まった若者の中で、彼はズーラ(ヨアンナ・クーリグ)という少女に魅かれ、愛し合うようになります。しかしヴィクトルはスターリン称揚など国の方針に反発したため政府に監視されるようになり、パリに亡命します。ポーランドに留まったズーラとは離れ離れになりますが、やがてズーラは公演でベルリンを訪れる機会を得てそこで2人は再会の約束をするのですが、2人の運命はその後も時代に翻弄され続けます・・・。韓国題は「콜드 워」です。
 4位「恋は雨上がりのように」は、小松菜奈と大泉洋共演の・・・って、すっかり観たつもりでいたのが記録を見たら記載ナシ。あの女高生・小松菜奈がカッコよく走る予告編の印象が強かったからかな? 韓国でもなかなか好評のようです。韓国題は「사랑은 비가 갠 뒤처럼」です。
 5位「アイス」(仮)は、フィギュアスケートをテーマとしたロシアのドラマ&ラブロマンスです。少女ナディアはフィギュアスケートの妖精を夢見て、鬼コーチ、シャタリナのトレーニングに堪え、看板選手レオスミノフのパートナーになってステップアップしていきます。しかし最高の大会を目前にして思わぬ大怪我を負って入院し、車椅子生活を余儀なくされます。再び氷上に立てないのではという不安が募る中、シャタリナはナディアの看護師としてホッケー選手の男性サーシャをつけてくれましたが・・・。韓国題は「아이스」。日本公開は未定のようです。

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